BASE BANKのUI/UXデザイナーってなにやってるの?
こんにちは。BASEでBASE BANK Design Groupのマネージャーをやっている石黒です。
今回はBASE BANKのデザイングループのご紹介です。
この記事ではBASE BANKの担当領域やデザイナーが何をやってるのかについてお話できればと思います。どうぞ最後までお付き合いください。
私は現時点でBASEのProduct Design Groupのマネージャーも兼務しております。そちらのグループについての記事もありますので、よろしければこちらも見ていただけると嬉しいです。
BASE BANKって何やってる部署?
BASE BANKは一言で言うと「BASEにおけるショップ様のキャッシュフローの最適化」をする部署です。
事業的な詳しい説明は、BASE BANK事業責任者である柳川の記事が分かりやすいので、是非そちらも御覧ください。
現在では主に3つの機能を中心に開発をしています。
自分のショップの売上を、自分の口座に振り込む「振込申請」
自分のショップの売上を、そのままお買い物の支払いに使う「BASEカード」
ショップ運営で資金が必要になった時、自分のショップの未来の売上を使える「YELL BANK」
BASEのビジネスモデルとしては、「ショップ様の商品が売れたらその売上の一部を手数料として頂く」という仕組みになっています。つまり「ショップ様の成長=BASEの成長」なので、BASEはショップ様の成長を全力で応援する仕組みになっています。
BASE BANKとしては前述の3つの機能を日々改善することで、ショップ様のキャッシュフローは最適化され、お金の循環スピードもあがり、ショップ様の成長は促進され、それに伴ってBASE自体も成長するという、かなり重要な部分を担っています。
その役割を踏まえて、デザイナーの視点から見たプロダクトについてお話します。
「振込申請」のデザインをする
振込申請は、BASEの中でかなり古くからある機能の一つです。BASEで開設されたショップで商品が売れた場合、その売上は直接ショップ様の銀行口座に振り込まれるのではなく、一時的にBASEのシステム上に保留されます。ショップオーナー様はその売上金を、ご自分のタイミングでご自身の銀行口座へ振り込むことで受け取ることができます。(一般的にエスクロー決済と言います。)
売上が手元に入るというのは、ショップ運営において最も重要なことの一つです。なので振込申請がいかにスムーズに使えるかがショップの成長においてのキモとなっているので、デザイナーとしてはUX設計の腕が鳴る部分です。
「BASEカード」のデザインをする
BASEカードは2021年9月から始まった比較的新しいサービスです。通常であれば「振込申請」で売上金をご自身の銀行口座へ振り込むところを、BASEカードを使うとその手間が不要になり、売上金をそのままお買い物のお支払いに使用することができます。
BASEカードのメリットには以下のようなものがあります。
振込申請をする必要がないので、銀行口座に振り込まれるのを待つ時間が不要
銀行振込には振込手数料がかかりますが、BASEカードは手数料が不要
より詳細な説明はこちらのページをご覧ください。
この2つのメリットが、ショップのキャッシュフローのスピードを上げるという点で絶大な効果を発揮します。もはやショップオーナー様にはメリットしかないので、デザイナーの課題としてはできるだけ多くのショップオーナー様に使っていただけるよう、もっとメリットなどを分かりやすく伝えたいと思っています。
少し前のリサーチでは、BASEカードを「クレジットカード」と勘違いされていたケースがかなり多くありました。確かにパッと見ではクレジットカードに見えてもおかしくはないですが、こちらとしてはとても丁寧に見せていたつもりだったので、デザインの難しさを痛感しました。(今はLPも改善したので、今度こそちゃんと伝わっていると良いなと思っています。)
「YELL BANK」をデザインする
3つ目のYELL BANKは、「BASE加盟店が将来の売上(将来債権)をBASE株式会社に譲渡することで資金調達を実現するサービスです。」というのがオフィシャルの説明です。
ものすごくざっくり噛み砕くと
ショップ様の未来の売上を予測して、BASEがショップ様に資金をまとめて提供します
来月以降に商品が売れたら、その売上の一部をBASEに支払っていただきます(支払う総額は、提供金額+手数料)
というサービスです。詳細な仕組みはこちらのページをご覧ください。
おそらくなんですが、普段の生活をしていてこのようなサービスに触れる機会というのは、なかなか無いのではないでしょうか。そして、ここまで読んでくださっていても、スッと理解された方は少ないのでは無いでしょうか。
これこそがデザイナーの腕の見せどころです。いかに少ない情報量でYELL BANKのメリットを理解していただき、安心して資金調達をしていただけるのかがUX設計として難しいところです。
BASE BANKのデザイナーとしてのやりがい
ここまで読んでいただいて少し感じて頂けたかもしれませんが、お金周りは概念が複雑な場合が多いです。特にBASEの利用者様に多い、「これからネットショップにチャレンジしたい」という方々にとっては馴染みのないものが多いと思います。それを如何に「安心してかんたんに」使っていただけるかが、デザイナーとしての役割かなと思っています。
BASE BANKはもともとが「BASE BANK株式会社」という子会社だったこともあり、他のBASEのチームとも少し文化が違います。現在はBASE株式会社に統合されていますが、組織図としては今もBASE本体とは別の新規事業を扱う部署の1セクションとなっています。BASEのお金にまつわる機能を専門に担当する部署として、スモールチームでスピーディに改善施策を回しています。
専門領域をスモールチームで担当するメリットとして
チーム内コミュニケーションが取りやすい
事業責任者との会話頻度が多く、事業を深く理解できる
デザイナーはPMMやエンジニアと密に連携して高速に改善施策を実行できる
意思決定が早い
といったことが上げられます。デザイナーは上流工程から関わり、リリース後はチーム全体で数値を計測し、そこからまた次の改善施策につなげるところまでを担当します。
そして、現在各部門でデザイナー募集中です。
ご応募お待ちしております。
https://binc.jp/jobs
「BASE DESIGNER BLOG」では、BASEのデザイナーがサービスのデザインやノウハウ、デザイン組織について発信をしています。
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