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2週間のアフリカ旅行(1)-事前準備編-
アフリカに行きたいと思ったキッカケ
アフリカ。その4文字だけで連想するイメージと実態は、あまりにもかけ離れた印象の場所でした。
多くの方々にとってのアフリカのイメージはどんなものでしょうか?
・とにかく至るところにサバンナが広がり、雄大な自然と動物が見渡す限りに広がっている
・発展途上国が多く、多くの財団の寄付の対象になるような貧困な国々が多い
・絶えず紛争を繰り返しており、政情が安定しない
このようなイメージを持つ方が多いのではないでしょうか?
何を隠そう、上記のイメージは私がアフリカを訪れるまでのイメージそのものでした。
そんなアフリカの地を踏みたいと思ったキッカケは、インドに旅行したのと全く同様で、ディズニーシーのアトラクションのソアリン内で、サバンナの光景を目にし、やはり人生で一度は訪れてみたいなと思ったのことでした。
学生時代から漠然と、アフリカのサバンナを見てみたいという欲求はあったため、学生時代に何度かアフリカ旅行を計画したことはありましたが、なかなか実行には踏み出せずにいました。遂に今回実現したのは、年齢を重ねるとともに、なんでも出来るうちにやっておいたほうが良いなと思うように心情が変化したことが一番大きかったと思います。
目的地の選定
一口にアフリカのサバンナと言っても様々で、広大なアフリカでは国によって気候も大きく異なるため、どのサバンナを訪れるかは非常に苦慮しました。その中で以下3つに絞り込み、それぞれを訪問した方々のご意見や、実際にサファリのガイドをされている日本人の友人をもつ方に間接的にご意見を頂いたりと、できる限り多くのご意見を頂きながら、熟考していきました。
・ケニア⇒マサイマラ国立保護区
・タンザニア⇒ンゴロンゴロ保全地域
・南アフリカ⇒クルーガー国立公園
結論から申し上げると、南アフリカのクルーガー国立公園に行きましたが、その理由はサバンナ以外に目的地としていた観光地が、クルーガー国立公園からアクセスが最も良く、効率的に回れると判断したからです。
※最も、色々な方からのご意見をまとめた限り、サバンナだけを徹底的に見てみたいという方であれば、恐らくケニア、タンザニアの方が充実したサファリツアーを楽しめるような気はしました。
クルーガー国立公園に行くという絶対軸が定まったところで、他の目的地を選定していきましたが、この作業は軸が決まった以上そんなに難しくありませんでした。友人と話して行きたいところを羅列していた結果、
・ピラミッド(ヨハネスブルグへのフライト過程で、エジプト航空を利用してトランジット観光)
・ブライドリバーキャニオン(クルーガー国立公園のすぐ近く)
・ケープタウン(ゲージに入ってサメを見る)
・テーブルマウンテン(ケープタウンを一望できる山)
・ヴィクトリアフォールズ(世界三大瀑布、ジンバブエーザンビア)
・ヨハネスブルグ(アパルトヘイト関連の場所を巡る)
上記をクルーガー国立公園のサファリツアーに加えて、約9日間で周遊することでスケジューリングしました。
旅程の組み方
重ねてになりますが、今回の旅行の最大の目的はクルーガー国立公園のサファリツアーを体験することですので、まずは東京⇒ヨハネスブルグ便を抑えにいきました。
GWの初っ端である4/26(金)の夜に羽田or成田空港を出発するのが最も時間の使い方としては有効的なので、(夜を丸々機内での移動に費やすことが出来るため)4/26(金)夜出発に限定し、検索していきます。
尚、私は長期休暇を頂き5/12(日)までお休みしたので、5/10(金)にヨハネスブルグを出発するフライト、相方は5/4(土)にヨハネスブルグを出発する条件でした。
東京⇒ヨハネスブルグとなると、流石に行き方の選択肢も多く、
・香港
・エチオピア
・ドーハ
・ドバイ
・イスタンブール
・カイロ
辺りがトランジットの候補だった気がしますが、相方に希望を聞いたところ、カイロでピラミッドを見てみたいとのことだったので、エジプト航空でカイロへ飛び、約18時間程朝~夜までトランジットし、ヨハネスブルグへと向かうフライトを選択しました。
余談ですが、往復のフライト代金は合計約26万円程でしたが、最初に見た際は21万円前後でしたので、機を見つつではありますが、早めの予約をおすすめします。
※時期にもよりますが、フライト価格をとにかく抑えたいという方は、燃油サーチャージが含まれない、ソウルーアディスアベバ経由でのエチオピア航空でのフライトが最も安価だと思われます。
カイロを半日観光し、夜出発し、朝7時頃ヨハネスブルグに到着するフライトを抑えたため、2日連続機内泊にはなりますが、3日目の朝からフルでクルーガー国立公園のサファリツアーに参加できることを考えると、この旅程の組み方は完璧だったと言えるでしょう。
唯一この旅程中に懸念されたのは、カイロを夜出発するフライトが1時間程遅延し、ヨハネスブルグ着が遅れることで、クルーガー国立公園ツアーに間に合わないことでしたが、なんとか間に合ったことで、全ての歯車がうまく回りました。
また、これも旅程の組み方のコツだと思いますが、復路の起点となる都市の観光は必ず最終日~数日前にしましょう。今回で言うと、ヨハネスブルグがその都市でしたので、ヨハネスブルグ観光は最後に回しました。万が一何かが遅れたり、滞ってしまった場合でも、ヨハネスブルグの観光をスキップするだけで済みますが、これを例えばヴィクトリアフォールズを最終日直前にすると、ヨハネスブルグへのフライトが遅延した場合に、すべての旅程が狂ってしまい、かなり痛手となってしまいます。
アフリカ旅行に限らず、どの都市を訪れる際にも是非心がけて頂ければと思います。
全体的な管理の方法
1回に1ケ国を周遊するのであれば、なんとなくの旅程を作成すればよいですが、今回はたださえ未知のアフリカということもあり、かなり入念に準備していきました。極めて原始的ですが、やっておいてよかったなと改めて思う準備としては、必要事項や行程をまとめた表を作成することです。
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上記に添付していますが、主な記載事項は、
・おおまかなプラン(どこに何時頃行くか)
・そこで何をするか、より詳細な観光地
・ビザの有無
・宿泊地と食事の予定
・気候
・電源プラグのタイプと通信手段
・移動手段(Uberは利用できるか)
・事前の予防接種は必要かどうか
・通貨の種類
・その他備考(水は飲めるか、治安、物価、クレカの利用可否、言語などが他にあるかと思います。)
にしていますが、もちろん旅先によって追加したり、減らしてもらってよいかと思います。これらの情報を事前にインプットしておけば、最低限生きていくことは出来るかと思いますし、しっかりと書いて残すことで、状況を整理できることの重要性を改めて、感じた瞬間でもありました。
特に、ビザや電源プラグは日本を出発する前に、事前に対策をしておけば必ず対応できるので、面倒ですが、クリアにすると精神的にもかなり余裕が持てます。
因みに、今回の場合は友人と役割分担をして、
・航空券、宿泊地の選定⇒私
・ツアーの検索から選定⇒友人
としましたが、ある程度自身が調べるにあたって苦にしないものを分担しながら、進めることでスムーズに旅程が組めた気がしました。
予防接種
一番情報収集するのが困難だったのがこの分野でした。単純なイメージとして、
・マラリア
・黄熱病
あたりの事前予防はしておきたいなとは思っていましたが、情報がほとんどなく、どうにも気が進みませんでした。また、そもそも上記の予防接種に対応している医療機関が少ない上に、予約も取りづらく、結局後回しにし続けてしましました。最終的には多分イエローカード(黄熱病ワクチン接種の証明書)は必要なかったのですが、ケニアなんかはイエローカードの有無が最後まで分からず、旅程から外しました。
マラリアに関しては一般的には、薬を事前に服用していくことがおすすめされていましたが、こちらも面倒で結局服用しませんでした。
※旅程の最後の方で、油断してモザンビークで蚊に刺されましたが、特段高熱等の症状は発症しませんでした。
まとめ
1度の旅行でかなりの場所を詰め込んだ分、丁寧に準備しましたが、おかげで全くトラブルはありませんでした。
手前味噌ですが、素晴らしいプランニングが出来たと思っています。
海外旅行は典型例だと思いますが、国内旅行にせよ、飲み会の幹事をやるにせよ、1週間の仕事の管理をするにも、備えあれば憂いなしといったところでしょうか。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
アフリカに限らず海外旅行という特別な瞬間を迎える誰かにとって参考になれば何より幸いです。
次編からはいよいよエジプトはカイロの旅行記を書かせて頂きます!