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伊勢物語ドットコム アーカイブ

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以前、伊勢物語ドットコムにあった伊勢物語の現代語訳と解説を載せています。随時更新します。以前作った頁の復元ですが、以前の背景や絵は使えませんでした。また解説など一部変えています。…
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#現代語訳

伊勢物語 第七段 伊勢・尾張

伊勢物語 第七段 伊勢・尾張

むかし 男がいた。

都に居づらくなって、東国へ行ったが、伊勢の国と尾張の国の間の海辺を行く時に、浪がとても白く立つのを見て

いとどしく すぎゆくかたの こひしきに うらやましくも かへるなみかな

(さらに一層過ぎてきた方が恋しいのに、うらやましくも 帰る浪であることだ)

となあ、詠んだそうだ。

もうずいぶん前のことになるが、秋に研究会で名古屋に行った。

一人で行動するのはいつもなのに、

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伊勢物語 第五段

伊勢物語 第五段

昔、男がいた。(京都の)東の五条あたりに、とてもこっそり(女のところへ通って)行った。

(そこは)秘密であるところだったので、門からも入れないで、子供らが踏み開けた築地(土塀)の崩れから通ったのだった。

 人がたくさんいるわけではないが、(男が通う)回数が重なったので、家の主人が聞きつけて、その通い路に毎夜、(警備の)人を置いて、守らせたので、(男は)行くが、逢えなくて、帰ったのだった。さて(

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伊勢物語 第四段 梅の花盛りに

伊勢物語 第四段 梅の花盛りに

 昔、東の五条に大后宮がいらっしゃった その西の対に住む人がいた。

その人を、本気ではないが、気持ちの深い人が行き訪ねたが、

(その人は)正月(旧暦一月)十日位の頃によそへ隠れてしまった。

 (その人の)いる所は聞いたが、人が行き通う所でもなかったので、よけいにつらいと思いながら、いたのだった。

 次の年の正月に、梅の花盛りに、去年を恋しく思って、(西の対に)行って、立って見、座って見、見

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伊勢物語 第三段 ひじき藻

伊勢物語 第三段 ひじき藻

昔、男がいた。思いをかけていた女の所に、ひじき藻というものを贈ると言って

思ひあらば葎(むぐら)のやどにねもしなん 
 ひしきものには袖をしつつも

  (もし思う気持ちがあれば雑草の生えた家の庭に寝もしよう。ひじきではないが引いて敷く物には袖をしながらでも)

 二条の后が、まだ帝にもお仕えなさらないで、普通の人でいらっしゃった時のことである。

万葉集なら「やど」は「屋の外」すなわち「庭」な

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伊勢物語 第一段 初冠

伊勢物語 第一段 初冠

昔、男が初冠(元服)して、奈良の都、春日の里に所領がある関係で狩りに出かけた。

その里にとても優美な姉妹が住んでいた。
この男は垣根越しに覗き見てしまった。意外にも(その姉妹が現代風で)昔の都に不似合いな様子でいたので、気持ちが惑ってしまった。

男は着ていた狩衣の裾を切って、歌を書いて贈る。その男は信夫摺りの狩衣をなあ、着ていたということだ。

 春日野の若紫の摺衣 しのぶの乱れ限り知られず

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