住宅 写実画と装飾画 グレージング使用 動画あり
古く優雅な洋風邸宅を題材に、写実的な水彩画1枚と装飾的な水彩画1枚を描いたときの描き方の違いを説明します。
写実的な水彩画は、普通の描き方で描いています。
装飾的な水彩画は、グレージングという重ね塗りの方法で描いています。
これらの絵の元の写真は、「足成」(http://www.ashinari.com/) から採ったものです。
元の著作権フリー写真(↓)
この写真は遠近感が強すぎるので(上方に向けて家がすぼまっている)、以下のように修正してから描きました。
この写真から描いた下絵は次の通り:
建物の周りはかなり省略しました。
完成した写実的な絵は次の通りです。
一方、装飾的な絵は、グレージングという重ね塗りの技法を使って描きました。
まず、建物全体に薄い色を塗り、
その上から、固有色に近い色を塗りました。
仕上がりは以下の通りです。 窓ガラスは、チャイニーズホワイトにウルトラマリンを少量混ぜた不調明色で描いています。
グレージングを使うと、作業が簡単になるので描写時間が短くなります。また、明暗のコントラストをとりやすくなります。しかし、最初の下塗りの色に全体が影響されるので、色の組み合わせが単調になります。
これらの描画過程を記録したのが次の動画です。
『住宅 写実画と装飾画 / Realistic/Decorative House』 (10分54秒)
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