会いたくて...ブルーギル編-その1(最終回)
ブラックバスにあまりにも出会えないので、ブルーギルに浮気しました。だってブルーギルの魚影、めちゃくちゃ濃いんだもん。場所は北条大池の傍にある小さい池です。仕掛けと餌はこれ。
バホバホってなんなんでしょう笑。ブルーギルは米粒でも釣れるらしく、それも試してみたかったのですが、すっかり忘れていてお昼の弁当の米粒、一つ残さず平らげてしまいました。
仕掛けはこの裏面のセッティング、ほぼそのまま。延べ竿にこの仕掛けをつけて、ワゲットを針に通しました。魚影があまりに濃いので、入れ食い状態になるかと思いきや、そうでもなかったです。開始15分くらいでやっと1匹目。体長10 cmくらい。体表が少し青みがかっていて、綺麗。目くりくり。
その後、ちょこちょこ場所を移動しながら仕掛けを投入。岸近くに木の杭がある場所周辺が一番反応が良かったです。かなり岸寄りの場所がバホバホだったので、もっと短い延べ竿の方がやりやすかったかも。
ただ、ウキがちょこちょこ反応するものの餌だけ食べられてしまい、なかなかフッキングしませんでした。餌の付け方などを工夫するも、結局約1時間で合計3匹の釣果でした。
この釣りはこの釣りで奥深さがあります。餌の付け方を工夫したり、タナを調整してみたり、アワセのタイミングを試行錯誤したり、ウキの動きを無視してシャクリ倒してみたり…楽しい。今の状況ではブルーギルのサイズは10 cm以下が多そうなので、数を多く釣るのであればもうひとまわり針のサイズが小さい方が良いかもしれません。あと、何が何でも釣り上げたい釣りではなかったので、針のカエシは潰しておいた方が良かった。
それにしてもこの池のブルーギルの数は半端ないものでした。ブルーギルの帝国になっています。Wikipediaの記事を見ると、「ブルーギルとオオクチバスが生息魚種の大半を占める水域では、ブルーギルとオオクチバスの生息数は逆相関の関係を保ちながら変動し推移するとした研究結果がある」とあり、論文が引用されています[遊磨 正秀他 「瀬田月輪大池における魚類群集の変遷 : 12年間の生物学実習の結果より」『滋賀医科大学基礎学研究』1997年 8巻 pp.19-36、滋賀医科大学]。ちなみにこの論文中ではこの逆相関について[全国内水面漁業協同 組合連合会1992]を引用しています。
これだけブルーギルが席巻していたら、この池でブラックバスを釣るのは相当難しいのではないでしょうか。北条大池の状況はどうなんでしょう。ブルーギル釣りを通じてブラックバス釣りが難しい理由の一端が見えた気がします。
先の論文で、
とありますが、今回のブルーギルのサイズ分布もまさにこのような感じがしました。私の場合はきちんと調査したわけではなく、あくまで感覚ですが。また、
とあります。モツゴが減少した原因としてネオニコチノイド系殺虫剤が私の頭によぎったのですが、この殺虫剤が使用され始めたのは1990年頃とのことなので(例えば宍道湖の場合は1992年から使用開始 [ウナギやワカサギの減少の一因として殺虫剤が浮上、産総研、2019年])、論文によるとこれより前にモツゴは減少していることになります。やはりブルーギルの影響なのでしょうか。
このWikipediaのブルーギルの記事も面白いのでおすすめです。
「会いたくて...ブルーギル編」は1回目にしてもうターゲットに会えてしまいました。これにて終了。これから先、ブルーギルをメインターゲットに釣りするということはあまりないと思いますが、子供ととりあえず何か魚を手軽に釣りたいというときにはとても良い釣りだと思います。
ちなみにつくば市(桜川漁業協同組合)では2023年7月2日に「特定外来魚駆除釣り大会」というものが開かれるそうです。
2023-07-24追記
上記、特定外来魚駆除釣り大会の結果について、ニュースが出ていたので追記します。"県内外から親子連れなど約70人が参加し、午前中だけでアメリカナマズ126匹、ブラックバス2匹、ブルーギル9匹の計約131キロを釣り上げた。"とあります。どのような仕掛けで釣ったのかわかりませんが、アメリカナマズの勢力が群を抜いてます。午前中に70人で釣りしてブラックバス2匹ですよ!?どうりで渋いわけだ。
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