久しぶりの村上春樹

海辺のカフカで主人公が聴いているKID Aの説明でバンド名がレイディオヘッドって書いてあって、それを見てああ、俺ももう村上春樹さんは卒業なんだなぁって思って早幾年。
レイディオヘッドとかないわーレディオヘッドでいいじゃん。
なんかそーゆーとこがね、もう辛くなっちゃったのよ。

会社の独身のおじさん「お前って村上春樹読んだことあるの?」
俺「昔はよく読んでましたよ。焚き火?とか好きですよ」
おじ「ふーん、今度の新作どうすんの?」
俺「そうっすねーゼルダで忙しいんですよねー」
おじ「読めよ、読み終わったら貸して」

久しぶりにハードカバーで本を買いました。
世界の終わりとハードボイルドワンダーランド好きだったので導入〜第一部はとっても面白かったです。

おそらくいろんな方が同じ感想だと思うんですが、
分断や相容れないもの、失われてしまうもの、はどうしようもない、という諦め、のようなテーマなのかなぁと感じたり。

昔の村上春樹さんのテーマって損なわれてしまったもの、失われてしまったものは形を変えて返ってくるというか無理にでもそう思うしかないじゃん!的な主人公の苦しみがとても共感出来たのですが今回の作品では救われない男の子が出てくるように思われます。

それって要はトランプが建てようとした壁であったり多様化であったり闇バイトで人殺しちゃう若い子だったり、頭が悪いのでうまいこと言えませんが

なんか悟空がすっごい卑怯な手で敵を倒すみたいな、
小さい頃から教えられてきた平和とか人権とか、
勇気とか友情とか、
クソだったのかなって

嘘ばっかりだったのかなって
いつまでたっても戦争なくならねえし
髪の毛は抜けて薄くなるし
もうすぐ俺も40になるよ母ちゃん

なんかもっといい世界になっててさ
村上春樹さんの相変わらずそれでも生きてくしかねぇじゃん!的な主人公を見つめながらさ
俺も大人になっちまったなぁなんて言いたかったよね

俺「みたいな感じですかね」
おじ「そんなことよりおっパブ行こうぜ。可愛い子入ったんだよ」

乳輪がスプートニクみたいな女の子に付いてもらったぜ!
絶!天狼抜刀牙!!

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