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志摩市民の志摩スペイン村30周年特別コラボイベント期間の感想・考察

この文章を読むにあたっての注意点です。

  • この文章はできるだけ信頼できる情報を元に作成していますが、あくまでも素人の考察であり、間違った情報が含まれている可能性があります。

  • すべての情報を鵜吞みにせず、知識源とされる際は、ご自身で必ずデータを確認してください。

  • タイトルに「志摩市民」と入っておりますが、志摩市民の全員がこのように考えている訳ではありません。

 以上の点を留意した上でお読みください。

志摩スペイン村は30周年を迎えた。通年のイベントに加えて、さまざまな特別イベント(コラボ)が実施された。まず、各特別コラボイベントの感想や考察を述べていこうと思う。



周央サンゴ・壱百万天原サロメコラボ

コラボ期間が2024年の2月10日~5月10日の3か月間という長いことに加えて、GWを始めとした多くの連休が含まれていため多くの人が来てくれたのではないかと思う。

個人的に面白いと感じたのは、インターネットでの「志摩スペイン村」というキーワードの検索は今回のコラボ期間前より少ないのに関わらず、前回より人が多いというツイート(現在のポストのこと:以下 ツイート)をしている人がいたことである。少しだけこのことについて調べてみた。

図1:Google Trends 「志摩スペイン村」のウェブ検索 人気度の動向
2月10日から5月10日まで(2024年5月11日集計)


図2:Google Trends 「志摩スペイン村」のウェブ検索 人気度の動向
2019年5月5日から2024年5月11日まで(2024年5月11日集計)


図3:Google Trends 「志摩スペイン村」のウェブ検索 人気度の動向
2004年1月から2024年5月の結果予測まで(2024年5月11日集計)

以上3点の画像はGoogle Trendsからの出典である。Google Trendsというサービスは、簡単に言うとそのキーワードでGoogle検索している人の規模を知ることができるものである。

図1では、周央サンゴ・壱百万天原サロメコラボ期間中のウェブ検索の人気度動向を表している。ゴールデンウイーク中の5月4日が一番多くの人に検索されていることがわかった。

図2の過去5年間のウェブ検索の人気度動向では、2022年5月15日~21日の期間が一番検索されていることがわかる。また、さらに図3の遡れる最大の過去の年である2004年から2024年5月の予測値までは、2023年の2月が一番検索されていることがわかる。

閑散としているイメージがある志摩スペイン村に人がたくさん来ているという様子をツイートした人が多く、その事実に驚いた人がさらにリツイート(現在のリポストのこと:以下 リツイート)したことで、とても長い間トレンドに入っていた。そのようなことから「志摩スペイン村」を検索する人が多くいたと想像する。

(なぜ図に載っている結果が違うのかというと、瞬間的に伸びていたのは、2022年5月15日~21日の期間だが、月間で見たときには、2023年の2月が一番多いということである。また、なぜ5月11日で集計を打ち切ったかというと、ヤバいTシャツ屋さんのコラボ期間と被ってしまい、正確な値が出せないと考えたためである。)

では実際に前より人が多く来ていたのだろうか。今までもゴールデンウイークや、三連休は人が多く訪れる時期である。探した結果以下のような記事が見つかった。

「今年もたくさんのお客さまにご来場いただき、GW中はほとんどの日で施設内のホテルが満室になるなど盛況となりました! ただ、ご期待にそえず申し訳ないのですが、なにかが起こったとか大きく変わったというわけではなく、実はそれが例年通りの平常運転という感じでして……。今年の入園者数もほぼ例年どおりだったんです」(上村さん、以下同)

ん、どういうことだ? では、世間に浸透している「いつも空いている」というイメージがそもそも間違い?

「そうかもしれません(笑)。2019年に行なったキャンペーンがなぜか今年になって誤解を生んだのかもしれませんが、そのキャンペーンは私どもの意図とは違う形で広まってしまっていたんです。

春休みで時間のある学生さんに来てもらうために行なった2月・3月の“学割キャンペーン”でした。たしかにこの時期は閑散期ではあるのですが、私どもとしては『いつもガラガラで空いていて大変なので、ぜひご来園ください』といった意味でやっていたつもりはなく……。

しかし、ネット上では自虐的ととらえられて話題になり、『いつも空いている』というイメージが勝手にひとり歩きしてしまったのかな、と認識しております」

『志摩スペイン村の入園料5700円に「安すぎません?」広報直撃! 大盛況報道で生まれた復活イメージに“中の人”が困惑する理由』 集英社オンライン

引用した記事は2024年6月15日に公開されたものであり、志摩スペイン村の広報の方へインタビューしている部分である。記事の内容からゴールデンウイークにおいてはそこまでの変化はなかったことがわかる。

また、元々は学割キャンペーンの広報からどの時期であっても、いつも空いているイメージが付いたことから混雑していることが話題になってしまったということであることが示されている。

今年から志摩スペイン村アプリでアトラクションの待ち時間が可視化できるようになったためより具体的に混んでいる様子がわかるようになったことも話題になったことの影響がありそうだと感じた。

Google Trendsの話に戻るが周央サンゴさんが喋ったときや、前回のコラボの時よりは壱百万天原サロメさんが増えていることから「志摩スペイン村」を検索する人が増えることが予測できるのに、検索している人は少なかったということである。

そこまで伸びていないことからどのような場所かをもう既に知っているという人がVTuberを見ている人に多くなってきているということなのかも知れない。

留意しておきたいのは、あくまでもゴールデンウイーク期間の内の人数であるというところと、Google検索というところだけに限った話であるということである。お土産やパーク内の飲食店の売上といったところは触れていない。詳しいことは総評で後述するが、このコラボイベントも効果は一定程度あったのではないかと考える。

いつもコラボをしてくれてありがとうございます。


ヤバイTシャツ屋さん

4年前のリベンジを果たすべくコラボしてくださったバンドだ。コラボ期間としては、5月11日~6月23日。だが、実際にライブとして志摩スペイン村で演奏するのは5月11日と12日の2日間だけであった。

コラボ期間が始まる前に印象としては、かなり人を集めるのに苦労していることが彼らのSNSを見ているとよくわかった。顧客 (ヤバイTシャツ屋さんのファンの名称) が作った日帰りできる都道府県一覧を公式のアカウントで積極的にツイートで紹介したり、迷っている人に直接来て欲しいことを伝えるリプライをする投稿がよくされていた。テレビ番組でも残りのチケット枚数を発表するなど、さまざまな方法で集めようとしている様子がよく見られた。

そしてしっかり始まる前日に1万2000人分すべてのチケットを完売させることに成功したようで本当によかったと感じた。正直に言って、チケットの価格が安すぎて、利益を出せているのか不思議であり、完売が最低ラインなのではと考えていたためである。

また、前回の中止がとても悔しさがあったことがうかがえるような投稿が多かったことが印象的だった。その投稿の中でかなり熱をもってこのイベントに臨んでいることをよく感じさせられた。

ライブ日の期間中は初めて参加したのであろう人が顧客の親切さや、優しさをツイートをする人が多かったことが印象的だった。また、ライブ以外にもゲリラ的に園内に姿を見せるヤバイTシャツ屋さんメンバーの様子がよくツイートされていた。このような顧客とのファンサービスの多さや、距離の近さがヤバいTシャツ屋さんの魅力なのだろうと感じた。

こちらもライブを行った日には、たくさんのツイートがあり、Twitter(現:X)の音楽分野でトレンドを取っていた。

後にAmazon Music JPからヤバイTシャツ屋さん"スペインのひみつ解明ONE-MAN SHOW" in 志摩スペイン村 ~ザ・リベンジ~という題目で、実際のライブの一部が放送された。一部は生放送であり、『次、志摩スペイン村であるという確約が欲しい』『それに向けて頑張れる』とまで言っていただいた。

ライブ2日目の映像にはMCに

志摩スペイン村、2日間完売したぞ!!! ほんまに来てくれてありがとう。

2日目売るの大変やったぞ!!! そりゃそうよな、来るの大変やもんな。大変やのにみんな来てくれてありがとう!!! もうさ、どうしてもさ、どうしても完売したくて、なんで完売したいかって、絶対またやりたいやん。

絶対次に繋げたいやん。こんだけさ、色んな人にさ、志摩スペイン村さんにもさ、色んなさ、人にさ、協力してもらってさ、お客さんにもさ、めちゃくちゃいっぱい協力してもらってさ、またやりたいけどさ、完売してないのにさ、またやらせてくださいって言えないんですよ。

(中略)

絶対やりたいし、なんならどんどん大きくしていきたいし、なんか、できることなら色んな人呼んでフェスとかにもしたいし、何にも決まってないよ、そりゃまだ、まだ2日目、1日目、2日目終わってないし、何も決まってないけど、そりゃできることならしたいよ。

ただそのためにはさ、2日間さ、ヤバTだけで、ちゃんと成功させられるっていう実績を残さへんと、俺ら何も言えないんですよ。

(中略)

ヤバTがもし京都大作戦みたいなことをしたいってなったら多分、もうここしかないと思う、できる場所は。

初日終わった時点で、特に大きな問題が起こったとは聞いていません。2日目あとちょっとで終わるけど、みんなちゃんと成功させられるように協力してくれー!!!!

さぁ2日間絶対に、成功させるからな!!!!
テーマパークもバンドも同じエンタメ!!!
苦しい時間が続いたけど、今日で一旦、けりをつけたいと思います。
                             (原文ママ)

ヤバイTシャツ屋さん

と言っていただいた。スペイン村のことをここまで思っていたことは全然知らなかったのでとてもありがたいことだと感じた。また、このイベントに懸ける思いがとても強く出た部分であったと感じる。

志摩スペイン村のファンの方で、そこまでヤバイTシャツ屋さんのことは知らないというような方もチケットを購入した人や、ファンになったとツイートしている人がいた。これからも末永く応援してくれる新規"顧客"の獲得になったことを願っている。

リベンジをしてくれてありがとうございます。


「ポケットモンスター スカーレット・バイオレット」ポケモン課外授業 in 志摩スペイン村

コラボ期間は6月29日~9月23日。実はポケットモンスター(以下ポケモン)さんと志摩スペイン村との絡みは今回が初めてではない。期間限定イベントとして、2010年の夏にエンバシーホールが「ポケットモンスターわくわくアスレチックドーム」になっていた。

その当時は、スペインがテーマではなかったため規模が小さかったが、今回はパルデア地方がスペインがテーマになっているため親和性が高いことからパルケエスパーニャ全体で世界観を再現することが採用されたと考えられる。

個人的に気になったのは、以下のポケモン公式のツイートである。

動画を再生してから2秒後の「世界で一番パルデアに近い! 志摩スペイン村へ!」というところである。なぜ気になったかというと、ポケモンの公式は断言していないがスペインから影響を受けて作られているという部分がパルデア地方には多く見られる。

スペインの風景を再現しているスペイン村が似ているということであるのに、スペインよりスペイン村をパルデア地方に世界で一番近いとするのは良いのだろうかという思いが少し気持ちとしてはあった。

しかし、映像を見ると、スペイン村の景観とポケモンのパルデア地方の世界観が合致しており、どちらの特性もこの上なく活きる素晴らしいコラボだったと思った。

お盆休みのときに実際にスペイン村を訪れたが、あまりに人が多くて驚いた。元々お盆休みは人が多く集まる時期ではあるが、明らかにポケモンを携えている人が多かったことを覚えている。

老若男女問わずに多くの人が持っていたことから幅広い層にポケットモンスターというコンテンツが愛されていることをとてもよく感じた。

スペイン村を選んでイベントをしてくれてありがとうございます。


志摩スペイン村 「三重県×ミジュマル」連携企画

コラボ期間は7月27日~9月23日。みえ応援ポケモンであり、今までも三重県のさまざまなところで見ることができていたポケモンのミジュマルが志摩スペイン村とコラボをした。「ポケットモンスター スカーレット・バイオレット」ポケモン課外授業 in 志摩スペイン村で、イベントをしている期間に発表し、実施したため気づかれていない方が多かった気がする。

エンパシーホールがミジュマル仕様になっていることや、ミジュマルのぬいぐるみなどのグッズがスペイン村のお土産店である「アスタ ラ ビスタ」で売られるようになったこと、グリーティングが行われた。

これからも三重県全体を含めてお願いします。


総評

イベントが成功したかどうかについては、利益が増えたかどうかということがひとつの指標になると考える。志摩スペイン村だけの決算系の書類を見つけることができず、親会社の近鉄グループホールディングス株式会社(以下:近鉄グループ)でも見つけることができなかった。決算説明資料には、入場者数が増加していることの記述があったため成功と言ってもよいのではないかと考える。

入場者数については実際に志摩市に居て、志摩スペイン村に行くような人も多いなということを鵜方駅のバス乗り場の様子や、他県のナンバーの車が多いというところから感じていた。

重要である認知度については、

図4:Google Trendsの「志摩スペイン村」ウェブ検索 人気度の動向
2023/01/01から2025/01/01まで 

図4は、先ほども挙げた「志摩スペイン村」の検索についてのGoogle Trendsの2023年から2025年である。人気度の動向は2023年の2月12日~18日が100の値を取っているが、2024年の1年間は2023年よりも検索の人気度の動向値が50を下回っている期間が少ないようにみえる。以上のことから検索数が増えていることから認知度は上がっているといってもよいと考える。


2025年度のイベントは?

この記事の投稿時点で発表されている外部とのイベントはヤバイTシャツ屋さんだけである。2025年5月10日と5月11日の2日間開催されることになっている。今回はヤバイTシャツ屋さん以外のアーティストの方も呼んで開催される。

なぜ前のような何か月間も行うようなイベントではなく、訪れる人が限定されるイベントが開催されるのかはある程度の推測ができる。

それは、多くの人が来る日の予測が難しいことからスタッフの人員調整が難しいということである。

特に人が多く来ていることが多かった連休期間や、イベントの最終日にTwitter(現:X)では、人手が足りていないということがツイートされていることがあった。

人が多く来るときには、多くのスタッフを配置して、迎えたいというのはスペイン村側も思っていることである。しかし、人の流れの予測をすることは難しいことから人員の量や配置が合っていないときはどうしても発生する。また、スタッフをすべて動員したとしてもそれ以上の人が来るということもあると想像する。

このような問題の解決策のひとつとして、ヤバイTシャツ屋さんのような人数限定のイベントであると、来客人数が把握することができ、上限を設けることで人数のコントロールもできる。

運営側は参加人数に合わせてスタッフの人数を調整し、足りない場合は追加するなどの措置をすることができる。

実際に前回のヤバイTシャツ屋さんのイベントの映像を見るとダイブ受けをするようなスタッフが追加されていたのではないかと推測する。このようなイベントのトラブルを避けるためにとても有用であるといえる。

以上のことから管理されたイベントというのは、運営側はやりやすく、お客様も満足度が高いものになりやすいことから再び行うことになったのではないかと推測する。

(もちろん、回収できるお金の目途がある程度わかり、効率良く集めることができるという理由もあると思う。)

スペイン村でイベントが行われるとどうしても心配になる要素として、よく挙げられるのは鵜方駅とスペイン村間のバスについてである。

鵜方駅とスペイン村間をGoogle MapやYahoo乗り換え案内などで検索すると、三重交通(主に三重県内のバスやタクシーを運行している会社)が公式に出している運行本数からルートが導き出されている。(歩きルートが示されると思うが、歩くことはしない方が良い。)

このような検索結果ではかなり本数が限られていることから時間ギリギリの案内をされており、列車やイベントに間に合わないのではないかと心配される方が多いのではないかと想像する。

この点においてはおそらくだが、三重交通は増便の手配をしていると予想している。理由としては、去年のイベントでも増便のバスを用意して運行していたことがTwitter(現:X)に挙がっていたことからである。(他の期間でも人が多かったら臨時バスを出していたことはよく挙がっていた。)

三重交通は伊勢神宮の繫忙期や、ナガシマスパーランド、鈴鹿サーキット、マラソン大会、祭りなどさまざまな臨時の対応をほぼ毎年のように行っていることから上手く運行するのではないかと考える。(もちろん、三重交通以外のバス会社も臨時対応のノウハウを持っており、行っていると思います。)

ここで、問題になってくるのはむしろ自家用車の方である。車が混むことによって、バスが鵜方駅やスペイン村にたどり着く時間が遅くなる可能性も少し考えておく必要があると感じる。

少なくとも帰りのことであれば、去年のイベントのように先に帰る必要がある人を優先することを協力してくれるような人が多ければ大丈夫であろうと予想する。


30周年特別コラボイベントが終わったからまた人がいなくなる!?

30周年の志摩スペイン村に来てくれたみなさま、ありがとうございました。来てくれたみなさんがとても素敵な思い出を残すことができたことを望んでいます。

30周年特別イベント発表当初は、既に志摩スペイン村のファンになっている方の悲しい声が目に留まりました。具体的にはコラボではなく、30周年はパルケエスパーニャだけの力だけでしてほしいという声が多いように感じました。では、実際に始まってみてファンの方を置いてけぼりにするようなコラボイベントだったでしょうか。

繰り返しになりますが、2024年の特別イベントはすべて志摩スペイン村の30周年を記念しての企画でした。なので、志摩スペイン村やスペインに関係しているようなところとしかコラボをしていません。

よって、コラボ相手一色にするのではなく、志摩スペイン村の要素を残した状態での企画が多かったと思います。今までよく訪れてくれた人にも来て欲しいということだと感じました。

30周年を記念したコラボイベントですが、それだけを目的にしていないように思います。今回のコラボは特に若い世帯をターゲットをメインに展開しているコラボ相手の方が多かったと思います。

「コト消費」と「トキ消費」という言葉があるのですが、若い世代はその傾向が強いと言われています。つまり、若者は物質的な所有より心に残る体験や、今しかできないことにお金をかけるということで、志摩スペイン村といったレジャー施設や期間限定のコラボと相性が良い世代であるということです。

スペイン村について関西地方や東海地方の方は、CMが流れていることや、近鉄の路線があることから知っている方が多いと思います。その地方以外はそもそも存在を知らない人というのはたくさんいらっしゃいます。

そのような方にもコラボを通して知っていただく、一度訪れていたただくということは長く続けるためにとても大切なことです。新規ファンが生まれないものは確実に終わります。長い期間続けるためには間違いなく必要なことです。

ではなぜ30周年の志摩スペイン村のさまざまなものが変更されたこのタイミングなのでしょうか。それは、新規ファンがしがらみが少ない状態で入りやすいからだと考えます。新しいものは昔からのファンも新規のファンも全員が新しく見るものです。

昔からのファンは昔のよさを知っているため昔の方がいいなと思うかもしれませんが、新鮮な体験ができます。ある意味、昔のものと比べることができるのは、昔からのファンの特権でもあります。

新規ファンは新しく始まったものなので、追いやすくなります。特に今回から変更になったパルケエスパーニャのメインとも言えるパレードが「ブエンビアヘ」になりました。

このパレードは、旅をイメージとしています。つまり、昔からのファンだった人もコラボを通して志摩スペイン村のことを知り、好きになった人も一緒にここから新たな旅に出発するというようになっていると感じました。

この新たな旅路は険しく、辛いというものは容易に想像できます。しかし、この30周年で昔からや、今年からのファン関係なく好きになってくださったみなさんと一緒なら間違いなく、良い旅になるでしょう。そのような思いがあるように個人的には想像しています。

ここからは来年度の話です。コラボ期間を通して思ったことは、コラボを目当てに来た人が志摩スペイン村のファンになったという嬉しい意見をどのコラボ期間であっても見たことです。「また来たい」、「また絶対に来る」や、「年パスを買った」とツイート(ポスト)している人までいました。また、短い期間に複数回訪れていること人もいたようです。全体的に期間を通して、ポジティブな評価が多いように感じました。

2024年度の30周年の記念のコラボは言わば、ボーナスイヤーのようなものであり、2025年度の志摩スペイン村のイベントは間違いなく減ることからニュースやTwitter(現X)で話題になることは確実に少なくなるでしょう。混んでいることが取り上げられていたことから30周年のようにニュースやTwitter(現X)でトレンドになるということは少ないと推測します。

私はニュースやTwitter(現X)で話題になることで変な認識が広がっていると感じます。特にいつも混んでいるといった認識です。志摩スペイン村が混むのはあくまでも連休期間が多いです。いつも人が多い訳ではありません。

この機会に来てくれた人がまた来てくれるのか、コラボになってたから話題になってたから来たではなく、「志摩スペイン村が好きだから来た!」となる人がどの程度増えているのか個人的にはとても楽しみです。

(もちろんコラボイベントも楽しかったです。また、コラボをしてくださるのを心待ちにしています。)

前回の記事に書きましたが、近鉄が伊勢志摩エリアの観光開発に力を入れ始めたのは、1960年代後半からであり、これは1970年の日本万国博覧会(大阪万博)に来る人を呼び寄せるためでした。

志摩スペイン村は大阪万博以降、鈍化する伊勢志摩エリアを訪れる人を増やすために計画されたひとつだとされています。

今年(2025年)は、大阪・関西万博が開催されます。人が関西地方に多く来ることを見込んで、2024年の30周年のイベントを盛大に行い、認知度の向上をさせたのではないかと感じました。

もしコラボをせずにそのような人が多く来るようになれば30周年の記念の隠れた目的は、確実に成功だったと考えます。

Para hacer las cosas bien es necesario: primero, el amor, segundo, la técnica.
(物事をうまくやる為に必要なことは、一に愛、二に技術)

アントニ・ガウディ

スペイン出身のアントニ・ガウディの言葉のように、志摩スペイン村は愛を持って30年という長い旅をしてきたと思います。そして、この30周年という1年を通して新たなノウハウを得た部分もあると考えます。志摩スペイン村がどこに行くのかわかりませんが、今、次のステージに向かっていることは間違いはないと思います。そのためにも

三重県に、志摩市に、志摩スペイン村に
「絶対に来て!!!!!!!!!!」


参考文献

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