テクニカルライティンググループの標語の舞台裏(前編)
ウイングアーク1stでテクニカルライターをしている、ishikawamです。
みなさんの所属する組織に、標語やスローガンはありますか?
私の所属するテクニカルライティンググループには、グループの標語があります。
今日は「この標語をどのように決めていったか」という舞台裏を、前編と後編に分けてお話ししたいと思います。
経緯
さかのぼること2年前。組織改編によって現在のテクニカルライティンググループが発足したときのことです。私たちには、次のようなグループミッションが与えられました。
そこで、
「自分たちの役割を見つめ直し、求められる人物像の解像度を高めよう」
という目的のもと、標語を作ることになりました。
ブレスト開始
当社は完全リモートワーク体制ですが、このときはみんなで顔を突き合わせての作業です。
まずは、おのおのが考える「ウイングアーク1stのテクニカルライター」のイメージを付箋に書き出し、ざっくりとグルーピングしました。
これをもとに、付箋の状態になるにはどんなスキルが必要かまとめていきます。
ブレストのまとめ作業
しかし、ここからがなかなか進みません。各自が付箋に書いた粒度に差があり、スキルも多岐にわたるため、どのようにまとめるのが良いかメンバー全員で悩みました。
最初のざっくりグルーピングで「ライティング」、「知識」、「対話」に分けたので、その中でさらにレベル分けして階層化しようとしたものの、複数のグループに属する内容があったり、ある視点で見ればスキルAはスキルBの下位要素でも、別の視点ではスキルBはスキルAの下位要素、ということもあったり……。いっそ階層化しなくて良いのでは?という意見も出ましたが、フラットなままだとまとまりがありません。
悩んだ結果、最初のグルーピングを捨てて、以下の4つのロールを軸に再分類しました。
ライター
編集者
インタビュアー
発信者
ここまでで、ウイングアーク1stのテクニカルライターのイメージ像を整理できました。あとは、標語に落とし込むだけです。
標語の作成開始
だけと言いつつ、ここからがまた手ごわい。
各ロールに振り分けたさまざまなスキルを盛り込みつつ短い言葉にまとめて、標語に昇華させなくてはいけません。
ロールごとに「標語1つと、補足説明の箇条書き3つ」を考えます。
また、標語をスキルセットの集合という形にするため、この時点でロールを「○○力」という言葉に変えました。
ライター→執筆力
編集者→編集力
インタビュアー→インタビュー力
発信者→提案力
再び各自のアイデアを付箋にして貼り付ける作業をします。2回目以降はリモートで作業を進めたので、Lucidsparkを使いました。
出そろったところで投票し、最多の得票数の標語と補足説明を洗練させていきます。
洗練作業はすんなり進むのでしょうか……?後編に続きます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?