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Luminar4の新機能とそれによるワークフローの変化について
都内でフォトグラファー兼フロントエンドエンジニアをしています、石亀といいます。
skylum社からLuminar4が登場したということで、先日、skylumの日本アンバサダーでフォトグラファーの清田大介さんのレタッチワークフローを見せていただきました。
Luminarには、機械学習によって世界中の写真家の写真を学習させ、レタッチ時に圧倒的にシンプルかつスピーディに写真を綺麗にする機能が搭載されています。
Luminar4になってからまたたくさんの素晴らしい機能が追加されましたが、特に人物・ポートレート写真を撮る人には非常にありがたい機能が搭載されたので、この記事ではその中で特に良かったなと思うお勧めの機能を紹介します。
ワークフローが革新的に良くなる機能が入っているので、最後まで読んでいただけるとありがたいなと思います。
今回紹介する新しく追加された機能
・AIスキンエンハンサー
・ポートレートエンハンサー
AIスキンエンハンサーについて
AIスキンエンハンサーとは、簡単に言うとスライダーつで人の顔を認識し肌だけを滑らかに綺麗にしてくれる機能です。
肌レタッチと言えば、写真を1枚1枚マスク処理をかけてそこから明瞭度やコントラスト・輝度など様々なパラメータを操作して行っていたと思います。しかし、AIスキンエンハンサーはマスクをわざわざかけることなく自動で、肌の凹凸の最適化やニキビ・そばかすなどの問題を解決してくれます。
以下にAIスキンエンハンサーのbefore afterサンプルを載せておきます。
左側が適用前で右側が適用後になります。明瞭度を下げることなく質感を保ったまま肌がより滑らかになりました。肌レタッチは個人差が出ると思うのですが、スキンエンハンサーを一回噛ませておくと後のレタッチが非常に簡単になると思います。
ポートレートエンハンサーについて
ポートレートエンハンサーは同じくAIで人の顔を自動認識するのですが、主に以下の機能を含んだものになります。
フェイスライト(顔のライティング)・・・顔のみの明るさを調整する、写真内の他の部分に影響しません
赤目除去・・・フラッシュなどで目が赤くなるのを修正する
アイホワイトニング(白目部分のホワイトニング)・・・白目部分のホワイトニングをします。これを行うことにより目を生き生きとさせることができます。
アイエンハンサー(瞳孔の修正)・・・瞳孔部分の修正をします、瞳孔の明るさが明るくなり印象的な目になります
ダークサークルの除去(クマの修正)・・・クマや目の下に落ちた影を修正します
スリムフェイス(顔の輪郭修正)・・・顔の輪郭を変えます、輪郭を引き締めスリムにします
目を大きくする・・・目の大きさを大きくします
眉毛の修正・・・眉毛の濃さを濃くします、眉毛が薄買ったりボリュームが少し足りない場合に非常に有効です
唇の発色・彩度・明るさ・・・唇の全体的な印象を決めます、メイクさんの狙った色や発色が出ない場合、ここで調節してあげると良いでしょう
歯のホワイトニング・・・歯を白くします、笑顔の写真や絵の面積が比較的多い場合、歯をより白くすることで明るい印象を与えます
以下にAIスキンエンハンサーとポートレートエンハンサーのbefore afterのサンプルを載せておきます。
左側が適用前で右側が適用後になります。スキンエンハンサーで肌が滑らかなたので引いてた時もどこなく印象が違います。またポートレートエンハンサーで目の明るさと唇の発色(彩度含む)を少し修正しています。スライダーをいじるだけなので非常に簡単です。
これらの登場による影響
たくさんの機能があると思いますが、Luminarでこの処理をする1番の強みは「顔を自動で認識する」ことだと思います。
操作は至ってシンプルで、スライダーを動かすだけです。顔認識を自動で行ってくれるのでマスク処理をかける必要もありません。
さらに、プリセットとして保存することで、インポートした写真全てに自動認識で顔の部分だけにレタッチをすることができます。
つまり、写真が100枚あれば今まで100枚分、500枚であれば500枚分のレタッチ&マスク処理に掛かっていた時間が浮くわけです。
Luminarの真価は機能そのものではなく、それによる影響でワークフロー自体が劇的に変わることです。
よって、私たちが本来時間を割くべきクリエイティブな時間にリソースを使うことができますし、これからどんどんアップデートされてより私たちのクリエイティブ活動が良いものになっていくでしょう。