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人の心を1つにするパワー。Mr.Children桜井さんもビックリ!忘れられないKアリーナのアンコール
あのアンコールをずっと覚えていたくて、備忘録としてnoteに記すことにした。
10月27日、日曜日。
Mr.Children tour 2024 miss you arena tourに私は、幸運にも参加できた。
自分で言うのもなんだが、とにかくレポが上手くない為、とにかく最高だったという事のみを、まずは伝えよう。
とにかく最高だった。
セトリも、パフォーマンスも。
ありがとう大好きMr.Children。
そして、
Kアリーナの2日目のあの日、参加できた人ならば皆が覚えているはずだ。
あの、アンコールの一体感を。
「彼」がたった1人で叫んでいたコールが、じわじわと伝播し、会場全体が予想外の声に包まれた事を。
「彼」はライブ中にも、たびたび大きな声で叫んでいた
「桜井さーーーーーん!!!」
桜井さんが過去ライブ(たしか[(an imitation)blood orange]Tour)で言っていた、
「男の野太い声ばかり」ってやつだ!!と私は思っていた。
「桜井さーーーーーん!!!」
また叫んでる(笑)よっぽど好きなんだな。
「桜井さーーーーーん!!!」
また、同じ人が叫んでる。
ぶっちゃけ、
なんかすごいな、あんな大きな声で。
隣の人ビックリだろうな。
周りはどう思ってるのかな?
なんて、思ってしまっていた。
でも迷惑とかじゃなくて、熱いファンがいるなぁ…という感じだった。
素晴らしい23曲を終え、
どうもありがとう、Mr.Childrenでした!!と桜井さんの言葉とともにステージから人影が消え
さぁ、これからアンコールの拍手。
Kアリーナの空間で響く約18000人の拍手。
届け、届けと惜しみなく。
大勢が拍手をすると、油で揚げ物をしている音に聞こえる…(どうでもいい)
と、そこに、どこからか聞こえてきた。
誰かが1人で、大きな声で歌っている。
「Oh〜oh、oh〜oh、oh〜oh、oooh〜」
The song of praiseだ!!
このライブで、Mr.Childrenと観客が一緒に歌って一つになった曲のその部分を、
例の「彼」が歌っている!!
すっごい大きい声で!!
多くの人が、すぐに気付いた。
私の席の前の女性二人組も、クスッと笑って顔を見合わせている。
拍手は変わらずに響き、その歌声に耳を傾ける人は居ないようだった。
だがそんな事はお構いなしと言った具合に、彼は歌い続けている。
「Oh〜oh、oh〜oh、oh〜oh、oooh〜」
「Oh〜oh、oh〜oh、oh〜oh、oooh〜」
クスクスが、ざわりとなった。
会場が、彼の声を気にし始めたのだ。
「Oh〜oh、oh〜oh、oh〜oh、oooh〜」
「Oh〜oh、oh〜oh、oh〜oh、oooh〜」
私も、ソワソワし始めてしまった。
これはどういう感情なんだろう。
「Oh〜oh、oh〜oh、oh〜oh、oooh〜」
「Oh〜oh、oh〜oh、oh〜oh、oooh〜」
ざわりとした空気が、草を揺らす風みたいに広がった気がした。
小さなつぶやきみたいなoh,oh…という声が、たぶん彼の周りを中心に広がって
いつの間にか、その波は私のところまでたどり着いていた。
私もうずうずと、その波に乗っかって歌いたくて、
なんとなくちょっとヘラヘラ照れながら、口を動かし始めたそのタイミングで、
まるで一気にクレッシェンドになったみたいに、
みんなが歌い始めたのだ。
「「「Oh〜oh、oh〜oh、oh〜oh、oooh〜!」」」
「「「Oh〜oh、oh〜oh、oh〜oh、oooh〜!」」」
心が1つになったと確信した私たちは、Mr.Childrenの4人に聞こえる様に、それはもう堂々と歌い続ける。
こんなことって、ある?
「彼」はどう感じているんだろう。
気持ちのいい一体感。
これを生み出したのは、間違いなく「彼」のパワーだ。
このアンコールを受けて出てきたMr.Childrenの笑顔も嬉しかった。
(席はサイドだったが、前から5列目くらいの神席だったので、表情も確認できた!)
「中で聞こえてきて、え、なになに?って。サッカーのスタジアムに居るみたいだったよ!このツアーでこんなアンコール初めてだよ!」
桜井さんが嬉しそうに話してくれる。
皆がこの、不思議に生まれた一体感に、戸惑いながらも心を掴まれている。
今日、この場にいることができて、本当に嬉しいし、幸せだ。
心から、そう思った。
実際、
一歩違えば、苦笑いでスルーされちゃう様な事かもしれない。
ていうか、最初はたぶん多くの人が、一緒に歌うことになるとは思っていなかったと思う。
おそらく彼は、信じていたのではないだろうか。
自分が歌い続けていれば、Mr.Childrenの4人に届くと。
その気持ちに、私たちは引き寄せられてしまった。
彼が歌えば歌うだけ、引力は強くなって。
あの迷いのない歌声は、誰にも見向きされなくとも、止むことはなかったのだと思う。
もしかしたら彼の目的は、Mr.Childrenに届けることだけで、周りを巻き込もうとはしていなかったのかもしれないし。
その純粋な思いが、会場を1つにしたのか?
いや、彼には明確に、1つにしようという目的があったから、それゆえのパワーだったのか?
私は「彼」ではないから、本当のところは分かる由もないけれど、
力強く前向きに、自分を信じて続ける力が、周りを動かしたのだと思う。
なんだかすごい経験だった。
素敵な思い出になったよ。
どうもありがとう!!あの時のあなたよ。