スポーツメンタルコーチングを学びたい人にオススメの5冊
前回は、コーチングを学びたい人にオススメの本を紹介しました。
今回は、スポーツに特化したコーチングを学びたい人におすすめの本を5冊紹介します。
なお、メンタルコーチングと、メンタルトレーニングの違いは、こちらの記事をご覧ください。
本の紹介(5冊)
1:成長のための答えは、選手の中にある(2018年)
一般財団法人フィールド・フローの代表で、多くのアスリートのサポート実績を持つスポーツメンタルコーチの柘植陽一郎さんの著書です。
コーチングをベースにした同氏のメソッドが1冊にまとめられています。
メンタルを「自分との対話の質」と捉えて、いかに高いパフォーマンスを発揮するか、成長を加速させるサポートができるかと言った視点から書かれています。特に、専門的な知識が無くても理解できる内容なので、メンタルコーチを目指す人だけでなく、保護者の方にもオススメの本です。
2:打ち方は教えない(2020年)
女子プロゴルファー渋野日向子選手のコーチ青木翔さんの著書です。
青木さんも、技術的なアドバイスは全くせず、気付かせることを目的としたコーチングを用いて選手をサポートしています。
本の中では、コーチングが生きるのはメンタルだけではないことも書かれています。また、教えることと教えないこと(ティーチングとコーチングの使い分け)についても書かれているので、お子さんにスポーツを教えている指導者にオススメです。
3:教えないスキル(2021年)
スペインのビジャレアルで指導者をされている佐伯夕利子さんの著書です。
本の中では、クラブが育成方針を見直すきっかけになった出来事から、どのようなプロセスを経て指導方法を変えていったのか、とても具体的に書かれています。
それまで当たり前のように使っていた言葉や声掛けを全て見直し、セオリーと思われていたアプローチを疑い、自分達の常識や知識を再構築していくプロセスは、まさにリスキングです。
本の内容の全てを真似することは難しいかもしれませんが、できるところからチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
4:ラグビー日本代表を変えた「心の鍛え方」 (2016年)
五郎丸選手のあのルーティンを作ったメンタルコーチ、荒木香織さんの著書です。
海外の代表チームと戦って勝つ経験が少なかった日本代表チームが、どのように強くなっていったのか。目標設定の重要性、プレパフォーマンスルーティンの効果、不安やストレスとの向き合い方など、スポーツ心理学の視点から詳しく書かれています。
5:コーチング―言葉と信念の魔術(2001年)
「オレ流」でお馴染みの、落合博満さんの著書です。
1953年(昭和28年)生まれの落合さんが、現役を引退したのは1998年。この本の初版が発行されたのは、引退から3年後の2001年ですが、この年は株式会社コーチ・エイが設立されたのと同じ年です。つまり、日本にコーチングという考え方が入ってきて間もない時期に、落合さんはすでに指導者としてコーチングを取り入れていたことになります。
そして、落合さんが監督を務めた2004年から2011年の8シーズン、中日ドラゴンズは全ての年でAクラス入りを果たしています。
最近の指導方法に関して、つい「自分が学生の頃はもっと厳しくて…」と言いたくなってしまう指導者の方にオススメの本です。
補足説明
ここで紹介した本は、全て「コーチング」に関連する内容になっています。
メンタルトレーニングについて学びたい方にオススメの本は、別の記事で紹介します。
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