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アンチ・ドーピングや薬物についてオススメの本

はじめに

アンチ・ドーピングについて体系的に書かれた本は、あまり多くありません。
ドーピング違反というと、禁止薬物や成分を体内に入れることが真っ先に思い浮かぶが、所有するだけでもアウトだったり、居場所の報告を怠った場合も違反になるなど、全部で10項目の違反類型があります。
また、検体の採取方法や、陽性反応が出た場合の対処方法等、アスリートをサポートするために持っておくべき知識やノウハウは多岐にわたります。

本の紹介

1冊目:図解入門よくわかるドーピングの検査と実際(2010年)

ドーピング検査の全体像が解説された(おそらく)最初の本です。
実際にドーピング事件を扱った弁護士が書いており、検体採取(検尿)の方法から陽性反応が出た場合の対応方法を中心に詳しく解説されています。


2冊目:うっかりドーピング防止マニュアル 改訂版(2017年)

著者は、スポーツファーマシスト(薬剤師)の方です。アンチ・ドーピングの基本的な知識から、禁止成分を「うっかり」摂取しないよう注意喚起を込めて。


3冊目:Q&Aでわかるアンチ・ドーピングの基本(2018年)

弁護士による実際の事例の解説や、アスリートが気を付けることが書かれています。


4冊目:シークレット・レース(2013年)

ツールドフランスをはじめとする、自転車競技界に蔓延していた血液ドーピングを巡るノンフィクション。
ドーピングに手を染める選手の心理状態や、当時の競技環境がリアルに描かれており、ドーピングの世界を知ることができる数少ない本。


5冊目:争うは本意ならねど(2019年・木村元彦)

我那覇選手のドーピング冤罪事件に関する本。
当時、何があったのか。
Jリーグは何をもってドーピング違反と判断したのか。
なぜ、我那覇選手は巨額の費用を使ってスイスにあるCAS(スポーツ仲裁裁判所)に訴えを起こさなければならなかったのか。
スポーツに関わる弁護士には、ぜひ読んで欲しい本。


6冊目:告白(2018年)、薬物依存症(2020年)

誰もが名前を知っているスター選手が、なぜ覚せい剤を使い始めたのか、選手の悩みや心の面を知るためにオススメの本。


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