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68日目_中世の街並【スペイン/マドリード/トレド】

4/2(日)

7時間前バルセロナを出発したバスは、唐突に到着を知らせるアナウンスをした。

予定より随分早いな、これならホテルも取れるんじゃないか?
そう思いながらマップを開くと、現在地はマドリード中心街からまだ遠くの位置を指していた。

マドリード空港到着

なんと、マドリード中心街へ行く前にマドリード空港でも停まってくれるようなのだ。

これはチャンスと荷物をまとめて下車する。
個人的な見解だが、宿泊施設以外で夜を明かすなら、空港よりもピッタリな場所はない。

快適に夜を明かす条件

空港を推す理由は、快適に夜を明かす条件が揃っているからだ。

私が考える快適に夜を明かす条件とは

・安全であること
・暑すぎない、寒すぎないこと
・雨風を防げること
・横になれること
・WiFiがあること
・シャワーがあること
・電源があること
・トイレがあること
・コンビニや自動販売機があること

である。
空港はシャワー以外すべて揃っているのだ。
しかも早朝便に向けて空港泊する場合、プライオリティパスのラウンジでシャワーを浴びることが出来る可能性もある。

中心街に行ってもどうせ歩き回って24時間営業のファーストフード店を探し、朝まで座っているしかないので、空港があるのなら選ばない理由はない。

ターミナル4

バスが停まったのはターミナル4である。
ここにバスが停まったということは、明日の朝に中心街へ向かう時に、そのままここで乗車出来る可能性が高いので、ターミナル4で夜を明かすことにした。

無人スタバがあった。

人はまばらだったので椅子の確保には困らなかった。

今日の寝床

リュックのファスナーにはダイヤル式の鍵をしているし、リュック自体も椅子にワイヤーでくくりつけているので防犯もバッチリだ。

しかし1つ問題が

お分かりいただけるだろうか?
この椅子、手すりがあるのである。
これでは横になれない。

しかしこのいしかわ、そんなことはとっくに対策済である。
身体を「く」の字にして寝る&リュックの頭部分を使って寝床拡張するのだ。

解説しよう。
手すりが全部で5本あり、奥から1,2,3,4,5とすると
・背もたれ側に向いて横の姿勢で寝る
・2の手すりがちょうど胸辺りにくる
・3の手すりには両足を通す
・1の手すりと2の手すりの間の座面とリュックで肩や頭など上半身を支える

これである。

もうこれ以上の言葉では伝えられないし、自撮りも難しかったので、イメージがわかない方はもう想像にお任せする。

とはいえ、かなり無理のある体勢なのであまり寝れなかったがとにかく朝を迎えることができた。

朝の空港にて

マドリード空港には24時間のメディカルセンターがあるらしい。
ひょっとして空港のメディカルセンターなら黄熱のワクチン或るんじゃないかと思って探してみたが、黄熱のワクチンはないらしい。

ボチボチと中心街へ向かう。

Renfe

バスよりも早そうだし安かったので電車にした。
たった3ユーロくらいで市街まで到着。
途中の朝焼けがとても綺麗だったのだが、半分寝ててあまりちゃんと見ていない。

朝焼けというより朝焼けに照らされた街

アトーチャ駅に到着

ここが目的地であるソフィア王妃芸術センターの最寄り駅である。
開館までまだ2時間近くあるので腹ごしらえをする。

スペイン料理

名前は知らないが、確実にスペイン料理だった。
ホルモンのトマトソース煮込みと、じゃがいもオムレツみたいなやつだ。
普通に美味しかった。

10ユーロ(1,400円)

フォークがワイルドだ。

その後は仕事の対応が少し入ったのでマクドナルドへ行き片付けた。

ソフィア王妃芸術センター

ここにはピカソのゲルニカと青い服の女がある。
バルセロナにゆかりのあるピカソなので、バルセロナからのハシゴがいい感じだ。

なんか前売り買わない主義みたいになっているが、ここはそんなに混まないらしいので普通に買わなかった。

入館

少しだけ並んだものの、スムーズに入館できた。
なんだか名門の大学みたいな建物だと思った。

王妃の名を冠しているため、内容もゴリゴリなのかと思いきや、現代の作家のエキシビションとかも開催していた。

地図とかはなかった(もしくは見つけられなかった)ため、恐らくすべてのフロアをまわったのだが、やはり有名な絵画にはオーラのようなものがいるように感じる。
※単に人だかりができてるからそう感じるだけかもしれないが・・・

青い服の女

ゲルニカは撮影禁止のゾーンにあるので写真は残っていないが、かなり大きいのが印象的だった。
左右に警備員さんみたいなのが立っていて、横長の絵にも関わらず、その人たちの身長よりも高さが高い。

巨像だけじゃなく、巨絵も好きだなと思った。
ただ、仮にゲルニカの倍の大きさだとしても印刷物なら全然感動しないということは容易に想像できるので、巨大なモノを通して、その裏にいる作り上げた人々に対する尊敬とか畏怖を感じているのだと思う。

続いては

少しだけ遠出をする。
バスで1時間のところにあるトレドという街だ。

トレドは元々首都だったのもあり、昔は栄えてきたが、マドリードに首都が移ってからは緩やかに減退し、中世で止まった街とまで言われている。

そこが逆に「良き時代のスペインまんま」ということで人気を博しているらしい。
ある記事によると「あなたがもし1日しかスペインに滞在できないなら、トレドに行くべきだ」と語る人もいるようだ。

トレドへ

トレド行きのバスは往復で約11ユーロ(1,600円くらい)。
少し中心街から南に行ったところから出ている。

大きいバスターミナル

バスはなんと15分に一本出ているにも関わらず乗り場は長蛇の列だった。
2台くらい見送ってから搭乗。
道中は寝ていたので覚えていない。

トレド到着

バス停からはみんな同じ方向に歩いて行くので分かりやすかった。
街のメインの部分が少し高台にあり、坂道とか石畳とかが美しい。
なるほど、これはたしかに良いスペインだ。

綺麗な街並み
パエリアを食べた

トレドは西、東、南を川に囲まれている。
南側の対岸は少し高いところにあり、トレドの街を見下ろせるようになっているようで、私も向かってみた。

道中
よく見える
ぎっしり
広角だのこんな感じ

この景色が見えたので結果いいのだが、めちゃくちゃ遠かった。
4kmくらいなのだが、起伏もあるし、ちょっと寄り道とかしたりしてかなり時間がかかってしまった。
空港泊した日にはきつい。

でも景色は本当に素晴らしかった。
こうした古い町並みは異国情緒が感じられて大好きだ。

マドリードへ

トレドを十分に満喫し、マドリードへ戻る。
帰りはほとんど待つことなくバスに乗れた。

帰りもほぼ寝てたので道中は覚えていない。

プラド美術館

思ったより早めに帰れたのでプラド美術館へ向かう。
閉館2時間前からは無料なのでめちゃお得だ。

しかし、無料チケットがソールドアウトらしく入れなかった。
さっき思いついたからいいものの、元から計画してたらショックだっただろうな。

堕天使の噴水

すごいの名前の噴水があるので行ってみた。

空が綺麗

帰り道、20人くらいでいろんな楽器を演奏している集団に遭遇したので、そこでしばらく鑑賞した。
グルーヴがよかった。

いい写真だ

夜行バス

ラーメンを食べて、夜行バス乗りに行った。

箸袋にしゃもじと書いている

バスは乗った瞬間から爆睡だった。
明日はポルトガル、リスボンに到着だ。

つづく!


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