第2回目「人物絵のための感覚的パース!」
こんにちは。絵を描いてます。石櫃(いしびつ)ゆうです。
前回はなんだかくどくど書いてしまって、申し訳なかったです。今回はもうちょっとスッキリと書いてみました!
人物を良い形を描くためには、
立体的に物を見たり、描いたりしたほうが良い、
ということに行き着きました。
パース的な話になってしまって、人間描かないの?
って思いますよね。
でも、今回の練習をしておくことで効率的に、このあとの頭部〜足を理解することができます。
おそらくですが、僕も含めて多くの人は、人物を描くぞ!と意気込んで
まずは直球に、「人体を描く方法」を勉強してしまうと思うんですよ。
つまり、
学ぶ順番として、人物→背景(パース)というルートの方が多いと思います。
しかし、教本で全身を通しで学んでも、「言いたいことはわかるけど、なんだか応用が効かない!亅となってしまう。
今回は
基本的な空間力を少しつけてから⇒人物を描くというルートにしてみましょう。
ということで、先回りしてパース問題を片づけましょう。
2つのトピックを用意してみました。
誰に見せるでもないしってな感じで、気楽に一緒に描いていってみましょう。
トピック1「2つの基礎となる形に慣れよう」
四角と円柱。この形を基礎としていきましょう。二つとも、人体を描くとき
のアタリとして必要な形になります。丸も入れようか迷いましたが、とりあえず省きました。フリーハンドで気楽にいきましょう。
四角は中心を表すために、縦横の線が引かれています。正確に求めるやり方がありますが、今回は感覚で引いちゃいましょう。
円柱は透明で、水平に線が引かれています。つまり、円周・断面として引かれています。
高さによって、断面の大きさが変わることに注意しながらスケルトンの円柱を描いてみましょう。
角度によってどう見えるか?(四角)
まずは四角から見ていきます。角度が無数にあると混乱するので、基本の角度とその見え方に慣れましょう。
注意するポイントは、三面が見えるとき、二面が見えるとき、一面のとき、
それぞれ、どの角度で見ているか感覚をつかみます。やみくもに四角を描くのではなく、見ている角度を意識しながら描きます。
次に、中心の線を入れましょう。オレンジの十字の真ん中が、面の向かせたい方向とあっているかを確かめます。↓こんな感じに青矢印が、面の方向性を示しています。
面の向きをコントロールすることは、顔をある方向に向かせたり、アウトラインの変化を生みます。形としての立体感が増します。
慣れたら、真四角にこだわらず、立方体をたくさん描いてみましょう。
スケルトンにして、箱状にして描いてみるなど、自由にいじくっちゃいましょう。
歪んでもいいのでどんどん描いてみる。
でも、向かせたい面の意識は持ち続けてください。
角度によってどう見えるか(円柱)
円柱は円周を表すオレンジ色の線を描きこみましょう。これはちょっとムズかしいですね。
それらしく見せるコツは、重なり方と面積です。
正面に向くほど面積は広くなり、線は重なっていきます。なるべく水平に見えるように、円の傾きをコントロールします。
円柱に飽きたら、紙コップ型で描いてみると面白いです。
実際に透明なプラコップに線を引くと、どのように見えるか観察できます。
円柱は腕や足を描くときのアタリになります。
トピック2「紙を空間として見る」
いろいろ立体物を立体的に描いてみると、結構描けるんだ!ってなりませんか?
なんか楽しいですよね。楽しくなってきたところで空間についての、意識のお話だけ少し。
今からいうことは、概念です。おまじないというか、暗示です。
僕はこれに気付いてから、パースがそれほどイヤではなくなりました。
「空間は今あなたの目の前にある、なんてことない白い紙です。ただの白い平面に見えますが、奥があり手前がある空間なのです。」
はい、イメージが伝わりましたでしょうか。実は、紙の内側には空間があります。超ざっくりに言えば、奥があり、手前がある。土台となる意識です。
この意識だと、自由に感じませんか?
この意識を保って、お話を続けます。人体を描くときに感じる、制約が少し緩みます。すこしでも紙の中の空間を自由に感じてほしいのです。
次回は「人物の頭部を描いていこう」
今回のパース意識を活かしながら、アタリから人物の顔を起こしていきます。
そして次回に入るかは未定ですが、キャラや推しの人物に似せるコツもやっていきたいです。顔が決まるとますます、やる気出ますからね。似せる技術をお伝えしていきたいです。
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