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我が子を看取る㉓ 病名が並ぶ

※この我が子を看取るシリーズは、当時の日記やSNSを振り返って記載しています。

私はなんとか赤ちゃんをこの世に送り出せたということにすごく安堵していた。

対話士さんの話していた時に「命を長らえるために性別を変えるかも」と告げられていた通り、赤ちゃんは女の子だった。

遠くに聞こえる泣き声に愛おしさを感じながらも、私は麻酔後の吐き気と後処理でまだ手術台の上だった。

私がそのままストレッチャーで自室に戻ると、赤ちゃんも戻ってきた。
ただもうその時は酸素マスクがついていた。
身体の測定などを私のそばでしてくれる。

限られた時間を考えての病院側の配慮だったと思う。
私は眠る間も無く、新生児科の先生が説明にやってくる。
夫とその言葉を聞きながら、まるで頭に入ってこない。
ただわかるのは、たくさんの疾患を抱えていて、生まれる強さはあったけれど、この先が一日一日をどう過ごすかというぐらいの状況であるということだった。

#18トリソミーの疑い #心室中隔欠損症  #開放性脊髄髄膜瘤
#キアリ奇形の疑い #呼吸障害 #内反足

ここからどうしていきたいか先生に問われる。

私たちはできる限り一緒に過ごしたい。
そう伝えた。

赤ちゃんからも生まれた時にズラーっと病名が並ぶけど気にしないでねって言われていた。
自分の力でどこまでできるか試してみたいって。

それでも生きているのに、死と隣り合わせになっている我が子
何かもが愛おしかった。
一生懸命に息をしている。
どこを触っても 温かくて 柔らかい
愛おしい
小さい手
まるい足
ぜーんぶ可愛い

動けない私の横で赤ちゃんが寝ている幸せ
私はまじまじと我が子を眺めた。
早く抱っこしたいと願いながら。


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