スポーツ選手の代理人やマネジメントについて学ぶ
スポーツ業界の仕事の中には、選手をサポートする代理人やマネジメント会社と言われる方々がいます。華々しい世界のイメージとは裏腹に、具体的に何をしているか分かりにくい世界です。
そこで、今回は、代理人の業務をする上で必要不可欠な「スポーツ選手の立場」について学ぶための本を紹介します。
本の紹介(5冊)
1.プロスポーツ選手の法的地位(2003年)
海外(アメリカ、イギリス、EU)の事例や研究から、日本のプロスポーツ選手や実業団選手の法律上の地位について研究された本です。
一定の法律の知識があることが前提になっていることと、2003年の本なので、最新情報は他の本やインターネットでフォローする必要がありますが、過去の事例を知識としてインプットするためにはオススメです。
2.サッカー代理人 ジョルジュ・メンデス(2015年)
クリスチアーノロナウドをはじめ、錚々たる選手の代理人をしているジョルジュ・メンデスの仕事ぶりがわかる本。
サッカーの代理人を務めるには、
・金の卵を見極める目
・選手のために全てのエネルギーを注ぐ情熱
・選手だけでなくチームや他の関係者とも信頼関係を築く人間性
が重要だと学べる。
3.サッカー代理人(2011年)
2010年南アフリカW杯(岡田監督)、A代表のうち海外組はわずか4人という時期の翌年に発行された本。
海外への移籍を中心に、代理人の仕事の内容や、選手との距離感、代理人の目線から感じている日本サッカーの課題や伸びしろについて書かれている。
海外の文化や交渉の進め方まで触れられている
4.代理人だからこそ書ける 日米プロ野球の契約の謎(2018年)
4冊目は、MLB選手会公認エージェントの仕事ぶりがわかる本。
タイトル通り、メジャーリーグの選手をサポートしている代理人の仕事について書かれており、日本のプロ野球界との違いが良くわかる。
この本に書かれている通りの仕事を日本でやることは、環境や制度上の問題でできない事も多いが、海外の事例を知っておくには良い本。
5.プロ野球 FA宣言の闇(2020年)
5冊目は、日本のプロ野球界に関する本。
FA制度や保留制度を前提にした、日本プロ野球界の選手契約の仕組みや課題が書かれている。4冊目の同様、日米の制度や環境の違いを中心に書かれているが、全てアメリカを真似すればいいという話ではなく、日本のプロ野球界の課題や伸びしろがどこにあるかを学ぶ素材として読むと良い。
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