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76日目_アフリカ・ルネサンスの像【セネガル/ダカール】

4/10(月)

8:00
この旅がスタートしてからアラームなしでこのくらいの時間に起きるようになった。
久々に個室で寝てたので、朝起きたときに静かにスマホを探して時間を確認する感じがなくて新鮮だった。

まだ身体の疲れが残ってる気がして、今日はゆっくりしようかとぼんやり考える。

朝ごはん

まずは朝ごはんだが、ホテルの宿泊料金に含まれていたので、一階のレストランへ向かう。

飲み物が4杯分くらい入っていた

豪華なのか豪華じゃないのかパッと見わからない朝食だった。

部屋に戻ってダラダラする。

昼ごはん

朝ごはんを食べてからずっとダラダラしているが、お昼がきたのでお昼ごはんを。

朝ごはんを食べたレストランにて

これがめちゃくちゃ美味かった。
やっぱりお米が好きだ。

鶏の丸焼き半身に大盛りご飯。
男のツボを押さえている。

玉ねぎを甘辛く煮込んだようなソースが付いていてそれも最高だった。

なんだか元気になってきたので出かけることにする。

アフリカ・ルネサンスの像

ダカール市内はバスがあるはずなのだが、バス停がどこにあるのかもわからないし、どのバスがどこに行くのかもわからないのでタクシーにした。
13kmで3,000フラン(600円くらい)と価格も安いし、そもそもあんまりボラれない。

到着

なんの苦労もなく到着した。
像自体は49mなのだが、高台にあるので存在感がすごい。

これがアフリカ最大の巨像である。
北朝鮮の会社が作ったらしい。

本来、男性の頭のところまで登れるらしいのだが、今日は(もしくはここしばらく)休止していた。

入れない
真下から
後ろから

男性が女性の腰に回している手が力強かった。

アフリカで行く予定の巨像はここだけなのだが、元々巡る予定だった巨像一覧を考えると、もう旅も終盤だとしみじみする。

万札崩しの旅

続いて負の世界遺産というのがあるので、それも見に行く。

しかしその前に両替をしないといけない。
10,000セーファーフランは日本円だと2,200円ほどの価値だが、タクシーにお釣りを貰えない可能性が高いのだ。

中規模のスーパー

コンビニ程度の大きさだが、多くの食料品店がカウンター型(街角のタバコ屋さんみたいな形式)であるダカールにおいて、ここはかなり期待できる。

ちょうど喉が乾いていたので水をレジに持っていき、申し訳なさそうな顔をしながら万札しか持ってない旨を伝える。

レジのお姉さんが「それはあんた、使えないよ・・・!」と、手元のお釣り箱を見せてくる。
そこには1,000セーファーフランすらなかった。

仕方ないので「手間かけてごめんね」と言いながら水を元の棚に戻し、出口の方に歩く。

しかしここでお姉さんが「水をレジに戻しな!」と叫んできた。
何故だ。未清算商品を棚に戻すのはお客さんとしてはむしろいい動きじゃないのか・・・

しぶしぶ棚から水を取り、再度レジに持っていく。
するとお姉さんが驚きの一言を繰り出した。

「ほら、持っていきな」

流石に面食らってしまった。
貧乏旅行とはいえ、旅行自体が贅沢な行為である。
そんな贅沢者が、日本の数倍収入が少ないセネガルのお姉さんに水をご馳走になるなんて・・・出来る訳がない。

親切を無下にするようで恐縮だったが、丁重にお断りさせていただいた。
「水が飲みたい」よりも「万札を崩したい」の方が真の目的だったことが後ろめたかったのかもしれない。 

でも感謝だけはめちゃくちゃしといたので、親切が嬉しかったことは伝わっているといいな。

最寄りの小規模食料品店

近場にあった大きな店がさっきのスーパーだったので、あとは小さいお店でも全部挑戦してみるしかない。

一番近くにあったお店に入る。
すると、私の前でお菓子を購入していたお姉さんが10,000セーファーフランを使用した。

お!ここは高額紙幣が使えるお店だ。
そう期待したもの束の間、「さっきのでお釣りがなくなった」と言われ退散。

次に近かった小規模食料品店

とにかくハエがすごかった。
カウンターを挟んだ私とレジのお兄さんの間の空間だけで15匹くらい飛んでいた。

しかし、ここでは10,000セーファーフランが使えた。
お兄さんにお礼を言い、店を出る。
これでタクシーに乗れる。

ゴレ島へ

前述した負の世界遺産はゴレ島という奴隷輸出の本拠地として使われていた島だ。
現在はアーティストが多数住んでおり、平和な街となっている。

ゴレ島までは船で行く必要があり、港はダカール駅の直ぐ側にある。

駅の直ぐ側とはいえ、現在地からは電車が通ってないのでまたもタクシー。
ここの移動も600円程度だった。

港に着いてからは言われるままにチケットを買い、入島税みたいなのを払い、船に乗った。

船は2時間に一本らしいが、港に到着してから20分くらいで出る便があってラッキーだった。

約20分の航海である。

観光客だらけ

ゴレ島到着

ゴレ島はめちゃくちゃ狭い島で、歩いても1時間あればほとんど見て回れる。

綺麗な港
道もいい
アーティストが作品を売っている
砲台
奴隷の像

ミュージアムが月曜休みなのもあり、あっという間に回り終わった。
景色は綺麗だし、歩いてて楽しいので個人的にかなりおすすめスポットだ。

電車に挑戦

ゴレ島からはまた船で戻ってきた。

そして、せっかくダカール駅があるのだからと、電車に乗ってみることにした。

ホテルまではタクシーだとそれなりに距離があるので、それも合わせて解消できるナイスアイデアだ。

綺麗な駅

ホテルに一番近そうな(とは言っても3km以上ある)駅を地図上で指差し、駅員さんに料金を払う。

なんとQRコードが印刷されたレシートみたいな紙がチケットで、改札も自動改札だった。

列車は既に満員。
東京の満員電車と同じくらいの圧を感じた。

かっこいい電車

到着・・・?

何故か電車に乗ったときからスマホのGPSが作動しなくなり、自分がどこに居るのかわからなくなった。
駅名のアナウンスもフランス語でよくわからない。

ただ、地図を見る限りはダカール駅から目的の駅までは一駅なので、停まった駅で降りることにする。

乗車した側のドアが開くと思ってその付近に居たのだが、それがミスだった。
ホームの位置的にどうやら反対側のドアが開くようなのだ。

急いで反対側へと向かうが、満員のためなかなか進まない。

そしてドアが開く

ドアが開いた瞬間に、ものすごい勢いで駆け込んでくるおばさん。
しかもその手には巨大なバケツが抱えられている。

私が出ようとしていることは周りの人も分かってくれてて、道を開けようとしてくれるのだが、どんどんおばさんが巨大なバケツごと進んでくるので、全然出口に近寄れない。

そして先陣を切ったおばさんに続いて、どんどん人が入ってこようとする。

「ここで降りたいんだ!降ろしてくれ!!!」

何度かそう叫ぶと、1人の男性が入ってくる人たちに対して「おい!出ようとしてるだろ!一度お前たちも出ろ!」と言ってくれ、道を作ってくれた。

私は男性に感謝を告げ、バケツおばさんの横をすり抜け、ホームへと脱出することができた。

脱出した車両

ちなみに、既に満員のため、入ろうとするが物理的に入れないという状態だが、私が駅の歩道橋まで歩いてきても、まだ問答が続いていた。
日本のマナーと便数に感謝である。

人がたくさん

違う駅

スマホを確認すると位置情報が更新されていた。
人混みが原因だったのだろうか。

そして、私は降りたのが目的の駅ではなかったことに気付いた。
どうやら目的の駅までに小さな駅が1つあったようなのだ。
グーグルマップにも駅の表記がなかったのですっかり騙されてしまった。

しかし、あの人混みにもう一度突入する気力はなく、テキトーに散歩しながらタクシーを探すことにした。

巨大な塔

駅の歩道橋から降りるときに何やら巨大な塔のようなものを見つけた。

真ん中辺りに複数本ある

なんだあれは。
西に沈む太陽と相まって強い存在感を放っていた。

これは見に行くしかない!
ガタガタの道を進む。

余談だが、セネガルの細い道は砂だらけだ。
どういった理由かはわからないが、モロッコはそんなことなかったので、セネガル特有なのだろうか。

参考画像、アフリカルネサンスの像付近にて

Massalikul

なんと読むのかはわからないが、グーグルマップからそのままコピーしてきた。
どうやらモスクらしい。

すごい存在感だ
俺たちも映せ!と子どもたち

こうやって行き当たりばったりでこんな建物に出会えるなんて、なんて幸運なんだろうか。
これだから街歩きはやめられない。

そのまま何か食べようと飲食店を探す。
しかし、全然見つからない。
そもそもラマダーンの期間中なので飲食店がしまっているのだ。

しかし、夕焼けが綺麗なのでタクシーには乗らず歩く。
30分ほど歩いただろうか。
いい匂いがただよってきた。

屋台

レバーと玉ねぎ
写真を撮ってもいいですか?と聞くとカメラ目線をくれた

シンプルな塩味だが、素材の旨味がギュッと詰まっていた。
玉ねぎの効果なのか、レバーの臭みもほぼ感じない。

めちゃくちゃ美味くて、一気に元気になった。

そのままホテルまで歩いて帰る。

夕日が綺麗

なんやかんや間違えて降りた駅から6〜7kmは歩いている計算になるので、帰ったらすぐに寝た。
ホテルが個室でよかった。

ゆっくり休んで明日に備える!

つづく!

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