漫才ってなんやっけ?
先日8月24日放送の「上方演芸会」は名作選、
夢路いとし喜味こいし「我が家の湾岸戦争」
作:中田明成
でした。
お聞きになりましたか。
いわゆる漫才論が「〇〇以前、〇〇以降」でよく語られますがね。
〇〇の中は「80年代漫才ブーム」であったり「ダウンタウン」であったり、はたまた「M-1」であったりするわけですが、とにかく。
いくつもの「〇〇以前、〇〇以降」を経て漫才の進化は今、おっそろしいスピードで加速を重ねております。
隙なくピンピンに尖らせた賞レース対応のネタ。みんなが固唾を飲んで見守るアドレナリンどぴゅ〜の至高のエンタメなんすけど。
この日のいとこい漫才を聴いて改めて思ったのは
あ〜漫才って、肩の力抜いて楽しむもんやったな〜と。
そんな当たり前のことに、妙にグッときてしまったのです。
昼下がりにチキンラーメンなんかをすすりながら「あはははは〜」なんて笑える時間のなんとも言えない温かさよ。
「そやから、漫才ってね」
あっ!えみちゃん!
「私も古い人間やから言わせてね」
うわー、えらいこっちゃ。上沼さん出て来てくれはった。先日のABCラジオ『こころ晴天』で漫才論を語られた上沼恵美子さん、7月26日放送からのご登場です。
「私はね、やっぱり味わいやと思ってるのよ、おしゃべりって」
味わい……。
「漫才というものは、マイクを挟んで二人でお話しをしていて、上がっていくというのかな。だいたい一高座15分です、普通は。テレビは4分やな。起承転結なんかないわけですよ。最初からキャー言わなあかんのですよ。気持ちはわかるんですよ。でもそれが長年に渡ってそればっかりになってくるとね……」
「今の漫才はプラモデルなのよね。一番にこの部品を貼り付けて次にこれをと、最終的に船の大和になる。初めは船作ってたつもりやのに大阪城になっとるやん、というようなことはなくなったんですよ」
「漫才というのはじわーっとしたもんです。じわーっと入っていって、引き込まれていって、含み笑いがあって、おなか抱えて胃ひっくり返るんちゃうかていうぐらい面白なってきて、内蔵からこみ上げてきてアハハハ!となるのが本当の漫才です」
本当の漫才……!
「でももうこの年ですから、今のお笑いにはついていけません。去年のM1の審査員で、私のことでもめた記憶があるんですけど……」
あっ、あの件ですね。
「私は正直なんとも思いませんでした、本当に。というのは、皆さん感想というのは10人おったら10人ともあって、そら腹も立つやろし、あんなオバハンに何がわかるねんと言われたらそこまでやなと思います」
「でも、漫才っていうのは、そういうもんやっていう。起承転結のもんなんだと。いくら4分でも起承転結のもんやと私は思っているんです。これはお笑いを昔愛したオバハンとして聞いてください」
ふ〜〜〜。えみちゃんガチ漫才論。スタジオの空気がピリッとする中、
「そこで逆に聞きたいのが」
と、切り込んできたのが、シャンプーハットてっちゃん。この空気の中、な、な、何をいうのだ。
てつじ「そこで逆に聞きたいのが」
上沼「なんですか」
てつじ「……シャンプーハットの漫才、どうですか」
上沼「それ見たことないねん」
てつじ「なんじゃいそれ!」
真平 (爆笑)
えみちゃんのシュート、えぐすぎ。
ゴール前でフワッと上げたてっちゃんのパスも絶妙よ。
あー、こころ晴天サイコー♪
ブルースカイブルー♪
あれ?
漫才について考えてたのに結局、最後、ここ天ほめて終わってるやん。
船作ってたつもりが大阪城になってもーたって、こういうこと?
ちょっとちゃうと思いますけども。
本日はひとまずこれにて。
終わり方、雑!!
#上方演芸会 #夢路いとし喜味こいし #中田明成 #上沼恵美子 #こころ晴天 #漫才
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