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観光記ーリオデジャネイロ編④ー


最終日の朝

 実質2日しかないリオデジャネイロ滞在も早くも最終日を迎えます。カーニバル後ということもあり、朝5時過ぎに寝た為、起きれるかがとても心配でしたが、8時前にはシャキッと起床する事ができました。
 普段生活していると朝は本当に苦手なのですが、旅行時に限って言えばどんなに遅く寝ようとも、寝る直前までスマホを見続けようとも、スッキリと起きれることが出来るので、通常時も旅行時くらいの睡眠サイクルを維持出来ると嬉しいんですけどね。
 朝ご飯のビュッフェは相変わらず口に合わなかったので、フルーツを中心にお腹を満たす事を目的にとにかくかきこみます。

ブラジルサッカーの聖地、マラカナンへ

 9時前には宿を出発して目指すはブラジルサッカーの聖地、マラカナンスタジアムです。マラカナンスタジアムはブラジルサッカーを象徴するスタジアムで、リオデジャネイロを拠点としているフラメンゴやフルミネンセといったサッカーチームが本拠地としています。
 また、2014年のブラジルW杯や2016年のリオデジャネイロ五輪の決勝の会場になるなど、日本で言う国立競技場のような位置付けのスタジアムです。
 残念ながら私が訪問した際、サッカーのリーグ戦は開催されなかったので、スタジアム見学ツアーに申込みました。
 宿からはUberで訪れる予定だったのですが、宿をチェックアウトしてしまうと、wifiが利用できなくなってしまうのを忘れており、Uberを呼べなくなるというアクシデントが発生。
 地下鉄の駅に向かっていると偶然「Maracana」と記載のあるバスに遭遇。バスに乗ってマラカナンを目指します。相変わらず小銭しか使えないので、適当に小銭を渡すとお釣りを運転手さんから手渡しで頂きます。
 日本のように、自動精算機のような機械はブラジルのみならず多くの諸外国でないケースが多かった記憶があるので、私のような適当に小銭を渡す乗客がいると、運行のペースが乱れてしまいます。
 そういった意味でも日本のバスはお年寄りの方には高齢者用パスで乗車して頂く仕組みが浸透しているので、乗車時の停車時間が長くならずに済みます。日本の公共交通機関は遅延が少ないことで有名ですが、こうした日常のひとときから何故日本の公共機関に遅延が少ないかを想像する事ができた気がしました。

 マラカナンはセントロ(いわゆるダウンタウン)から北西にバスで約15分程で到着します。地下鉄で訪れても20分程で到着するので、アクセスには困りません。

 マラカナンではガイド付きのツアーを申し込んでいたのですが、朝バタバタしていて遅れてしまった影響で、大幅に遅刻。
 ツアーなしでフリーで観覧するパターンの入場で見学しました。

ロナウジーニョ選手のブース
2014年優勝時のドイツ代表
ジュビロ磐田でもプレーされたドゥンガ選手の足跡

 中は主にブラジル代表として活躍したサッカー選手のブースがあったり、
マラカナンを会場とした世界大会の記録が展示されています。

選手入場の通路
ピッチの様子

 ピッチには直接入ることは出来ず、スタンドが開放されていました。
また、ゴール裏のスペースでは子供のフットサルの試合が開催されていました。一度で良いので、マラカナンでサッカーの試合をする人生を送ってみたっかたものです。

フルミネンセのインタビューエリア

 フルミネンセと言えば、私が応援している浦和レッズに所属していたワシントン選手やチェルシーに所属しているチアゴ・シウバ選手のの古巣チームでもあります。

どんなに長く見学しても1時間くらいでマラカナンは回れると思います。

マラカナンの外観
マラカナンから地下鉄の駅への歩道橋

 この歩道橋の上で、フラメンゴのユニフォームを購入しました。確か記憶では1000円くらいだったと思います。
 路面の方からユニフォームを購入するのは小さい頃に埼玉スタジアムに行く道中で父親から当時アーセナルに所属していたアンリ選手のユニフォームを購入して貰った以来で、懐かしい気持ちになりました。たまにはこういった買い物をするのも新鮮味があって楽しいです。意外と品質も良いので、今でもたまにジムに行くときに着用しています。

ジョー選手の日本批判に関して

 マラカナンからは徒歩3分程の場所にある駅より地下鉄で再びセントロを目指します。カーニバル期ということもあり、車内は信じられないくらい盛り上がっています。かつて名古屋グランパスに所属していた元ブラジル代表のFWのジョー選手は、

「日本の前に5か国で暮らしたことがあったし、ただ言葉が違うだけだと思っていたけど、そうではなかった。僕たちとは対照的な文化で、人々がとても冷たく閉鎖的な国だった」

「どうやって生活していけばいいのか、理解するのが難しかったね。アメリカに戦争で負けて抑圧されているため、国民は熱意と喜びに欠けている」

「ある場所に行くとすると、いつも彼らは疑いの目を向けてくる。誰も英語を話せないし、慣れるまでは言葉の問題などで非常に苦労したよ」

と発言されています。実際には訳され方のニュアンスが異なったのかもしれませんが、この移動時の車内の雰囲気からジョー選手が言いたいことは理解出来る気もしました。

 昨日の出来事といい、多くの方のイメージ通りブラジルの方は概ね陽気で明るい方が多いイメージでしたので、日本との対比という観点で見れば、
非常に抑圧されていて冷たい国民性という指摘は間違っていない気もします。
 どちらがいいか悪いかではないですが、この数ヶ月間、旅行という形ではありましたが、色々な国を訪問して感じたことは、確かに日本人が全体的に冷たいという指摘は分かる気がします。
 人口も減少し、マーケットも縮小していく今後の日本において、ポジティブで明るく、変化を好む若者が増えてかなければいけないのかもしれません。

隠れ名スポット、ウルグアイアナに関して

ウルグアイアナの露店

 リオデジャネイロに訪問するにあたっては大学の図書館にある地球の歩き方や、リオデジャネイロに関する本、インターネットにある先人の観光記を無数に読み漁ってから行きました。流石に治安面が心配であったので、他の都市に比べ自分なりに入念に調べていったつもりです。
 
 それでも、ウルグアイアナに関して目立った記載があった記憶はあまりありませんでした。
 ウルグアイアナはセントロから北西に徒歩20分程に位置する雑貨屋さんが集う商店街です。お土産だったり、日用品を求めるにはもってこいの場所だと思います。日本では上野のアメ横のような場所です。
 恐らく、イミテーションの商品が殆どで、正式なお店とは認められていない影響で、あまり公に記載がないのかもしれませんが、何がどこで、どのような価格で売られているかが全く分からないので、個人的にはとても楽しいエリアでした。

ウルグアイアナの道中
お土産屋さんの商品棚

 面積も正にアメ横と同じか少し広いくらいで、とにかくあらゆる種類の雑貨屋さんがあります。私はここでブラジルでのお土産を、時折値段交渉もしつつ調達しました。
 空港でもお土産を購入する場所はあるのですが、圧倒的な品揃えとドンキホーテに訪れるようなワクワク感があるので、もしリオデジャネイロに訪問した際には訪れてみてください。
 セントロから地下鉄で北へ2駅分。Uruguainaという駅で降りればすぐの場所にありますし、活気にも満ちています。
 ロサンゼルスやニューヨークのように綺麗で、商品もしっかりとしているお土産屋さんも好きですが、ウルグアイアナやマレーシアのマーケット、台湾のマーケットを巡って、店員さんと値段を交渉したりしながらお土産を探すのも、旅の醍醐味だったりします。
 ガイドブックや観光記を参考にするのは当然のことですが、自分なりのおすすめスポットを見つけられると旅の楽しさは倍増する気がします。
 色々と好奇心を持って訪れ続けたいなと思えるリオデジャネイロ最終日の午前中でした。





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