2023年を振り返る
こんにちは、セーフィー 企画本部 デザインセンターの碇石(いかりいし)です。
いよいよ2023年も残すところあと2日。
みなさまいかがお過ごしでしょうか?
「今年のことは今年のうちに」
ということで、仕事納めギリギリの投稿となりますが、
あっという間だった2023年を振り返ってみようと思います。
デザインセンター 組織変遷
職能別編成から各部門コミット型へ
デザインセンターが設立したのは2019年。
2021年には、人数拡大により職能別のグループへと体制変更し、2023上期までこの編成を維持してきました。
デザインセンターでは、ディレクターが各部門とのHUBになるケースがほとんどの為、デザイナーはアサインを待つ立場となり、事業理解・領域ごとのナレッジが積みにくく、デザイナーとしてのキャリアを描きにくい編成だったなと感じています。
ーーーー下期(7月)から新体制へ
各部門(創る・稼ぐ・守る)にコミットする形で目標の時間軸を揃えることで、目標が明確になり、パフォーマンス向上につながることが狙いです。
組織として保守性を求める要素もあるので、
採用を含む人材マネジメント、業務効率化の為のオペレーション設計・開発、デザイン資材管理。そして横断的に業務を行うデザイナー、フロントエンドメンバーなど、横軸の活動・取り組みを担うグループとしてデザインOpsを新設しています。
碇石、グループリーダーから副部長へ
一年を通してやってきたことの軸は変わらないのですが、今期は役職が2回変わりました。
上期はデザイングループのグループリーダーとしてマネジメント領域への挑戦。
その後部長の大野からの推薦を受けて、下期より副部長に就任いたしました。
背景には、デザインセンターの代表者としてデザイン職能の人間を配置することが組織強化の面で必要だという大野の考えがありました。
実際に、上期から取り組んできたブランディング活動やプロダクトのUX向上など、現場レベルで自身の専門性を活かし成果が出せている感覚はあったものの、デザインセンターから一歩外に出るとどんなことしてる組織なのかわからない異色の部署という状況だったりします。
セーフィーの全社員にとって、デザイナーやデザインの存在が近いものになるよう、まずは企画本部としてプロダクトのUX向上に向けた取り組み成果にコミットしながら、セーフィーのブランドを司る部隊として、セーフィー社内に向けインナーブランディングを強化していきたいと思っております。
目標と成果と今後
①プロダクトデザイン
〜一貫したユーザー体験(UX)を実現する為のプロセス検討〜
プロダクト開発におけるデザインセンターの関わり方に関して、
ユーザーの状況理解が低く、「どういう体験であるべきか」を示せないことや開発仕様が制約になってしまっている状況に対する課題感を感じていました。
そんな従来のやり方にメスを入れるべく、最適なUX体験を実現する為のプロセスを検討し、以下の3点をポイントに下期以降の実践に向けて準備を行いました。
①ユーザーの課題に対し、現状の解決手段を知る
リサーチ活動により情報を収集し、セーフィーが解決できるポイント・機能を明らかにする。
②UXコンセプト設計
「サービスアイデアを端的に表現するキーフレーズ」
「サービスアイデアを通じてどのようなベネフィットが得られるか」
こういったものを言語化することで、PdM、エンジニアなど関係者との目線合わせを行う。
③UXコンセプト検証
デザイナー自身が、ユーザビリティの基礎的な項目をセルフチェックするような仕組みを作りつつ、「このサービスを、どんな時に、どのように利用し、どういった結果が得られるのか」が分かるようなユーザーシナリオを作成し、QAではなく本当の意味で正しく実装できているかを検証する。
下期には実際の新規プロジェクトにおいて②まで進捗させることができ、画面要件などのデザイン領域に差し掛かったところで今期を終えます。
来期以降も引き続きのミッションとして継続していきますので、また個別に振り返りたいなと思います。
②ブランディング活動
我々のビジョンである「セーフィーのブランド価値の最大化」に向けた、対内外両方に向けた活動に着手しました。
ブランドの体現者を創出する目的で選抜メンバーを立て、ブランド定例を実施し、デザイン業務をベースにブランド観点を必要とする事案に対し議論、意思決定を行うと共に、体外向けの取り組みとしてさまざまなコンテンツも公開しています。
デザインシステムPJT
2021年からスタートしていたデザインシステム開発PJT。
「Pantograph(パンタグラフ)」
今期は、UIComponentの開発と、プロダクト毎に異なるJavaScriptフレームワークに対応させるためのマスターモジュール(HTML、CSS)の実装を行いました。
デザインについては、6月にFigmaコミュニティへの公開も開始しています。
プロダクトへの反映も同時に進捗する中で、
先日12/28にver2.0を公開しました!
アップデート内容としてはダークモードと、ガイドラインドキュメントの追加です。
まだまだ発展途上ではありますが、バリアブルを使った高度な設定を行った大作なので、ぜひ御覧いただきたいです。
CIコンテンツの制作
ブランドページ及びロゴ素材のダウンロードコンテンツを公開しました。
まずはスタートラインに立つということで、
セーフィーのCIと代理店向けのリソース公開というところまでを行いました。
今後の展望としては、Pantographを大きなブランド概念として建て付け、CI、VIも内包していきたいと考えています。
③マネジメント業務
〜成長するグループになるための基盤作り〜
デザイナーのスキルマップ作成
作成の目的:人材戦略、組織運営、メンバーのスキルアップ、キャリアを考えていく上での指標
自己評価、上長評価を行い双方でのすり合わせを実施しました。
メンバーとの目線合わせに関しては概ね良好に進んだと考えていますが、ここはまだまだ試作段階。
目的に適うものになっているかは今後の取り組みの中で確認していく予定です。
デザイン品質の水準向上と効率化
レビュアーを定め、チェックフローを強化することで、品質向上を狙いました。
しかし、当時は職能ごとのグループ分けだったことで各案件を横並びで見た時に、優先度やコスト感、求める品質を見極めることが難しく、すべてのアウトプットに対し同じ品質レベルでチェックを行っていたことで、レビュアーの負荷が上がり業務に影響が出る→疲弊するという悪循環が生まれてしまいました。
この体制は練り直しとなり、ここで今期の組織変遷につながります。
新体制では各グループに品質管理を任せる体制となっているため、各自で意思決定、品質コントロールができる環境となりました。
運用開始してまだ6ヶ月弱。
概ね順調に進んでいますが、来期からは新卒入社も控えており、リーダーシップを持つ人材とジュニア層の割合が重要になっていきまますので、
引き続き成長機会の創出や育成環境の構築に力を入れていきたいと思っています。
その他
デザインOpsとして各メンバーが様々な成果を出してくれました。
グループ手動のミッションとしては主にHRM領域とデザイン資材管理となります。
新入社員向けのオンボーディングプログラム
今期は2名のデザイナーが入社し、
既存メンバーが入社した時に困ったことや、受け入れ側が感じた不足知識などヒアリングを行った上でプログラム設計を行い、2回に渡って実施しました。
2回目で入社メンバーの要望により、オフライン必須での実施としたのですが、これがとても好評でプログラムの中で相互理解を深める重要な時間であるという気づきを得ました。
新卒入社者に向けても活用するものにもなっていくので、来期に向けて大きな成果を上げてくれました。
デザイン資材の管理強化
デザインセンターでは、企業ロゴや製品写真・パンフレットなど、あらゆる資材を保持しています。
全社員が業務の中でアクセスする資材となるため、Googleドライブを探るのはハードルが高く、誰でもいつでも簡単に引き出せる環境を整える必要がありました。
セーフィーでは社内情報共有にNotionを活用しているので、
まずは、デザインセンター向けの依頼やTIPSを含むポータルページを設立し、共有資材のデータベース化。
そして他案件で制作した資材情報などにもアンテナを貼り、データベースに追加するなどの運用を徹底しました。
基本的には媒体ベースで管理している状況なのですが、
運用していく中で、営業資料やマニュアル等、プロダクト軸で参照したいケースが見えてきたので、
来期は、各部署がまとめているデータベースとデザイン資材を紐付けることで”誰でも”の部分を叶えて行きたいと考えています。
1年を振り返って
他者への影響・リーダーシップの段階を経て、2023年は組織づくりの要素が加わった1年でした。
自分のキャパシティを過信しないよう、
なるべく個人プレイの部分を減らし、各メンバーへオーナー移譲したり、案件ごとに専任チームを作るなどの体制強化に努めたのですが、ことプロダクトにおいてはなかなかうまく行かず、まんまといっぱいいっぱいになってしまいました。
(自分で手を動かしたいという気持ちが邪魔をするのはデザイナーあるあるかもしれませんが笑)
そんな中、メンバーや上司のサポートのお陰で土台が仕上がってきたものも多いので、来期こそは自身が活動すべき領域をもっと精査した上で、メンバーひとりひとりの成長と組織の成長につながる人員配置と育成環境を作って行きたいと思っております!
まずは年末年始猫とゆっくりダラダラ過ごしてリフレッシュしよう、、
あと部屋の掃除、、
みなさま良いお年をお過ごしくださいませ、、
来年もよろしくお願いします。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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