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成績が悪くても、どうして怒らないの?
息子と模試の結果について話していた時、
「お母さんのスマホからも僕の模試の結果、見れるはずやで」
と教えてくれた。
なんだって!?
学校のアプリにそんな機能があったなんて。
さっそくいじってみると、確かに!
ばっちりチェックできるではないか!
こんな便利な機能があったとは!
てか、どんだけ無頓着やねん、私(汗)
「だけどこの機能、お母さん知らん方が良かったんじゃない?」
と息子に言うと、
「そう?別に隠すことじゃなくない?」
とあっけらかんと言うので、ちょっと嬉しくなった。
つまり、「親に成績を見られたくない」とさほど思っていないということだからだ。
こういうと、さぞ成績がいいのだろうと思われるかもしれないが、残念ながらそんなことはない。
そんな残念な結果でも親に見られることに抵抗がないのは、息子曰く「怒られないから」だそうだ。
確かに成績が悪いからと言って、私は一度も怒ったことはない。呆れたことはあるが。
怒ったところで成績が上がるわけでもないし、そもそも怒る場面ではないと思うから。
息子が中学生の頃、三者面談で通知表を確認した時、ある教科の成績が悪かったことがあった。
その時息子は「ヤバ、怒られる」と思ったそうだが、私はそんなことよりもっと問題なことが通知表に書かれていることに気づいた。
「遅刻1」
私が知らない遅刻が1回あったのだ。
先生が「1回間に合わんだことあったな」と言っていた。
三者面談を終え、階段を降りながら息子が、
「ちょっとショックやった、あの成績」
と言うので、
「私は成績より遅刻の方がショックやったわ」
と言うと、成績が悪くて怒られると思っていた息子は驚いていた。
「そりゃな、成績だって悪いより良い方がいいよ。だけどな、もっと大事なことは時間を守ることや。理由もなく遅刻は絶対あかん。これはな、大人になってからも大事なことやで」
と言うと、素直にうなずいていた。
「お母さんは成績が悪くてもなんで怒らんの?友達とかけっこう怒られてるで」
と尋ねられたことがある。
「だって、成績が悪くて困るのは私じゃないもん」
あっけらかんと言うと。
「そりゃそうやけど」
「あのな、行きたい大学行ってやりたい仕事できる人生送るか、そうじゃない人生送るかはあなたでしょ。私やない」
と言うと、うなっていた(笑)
「あ、それから念のために言うとくけど、うちはニート受け入れてないからな」
「え〜〜スネ、かじりまくるわ〜」
と笑っていた。
自分もそうだったが、必要に迫られないとなかなかやる気スイッチは入らない。
親としてできることがあるとすれば、やる気スイッチが入るきっかけを与えてあげることだろうが、これがなかなか難しい。
私は残念ながらできていない。
これができる方は親力高いんだろうなぁと思う。
少なくとも、怒られてやる気スイッチは入らない。
それだけはわかる。
少しやる気を見せた時に「お、やるやん」とさらりと褒めるとか、自分が何かしら勉強をしている姿を見せるとか、その程度しかやり方がわからない(どなたかやる気スイッチの入れ方をご存知の方はぜひ教えてください)。
勉強を頑張っている同級生、学校や塾の先生、その他いろんな人の言動を見て、感化されてほしいと願っている私は、テキトーすぎるのかも。
勉強は頑張ってほしい。
その方が可能性が広がるから。
だけど本当に本当に勉強が嫌いなら、仕方がないとも思っている。
人間、向き不向きがあるから。
大事なのは大人になった時に経済的に自立していることだ。
そこがゴールだ。
そして社会人として信用を得るにはまず遅刻をしないこと。
これはどんな仕事に就いても、守るべきことだから。
だからこれからも、成績が悪くて怒ることはなけど、遅刻はするなと口酸っぱく言い続ける。
しんどいけど。