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長男ボーの冬もん

長男ボーのおった部屋の押入れに
少しばかりの冬もん(共通語訳=冬物)を見つけた。

「冬もん残ってるけど、どうする?」
ときけば

と答える長男ボー。

今年、就職が決まり、
実家を離れて一人暮らしを始めた長男ボー。

巣立ちの日の記録はこちらに。

6月の引越しの時に
荷物は全て持って行ったと思ってたら
押入れのここに
冬もんがこんだけ残ってました。

もとより身につけるもんには
筋金入りの「ム・トンチャク」(※和訳=無頓着)な男です。

前述の「長男ボーの後頭部」内にて

のくだりでもお分かりいただけるかと思いますが
いやほんまにね、と。

押入れに残ってた冬もんは

カッスカスに着古したジャケットと

カッスカスに着古したパジャマと

カッスカスにはき古したパンツ
(写真自粛)


などなど オールアイテム
カッスカス。

まだまともな状態であるダウンジャケット(押入れ写真左)は、父親からのおさがり。

細身の長男がもろたらしい。

ちなみに写真右の赤いのは半纏でして、
これは母親(私)からのおさがり。

母親が「動き安くて軽くて温かいルームウエア」なるものを入手したがために処分されかけた半纏は
「温かければよい」という長男の元へ。

前記事にも証拠が残る。

母親の赤い半纏を着こなす少年
湯上がりを隠し撮られていること知らず


とはいえ彼ももう23歳。
社会人として独り立ちしたわけやから
着るもんかて新規アイテム導入したいやろな。

新生活にはもういらんからてことで
引越しの時、あえて置いていったんかもしれんしさ。

と思うが念のため
「冬もん残ってるけど、どうする?」
ときけば

と答える長男ボー。

カッスカスのアイテムと
親のおさがりをまだ着ますよと。

SDGSの精神ここにあり。
(SDGSの解釈はいまだ曖昧)

とりあえず
「送るアイテム確認のため」という口実で、電話をかけました。

3分49秒の記録をここに

久しぶりに聞く長男ボーの声に
思わず

元気でいるか
街には慣れたか
友達できたか

て聞いてから 確信した。

僕らはすべてさだまさしの手のひらの上。


で、あんたさ
これ(残ってる冬もん)全部送ってええの?

と聞けば

「おん」

と答える長男ボー。

どれもカッスカスやけどかまへんの?

「送って」

オケ。おやじのおさがりのダウンも?

「送って」

オケ。かーさんのおさがりの半纏も?

「それは……もうええかな」

(´-ω-`)

(´-ω-`)


(´-ω-`)


(´-ω-`)


(´-ω-`)


結局、かーさんの半纏以外すべて選出となり、かーさんの半纏以外すべてをダンボールに詰めるかーさん。

よいしょ。

と押入れから冬もんを取り出した瞬間
ふわりと懐かしい長男ボーのにおいが。

洗濯しておいてたはずなのに
ニオイの元は繊維の中に潜んでるんです!!
てよぉ洗剤のCMで言うとりますが
まさに。

繊維の中に潜んでる、男の子特有の汗くさいような脂くさいようなにおい。でもどんな状況でも「これはうちの子のにおいです」と言い切れる長男特有のにおい。(アザラシの親子?)

こんなにおいただよってきたら

思わずスンスンするちゅうねん。

特にパジャマの繊維の潜み具合がいい感じ。

スンスン スンスン
エンドレスンスン。

このままではスンスン日付がスンスン変わってしまうスンスンのでスンスン気持ちスンを切り替えスンスン荷造り再開スンスンスン……

スンスンやめろ。

気持ち切り替える気ないやろ。

すんません。

というわけで、梱包前に

ゆるっゆるのパジャマのゴムを入れ替えて

詰めてもまだ隙間あるから

味付け海苔と塩羊羹も入れといちゃろか。

おもに保存がきくチョイス


そいえば昔むかし 私が大阪で1人暮らしを始めた時
母親が送ってくる荷物にも、この味付け海苔が入ってたな……と思い出す。
あと、ふりかけとかラーメンとかお菓子とか
なぜかスポンジとかの日用品まであれこれ入ってて
「ほんなんこっちでも買えるけん、わざわざ買ぉて入れんでもええ」
とか可愛いくないこと言うてもたけど

入れてまうね。

スポンジも入れてまうね。


あの頃、母親に対して
まったく可愛くない娘だった私に反し

ただ

とだけ言うてくる

長男ボー。


できれば半纏も引き取ってほしかったけど。

ZOZOの商品ページちゃうよ


寒い季節
どうか風邪ひかんと元気でおってください。


以下、読者の皆様にだけ告白⬇️

パジャマのにおいを
スンスン
スンスン
エンドレスンスン
してた時に

ファンデーション付いてもてん。


※スンスンからの濡れタオルでトントンの
簡易処置のみで梱包&発送しました。


(了)





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