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入院生活2

12月某日 手術当日



朝から水も飲めなくなってしまうので、時間ギリギリまで水を飲んでいました。(普段そんなに飲まないのに。笑)

パタパタとしている間に
あっという間に手術の時間。


母に付き添ってもらい、手術室まで歩いていきました。あんまり緊張しなかったなぁ。

中に入ったら、帽子を被ったり、何もつけてないか確認したり。看護師さん達フレンドリーで市民運動会でチームが一緒のお母さん方って感じだったんですよね。(市民運動会参加したことないけど)笑

お陰様で全然緊張せずに手術台にあがる事ができました。


手術室はカフェで流れてそうな音楽が流れていました。仰向けになりながら、アレルギーの質問をされたり、点滴したり少しパタパタしてる間に、「今、麻酔いれましたよー。だんだん眠くりますよー」という声をかけられ
そうかぁ、もうすぐかぁ、とりあえず目をつぶっておくか、、、と思って目を閉じてすぐに眠ってしまいました。



そうそう。唾石(ベロの下にできた石)も見つかったらしく、ついでだし唾石も取ることに。
たまに痛みとかあったけど、唾液が詰まってるのかなくらいに思ってたからラッキー!(白いオタマジャクシみたいな石が入ってました😂)



そして、起こされて目が覚めると、、、



過酷すぎる!!!!!!!!


上から下までいろんな管がついていて
存在しているだけで辛かった。
辛いんだろうなって覚悟はしていたけれど想像以上に辛かった。いや、想像は所詮想像なんだと思い知らされたのでありました。(苦)


意識がハッキリしていたから余計に辛くて
全ての管を引きちぎって逃げたくなったし
老後、こんな風になるのは絶対に嫌だと老後の心配までする始末。

むせかえる度に鼻血があふれて辛すぎるから
もう、意図的に「朦朧モードON」にしました。
(朦朧なのか、誘導瞑想なのか謎だけど思いついた!)

意識を身体から離して、もっと外側に持っていく。すると、酸素マスクのぶくぶくという水の音なのか、吸引機の音なのが、、、機械の音が自然の音に調和していって、、心地よさに意識を向けると
頭の中に沢山の映像が浮かんでくるのです。



そこには、結婚していた時期の風景が広がっていました。山のふもとに暮らしていて、周りは田んぼだらけ。春、夏、秋、冬、全ての季節にそれぞれの色と匂いと音がありました。


夏の晩、カエルの声がとても心地よかった。
自転車であぜ道を走ってお祭りを見に行った。
日本のお祭りってとても好き。祭囃子が聴こえてくると、日本に生まれて良かったなぁと思う。

秋の夕方、犬の散歩が毎日の日課。夕日がとても綺麗だった。そういえば、私プロポーズ言われてないわ。今言ってよ。と言ったら、山と夕日を私達に例えていたけど全然上手いこと言えてなかった。


冬の朝、薪ストーブに火をつける。
じわじわと部屋が温まる。
薪ストーブの独特の匂いがなんだか落ち着く。
あまりベタベタしてこないワンちゃんだけど冬はくっついてくれる。なんて可愛い顔をしながら寝てるんだろう。


春の昼下がり、近所の小学生が犬に会いに遊びに来る。2人は兄弟だ。それぞれ性格が違っていて接していて楽しい。庭にある木蓮の木にスルスルと登る兄。弟の方は手伝ってあげた。
逆光が眩しく2人を照らす。私のお腹のこの子もあっという間にこんな風になるのだろうか。



走馬燈のようにいろんな記憶が蘇る。
しかも、よりによって結婚していた時期の記憶が。結婚していた数年は人生の厄年かってくらい辛い思いも沢山したけれど、幸せも確かにあった。
良くも悪くもいろいろな経験をさせてくれた元旦那に感謝だ。
全ての経験は愛だという真理にたどり着いたけれど、心の底から幸せな気持ちと共に元旦那に感謝できたのは初めてかもしれない。


面白いものだ。
身体が超絶しんどい時に、人生の厄年だと思っていた結婚生活の幸せだった記憶を思い出すなんて。



そんなこんなで走馬燈をみていたわけですが
あっという間に時間が過ぎると思いきや、、、
全く時間が進まない😂



はーん。(絶望)


そうやって、朦朧モードと絶望を繰り返しながら時間と睨めっこするのでした。






長くなっちゃったので、また次の記事に続きを書いていきますね♪






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