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NATOロシア対決:情報戦

今週日曜日にロシア領土内で一見するとお互いに関連がなさそうに見える2つの事件が起きました。

一つはセバストポリで起きたNATOによる市民への無差別攻撃で乳幼児含む一般市民が殺害された事件。もう一つは南ロシアで起きた宗教関係者を狙ったとされるテロ事件でこれも複数の死傷者が出ています。

セバストポリ攻撃はNATOが、ダゲスタン事件ではCIAと英情報機関MI6が背後で暗躍し両者は共謀して同時に2つの事件を演出していることは明らかです。

ダゲスタンのテロ事件の方はともかく、セバストポリ事件は世界に対してどういう言い訳をするのかに注目していましたが、主流メディアはダゲスタン事件を大々的に取り上げセバストポリ事件はほとんど報道していません。

欧米でもテレビはそうなのでしょうが、日本ではテレビではセバストポリ事件のことは一切報道されていません。そういう手で来たか!と思わず唸ってしまったのですが、ダゲスタン事件はもっと深刻なセバストポリの事件を隠蔽するために意図的に起こされたものであることがこれでますます明らかになっています。

2つの事件の残虐性の比較はしたくありませんが、どう客観的に見てもセバストポリでNATOが非人道的なクラスター爆弾を使用して子供を含む一般市民を殺害した事件の方がはるかに衝撃的かつ深刻でメディアにとってのニュース・バリューも高い筈です。

しかしながら、テレビや新聞での無視は言うに及ばずヤフーやグーグルのネット・ニュースなどでもセバストポリ事件のことは2-3件を除き非常に目立たない扱いとなっています。

日本はテレビしか見ない人が圧倒的に多いのでテレビで報道しなければそれで済むのでしょうが、欧米、特にアメリカでは既存の報道機関の発言を信じる人は少なく(20%台と言われています)、やむなく米報道官がNATOによる攻撃を否定し、「人命が失われて残念だ」と白々しいことを言っています。

ミラー報道官:アメリカNATOがしたことではない

こういったある重要な事態が起きている、あるいは起こそうとしている最中に全く別の事件をわざと起こして大衆の注目をそれに誘導し、重要な事件・事態を目立ちにくくさせる、あるいは隠蔽するのはよく使われる手法で、日本政府も時々この手法を使っています。

2021年8月に起きた小田急無差別殺傷事件などが典型例です。この事件怪しいことだらけでこういった企みのスポンサーに雇われて筋書きに沿って働く人たちのことをクライシス・アクターと呼んでいますが、この件は後日「クライシス・アクター」というテーマで投稿する予定です。

このような嘘情報の拡散、印象操作、一部情報の切り取り報道、事実を報道しない、といった様々な手を使って世界の大部分の人々を洗脳して真実ではないことを信じ込ませることをしているのが日本を含む西側メディアなのです。

何故そうなっているのか? 私の過去の投稿「グローバリストの正体」で述べていますが、日本を含む西側メディアは彼らにより独占され、彼らに不都合な情報は世間に流れないように操作が行われているからです。

彼らは世界人口の0.1%にも満たない大富豪やエリート政治家などのグループ。人口数的に圧倒的な民衆が事実に気が付き彼らグローバリストに反抗するようになれば彼らに勝ち目はなく、そのことを彼らは最も恐れているので必死に情報操作をしている訳です。

「それは陰謀論だ!」と一言で色んな事を片付ける人は彼らの戦略に乗っかっているとしか考えられません。なにしろ「陰謀論」の概念そのものは我々が真実を知ることを妨げる目的で彼ら自身が考えて編み出し、流行らせたものだということに気づくべきでしょうね。

ロシアの国連大使がこういったメディアの嘘まみれ情報に基づく記者の質問に丁寧に、しかも皮肉を交えて受け答えしています。「情報戦はあんたらが勝っているよ。何しろ世界のメディアを操って情報を操作しているのだから」と言いたげですね。

ロシア大使Q&A

最近の大反響を呼んだ元フォックスニュースの司会者タッカー・カールソンとプーチンのインタビューでプーチンも「西側メディアは背後に膨大な資金をつぎ込んで操っている存在がいるのだから、ロシアがそれに対抗するのは無駄だし、しない」と発言しています。

ロシアはこれまでのところ報復として黒海上空をうろうろしていた米軍のドローン、グローバル・ホークNQ9 リーパーをスホーイ戦闘機SU27で撃ち落としていますが、米国は「国際法違反である」と非難しています。どの口が言っているのやら。

黒海上空の米ドローン撃墜


ロシアの報復はこんなもので終わるとは到底思えず、近々どんな手段で報復措置に出てくるのかに注目が集まっています。米NATOの執拗な挑発も更にエスカレートするかも知れません。


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