個展をしてきたでござる の巻
個展!石垣です。
そんなこんなで珍しくグループ展に出したり、個展を開いたりしておりました。(事後報告)
ひとつはアートフェスティバル閃というグループ展で、9月いっぱい札幌市内(主にすすきの)の複数の飲み屋さんにみんなで絵を展示する…というイベントでした。
僕が配属されたのはスタイリッシュサロン 珍問屋さんというお店でした。
外観が個性的で初見で入るのにノリと勇気がいるタイプのお店ですが、店主さんはいたってマジメでお話もお上手な方で、たいへん落ち着いた雰囲気のお店です。
カップルの初デートや老夫婦の記念日などには若干エキセントリックかもしれませんが、すごいドアのお店を探している時にオススメです。
特筆すべきはすべてのメニューが500円という点で、なんともお財布にやさしい飲み屋さんでございます。名物は砂肝刺しです。
レバ刺し系は集団食中毒が出て法律で規制されて以来、多くのお店からまとめて無くなってしまいましたけれども…実際に法規制されたのは牛レバーだけで、鶏刺し系のお店は割と残っております。
珍問屋さんの砂肝刺しも、お味も法も健康面もバッチリ!でございました。
(味のレビューに食中毒とか法とかを語るのもアレな気もしますが…!)
そして10月には瀟洒工房 月織堂さんで個展を開かせていただきました。
これは完全に裏話なのですが、月織堂さんのスケジュールに急遽空きが出来たとのお話を拝見し「埋まらないならやりますよ!」とお伝えしたら採用された…という、なかなかの突貫な経緯でございました。
突貫と申しましても準備期間は一ヵ月ほどありまして、まあ今までに描いた絵を1日100種類印刷すれば10日で1000種類、お店の壁を埋め尽くせるだろうみたいな計算でゆるゆる挑んでいたら実際はサイズ調整が必要だったり、インク切れで街まで買いに行ったり…と全然1日100種類には届きませんでした。盲点!
結局は上記の写真どおり300種類ぐらいで十分に埋まったのですが、本音を言えば営業に支障が出るレベルで壁という壁を埋め尽くして床まで埋めて入れないぐらいにしたかったです。
あと僕自身が個展というものがよくわかっておらず、展示のタイトルも決めていなかったし、事前の宣伝もまったくしなかったし、開始直前に風邪をひいてしまい期間中1回(100種類ぐらい追加搬入)しか行けなかったし…と、個展ってこういうので大丈夫なんだろうか、「お店の壁に絵を貼りまくるイタズラ」の域を出ていないんじゃないだろうかみたいな不安はございました。
でもお店の方がしっかりカバーしてくださったおかげで、ご来場の皆様にはお楽しみいただけたようで…何よりでした。
なお月織堂さんはコーヒー屋さんでありながらカレーがとても美味しいので、すすきの周辺でカレーの気分の時などにもたいへんオススメです!
(本当に人気で、カレーは売切のことも多いようです。その際は他の軽食メニューもオススメです!)
…といった感じで過ごしておりました。
以前一度だけ恩師が主催した展示会に出展した際にも記した気がしますが、僕は「絵でお金をもらって生きる事が目標なのだから、お金を払って絵を見てもらう事で妥協してはいけない」という意気込みとか、氷河期世代の圧迫面接でセクハラパワハラ受けまくったので地元の仕事は(勤務先・友人・知人などのツテを除いて)一切受けないみたいな意地で生きてまいりましたので、こうしてお金を払って地元で絵を展示するというのは貴重な体験でございました。
お仕事が忙しいときには印刷して装飾して…というのはなかなか難しいことですが、無職でちょっと怠けてしまった期間からエンジンをかけるにはバッチリなイベントでございました。やる気!
いわゆる「アート界隈」みたいなものに属する事には興味がありませんが、お世話になっている所の手が足りない時には力になれたらよいなあ…などと考える秋の午後でございました。