ハシゴ萌え〜2023新春幕開け特大号〜
2023年の幕が開きました。
本年もより多くの愛すべきハシゴとの出会いがありますように。
しっかり上を向いて歩いていきます。
当ハシゴ部をよろしくお願いいたします。
さてさて新年の部活動、第一投は。
当部の筆頭部員、今井ようじ氏の作品から参りましょう。
【撮影&キャプション:今井ようじ氏】
ご堪能いただけたでしょうか。
さすが当部の筆頭部員、
のっけからキレッキレの作品が続きました。
鳥取やら姫路やら甲府やら。
全国を股にかける部員ならではのアグレッシブな作品集。
「ハシゴとアンテナと私 平松愛理」でほんのり脱力感を演出するところにも、今井部員の仕事のこまやかさを感じた次第です。
通常回ならここで完結して十分なのですが
今回は新春特大号なので、もう少しボリューミーにいきたいと思います。
その前に
「ハシゴ部とはなんぞや?」と仰る初めましての皆さまには、こちらの第1回の記事およびマガジンをご覧いただけますと幸いです。
第1回目の投稿⏬
ハシゴ専門マガジンはこちら⏬
本編に戻ります。
こちらは年明け、2023年1月4日の採れたて物件。
帰省中の実家付近で採取しました。
もう一件。
こらまたえらい瀟洒な豪邸でんな。
うちらの世代
コンクリ建築といえば安藤忠雄先生です。
コンクリうちっぱが流行ったんです、バブリー期。
20代の頃、私がコピーライターとして勤めていた広告制作会社の社屋も安藤忠雄先生の設計でした。
はい、「バブル真っ只中の広告制作会社」といえば思い出すのは
「みんなイキッてたね!!」
ってこと。
うちのイケイケ社長がブランディングの一環として社屋の設計を同じくイケイケ安藤忠雄先生に依頼したのは推して知るべし。
完成したコンクリ打ちっぱなしのイケイケ社屋は
スタイリッシュ
という言葉が恥ずかしげもなく言えてしまう佇まいだった。
24時間戦えますか?のコピーが大流行し
24時間戦えないやつは無能とされた時代だった。
我がイケイケコンクリ社屋も
24時間、明かりが消えることはなった。
業界で付いたあだ名が「○○町の不夜城」。
社員みんなリゲイン飲んでバッキバキ。
そんなスタイリッシュな外観とは裏腹に
内部の機能性は悲惨だった。
以下告発。
なにが悲惨って
空調が効かへんのよ。
夏は冷房効かず、冬は暖房効かず。
経理の人がしょっちゅう言うてたもん、
「あ〜今月も光熱費くっそ高い!!」
つて。
光熱費がくっそ高い原因のひとつは
くっそ高い吹き抜けの天井のせいでしょう。
でも誰も
「普通の高さの天井でよかったのに」
などとは口が裂けても言えない空気。
というか誰もが
暑さ寒さより
スタイリッシュを優先してた、そんな時代。
げに恐ろしきはスタイリッシュの呪縛である。
ご存知でしょうか。
エアコンの効かない社屋は地獄です。
特に冬場。
「不夜城」で働く社員=私は
徹夜明け
床に新聞紙をひいて仮眠をとる。
コンクリ建築には
温かい素材のものが何もない。
フワフワとかモコモコの
温か〜い 優し〜いものが何もない。
冷た〜い 固〜いものしかない。
その
冷た〜い 固〜い床に新聞紙をひいて寝る。
明け方から始業までの2時間ほどだが
これが、ま〜〜〜身体にこたえるんです。
でもウツウツとした浅い夢の中でも
にっじゅーよじかんたたかーえまっすっか♪♪
つて
ときとーさぶろーがきいてくるから
ときとーさぶろーがきいてくるから
た……
たたかえます……囧rz
て、ゆうしかなかったあの時代。
あぁ。
そんな過去を思い出させてくれた
今回のこの物件。
安藤忠雄先生の設計かしら?
そしてそのベランダにはハシゴが。
ハシゴも安藤忠雄先生の設計かしら?
だって
だって
ハシゴもまでもが
こんなにも
スタイリッシュ
なんだもの。
ほんで
あんたもハシゴ好きなんか?
(了)