女子タッチフットボール全日本王座決定権 さくらボウル2021について 結果 武庫川女子大学 26-6 虹翔♾
快足TDと2インターセプトで魅せた虹翔
虹翔の攻撃は、武庫女大の早いラッシュを浴びつつも、隙間にパスを通しながら、特長であるエース#18モエ選手の快足TDにつなげたところはとてもよかったです。
第3Qに、全部を使い切る長いオフェンスドライブを見せましたが、あれを始めに出せていれば、戦術的に効果的だったでしょう。
ディフェンスも、あれだけ速い武庫女大のラン&シュートに対応した箇所が多く、その中で#42梅原選手が2本のインターセプトをとっています。好選手揃いだと思います。
今シーズンの虹翔のよさは「ディフェンスからの試合運び」でしたが、今日はスピードマッチの中で、武庫女大を攻略するカギを見いだせなかったのは残念でした。
スピードに優れた攻守が強かった武庫女大
QB#11山本選手のスピードボールとクイックネスを前面に出すプレースタイルで押し切りました。
(神戸大の4連覇時とも違う、むしろ往年のシールズ的なキツいオフェンスです)
QB山本選手は、とくにランの切り返しが強力なモビリティタイプで、ランから決定的なTDを生みMVPを獲得しました。
他のOF選手も、かなりスピード強調のルートをとり、1.5次攻撃が強いオフェンスです。
QBがいわゆる「荒らす」タイプで、自ら動きながら守備組織をずらしにきます。そこで守備のリアクションに応じて、他のレシーバーがスペースを狙っていてそれを生かすプレースタイル、守備には厄介です。
※「荒らす」というのは、QBが自ら動いてDFのポジショニングに混乱をもたらすタイプを意味します。
さくらボウルはどう難しいか
写真出所:https://www.facebook.com/sakurabowl.tf
さくらボウルとプリンセスボウルの難しさは、QBがボールを長く持てない「スピードマッチ」(=超クイックリリースの応酬)になるところです。
どのスポーツもそうなるのですが、ボールホルダーへのプレッシャーが非常に強くなり、選手個々のリアクション時間が極小化されることで、非常にアスレチックなゲームテンポになります。
武庫女大守備は、エンドとNT、CBすべてスピードがありました。もちろん虹翔のプレッシャーも社会人トップです。
今回のスピードマッチを象徴するのは、1Qの虹翔オフェンスの最初のプレーです。
虹翔の1プレイ目のパスは、WRのスクウェアインで、いい作戦でした。しかし、武庫女大はNT#7田村選手のプレッシャーが強く、アンダープレッシャーでQBがオーバースロー、これを武庫女大CB#4鈴木選手がインターセプトし、序盤のモメンタムをつかんでいます。
Facebookライブは初のこころみ
今年、さくらボウルは初のライブ配信をおこないました。150人ほどがリアルタイムにさくらボウルの観戦を楽しみました。
とくに、ライブ画面上には、選手の家族の方、知人の方からのあたたかい応援コメントが随時書き込まれ、好プレーにはいいねマークが乱れ飛び、これまでにはなかったタッチフット競技の楽しみ方になっていたと思います。
マイクロスポーツには、マスメディアよりもマイクロメディアが相性がいいのでしょうね。
このゲームを小学生のフラッグ選手などが見ていてくれるといいな、と感じました。
選手、運営の皆さま、ありがとうございました。
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