冷静と情熱のあいだ(不妊治療再チャレンジ)
前回赤ちゃんは来なかった。
2度目のチャレンジに向けて
3回の保険適応のうち残り2回となる。
流れ的にもそのまま次のチャレンジとなり、8月は採卵をすることになった。生理の時に受診して、そこから薬を数日、ホルモン剤を数日自己注射をする。
結果的に5個の卵子が取れた。
ちなみに私の場合は不妊治療に対してのメンタルの上下はほぼなく、割と淡々と病院に通うことにしている。ただ8月は娘の夏休みで、夫に娘と留守番をしてもらいながらだったのでスケジュールに気を遣った。今回は娘にも毒母にも内緒にしている。
今回の採卵結果と雑感
そして5つできた受精卵のうち、凍結基準を満たす初期胚盤胞になったのは今回も1つだけだった。またしてもラストチャンス。
いくつも受精卵を凍結できれば、着床しなくてもまた次の移植をすればいいだけだから羨ましい気持ちになる。
不妊治療には本当にいくつもの壁がある。
・成熟卵子がいくつ採れるのか
・受精するのか
・グレードの高い初期胚になるのか
・着床するのか
・異常はないのか
若かりし頃は当たり前のように、セックスすれば妊娠できると思っていたけれど見えない壁はいくつもあった。
友人は不妊症または不育症に該当したため、受精卵の染色体検査をすることができていた。事前に受精卵のグレードを調べ、確実なものから移植させていくという自費診療の検査。一個につき10万円以上の検査費用と聞いたけれど、それで化学流産の可能性を防げるなら、タイムリミットの迫った体には背に腹を変えられない最先端技術だと思った。
ここ最近、ふと冷静になることが多い。
あまり感情を入れずに不妊治療を続けてきているけれど、自分の年齢や夫の年齢を痛感すると、妊娠出産の喜びよりも、育児への不安ということに気づくのだ。
怖いというよりも、今赤ちゃんがいなくても十分に幸せに過ごせるという現在に対する有難さを感じることに近いのかもしれない。
さて、たった1つの卵ちゃんをお迎えに行くのは今月下旬になりそうだ。
全部神様にお任せする感覚だ。