人生2周目の次男
株式会社石黒金属製作所の北山です。東大阪市で製缶、鈑金、溶接業をしています。
うちの次男は、現在小学3年生になりました。過去の記事からもわかるように、年齢の割りに思考や発言がませていて、父親の僕とも対等の関係であるような会話をしてきます。ただただ大人と対等の目線で世の中をみている感じです。
最近では僕の良い話し相手、相談相手になっているときもあり、あまりにも同じ目線なので、一緒にゲームをしていてうまくいかない時にすごく大人気なかったりして、あれ今日は子供っぽいこと言うなぁ、あぁ、そういえば小学3年生だったなと思うことがあるくらいです。
眼鏡を新調した時も、眼鏡屋さんについてくると言い、現在使っている眼鏡よりも、丸いとか縦長だ横長だ、色味が柔らかく見えすぎる、堅すぎるとアドバイスをくれました。
店員さんも、息子さんがおっしゃる通り、肌馴染みの良い色は柔らかくなりすぎますね、などと次男と同じようなことを言います。
家のパターマットでパターの練習をしていても、次男が後ろからじっとみて、パターのライ角が立ちすぎている、寝すぎている、アウトサイドからきてる、インサイドからきてると言ったニュアンスの事をゴルフ用語ではなく、子供の言葉でいってきます。
ごちゃごちゃと、ゴルフを分かったようなことを横から言ってきて、うるさいなと思いながら、仕方なく指示通りにやってみると、あれ不思議、スパンスパンと入るようになります。
かと言って、次男が子供用のパターで打つと全然ダメで、デタラメに打っています。人のことは冷静に見ることができても自分のことはわからないようです。
友人が90年代の古いベンツのワゴンに乗っていて、常に故障と隣り合わせではありますが、今の車にはないおおらかさと贅沢な雰囲気を持っていて魅力的です。
そんな友人の古いベンツのワゴンに次男が乗せて欲しいと言い、乗せてもらってドライブしたことがあります。ドライブが終わって、次男に感想を聞くと、「すごく良かった。家の車にはない雰囲気があった。これは男の浪漫だね。」と言っていました。どこでそんな言葉を覚えてくるのでしょうか。
また別のある日、車で家族旅行に行ったときの事です。車の運転には音楽が欠かせません。いつもiPhoneでプレイリストを作成し、音楽を聴きながら目的地に向かいます。
小さい頃から色んな音楽を聴かせてきたせいか、この曲はここがダサいとか、自分の気に入った曲をかけろとか次男は色々うるさく言ってきます。
とりあえず旅行の始まりで、夏っぽいし、旅行気分を高めてくれるだろうと、安直に山下達郎の曲をかけていたら、次男の気分に合わなかったのか、「お父さん、とりあえず一旦山下達郎は置いとこう」と言って曲をかけるのを制されました。そして次男に指示されるままに、違う曲をかけました。
車には山下達郎のアルバムやベスト盤のデータが入っていて、iPhoneのプレイリストに飽きたら、とりあえず山下達郎かけておこうかという感じで、曲を流しているのですが、次男は既に聴き飽きているのかもしれません。
運転していて、「とりあえず一旦山下達郎は置いとこう」と言う台詞が、ジワジワと僕の中で響いてきて、小学3年生の口から出てきたのが可笑しく感じて、僕は笑ってしまいました。「一旦」とか出てくるものですかね。
小さいときから大人と対等というスタンスで、ぶつかってくる次男で、こちらが親として注意をしても、お父さんもここができてないとか、人に言う前に自分はどうなんだ?とか、揚げ足をとられてよく喧嘩をしていました。
最近でもたまに喧嘩になりますが、もう「とりあえず一旦山下達郎は置いとこう」という台詞が出てくるようになったら、僕の年齢を超えた発言なんじゃないかと思えてきました。
親がまた馬鹿のひとつ覚えみたいに山下達郎かけちゃってさ、夏、ドライブ、旅行ってさ、単純なんだから。山下達郎かけとけばみんな調子あがってくるとか、安直じゃん。みたいなニュアンスが「お父さん、とりあえず一旦山下達郎は置いとこう」に集約されている気がしました。
そんな型にハマった音楽の聴き方すんなよって諭されている気持ちになりました。
でも大人の様な目線で世の中を見て、プライドが高い子になってはいけないなとよく思います。人がやっている仕事を簡単そうだとか、舐めたようなことを言うときがあるのが心配です。
ピアノもやりたいと言って始めたものの、上手くいかない自分に嫌気がさして辞めてしまいました。理想と現実のギャップに苦しんでいるようでした。
「言うは易し行うは難し」で、簡単そうにやっていること程技術が必要な事だったり、経験値の上に成り立っていたりすることが大人になると分かってきます。
そのことがまだ小学3年生にはわからない部分もあると思うのですが、1日でもはやくそれが理解できれば良いなと思います。コツコツ反復することで、能力や世界が広がっていくことが分かれば良いなと思います。
そんな親の小言みたいなことはこの辺にしておきます。
最近、次男は僕が会社のこのブログを書いていることを知り、勝手にブログを開いて読んでいる時があります。
次男は自分の事が書かれた記事も読んでいて、僕小さい時こんな感じだった?とか、今も小学3年生で小さいのに何言ってんの?って感じですが、ブログで自分のことを振り返ってゲラゲラ笑っていました。
僕が、もうそんなくだらないブログ読んでないで早く寝なさいと言うと、そっとブログを閉じ、次男は一言。
あー、面白かった。さて寝るか。お父さん、また時間あったら面白いブログ書きなよ!って、先輩みたいな言い方してきました。
お前は一体何者だ、人生2周目か!と思いました。ほんとに生意気な奴ですが、これも自分の子供なので仕方ないです。
ではまた。