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資本主義を人に教える時によく使う話からの書籍紹介

こんにちは。

昨日話しをしている時に、「資本主義と民主主義の違いってなんなの?」と言われて、「ググって自分で考えて」と突き放したのですが、「主義って言葉が紛らわしい」と言われて、まぁ確かにそうだなと思ったけども、そもそもなぜそんなググればすぐわかる事を平気で聞けるのか?と思ったんですよね。

でも、自分にも普通にそういうことはあって、相手が自分よりも詳しいであろうと認識していると、それまでなんとなく思っていた疑問を思い出して、ふと聞いてしまうんですよね。

こんな感じで、自分が奢っていることっていうのは、クセと同じでなかなか自分では気づきにくい。どこか深層心理に紛れ込んでいて、そうしたくなくても無意識に湧き出てくる。

でも、なにかしらのきっかけで気づいたときに、ちゃんと整理して今後どうすべきかを考えておくのは大事だよね。

みたいな話をしていて、「で、結局日本は資本主義なん?」って言われたので、わたしが「資本主義とはこういう風に始まったんだ」ということを教えて貰った時の話をしたのでシェアしようってのが今回。

遡ること、大航海時代。だいたい15~17世紀くらいですね。
学校の授業だと、1600年の東インド会社とか習った記憶があります。

その頃の航海術ってのはかなり進歩してて、世界を船で渡っていける時代でした。
とはいえ、海に出るというのは、常に死と隣り合わせ。
並大抵の覚悟では、荷物運びにすらなれないでしょう。

それでも海を渡る「価値」があった。

それまでの時代の「ビジネス」というのは、「略奪」が効率的な利幅のある方法でした。
交易船や、なんなら国ごと奪ってしまえば儲けものですからね。
最終的には「人」までもが商品となって「奴隷」として略奪されていきました。

ですが、それらのやり方はいずれ儲けが薄くなります。
なぜなら、資源の枯渇と略奪の対策されてしまうからです。
いずれ取り尽くしてしまう。

その次に開発されたのが、資本主義です。

その方法が「交易モデル」です。

その昔ヨーロッパの貴族社会で、黒胡椒が宝石よりも価値があった。
みたいな話を聞いたことはないでしょうか?

インドの道端に生えてるようなスパイスが、イギリスでは貴重品として扱われる。

つまり、インドからイギリスに物を運ぶだけで利益を産むことが出来る。

ですが、先にも書いたように、航海には大きなリスクがあります。

このビジネスを成功させるために必要な3つの役割を作ります。

・物を運ぶ役割=起業家・労働者
・それに必要なものを用意する役割=資本家・投資家
・運ばれた物を一時的に買い取り売る役割=貿易商

こうやってリスクを分け合うことでにしたやり方が、資本主義の始まりです。

原初の資本主義は、もっぱら貴族のためのものだったとは思いますが。

東インド会社は、この貿易商の事です。

貿易商が、航海の度に資本を募り、資本家が出した出資金に合わせて「利益」を分配する。
これが「株式」の始まりです。

昔は巨大な資本を貴族が出して、利益を独占していましたが、現代は、個人も「株」を買うことで、利益を享受できるようになっていますね。

株をギャンブルと言っている人たちは、この点を理解していないからかな?と思います。
投資は、資産運用の方法として、貯金よりもリスクが少なく、時世をしっかり見ていればリターンも大きくなるってことですね。

日本は、資本主義の体制を取りつつ、かつての社会主義的名残が未だ残る不思議な国です。政府の権力は未だ大きく、国民も国に頼る事が当たり前と感じている人が多くいます。いわゆる大きな政府。

戦後からほんの十数年前まで、国が企業を支え続ける事で、国民も一丸となり、あの焼け野原から、急激な経済成長を成し遂げました。
これは「護送船団方式」と言うそうです。

護送船団は、船団の中の遅れた船に合わせて、じっくり確実に進む。

誰も取りこぼさない。

これによって、国民総中流階級を達成することが出来た。

しかしながら、これは社会主義的なやり方が通用したから当時だからこそ、上手いこといっただけで、今の国際社会では、一周遅れになってしまうのも仕方ありません。

なぜならば、国際社会は、弱肉強食の世界。

取りこぼさないなんて事をしていたら、どんどん置いていかれる。

「足の引っ張り合い」によって、勝てる試合に負けてきた日本を散々見てきましたよね。

「足の引っ張り合い」は、護送船団方式のなごりというか、悪習というか、まぁ、気持ちはわかりますが、全体のことを考えるとあまりにも酷い仕打ちです。

本来の、本当の資本主義とは、「より良い商品をより安く買いたい」というマインドで動いています。

起業家は、「他社よりもより良い商品を、より安く提供したい」。

この企業努力から発生する競争が、自由経済を活性化させ、資本が循環し、さらなる発展を促していきます。

投資家は、そんな努力をしている起業家を資本という形で応援する。

それによって、新たなイノベーションを起こす可能性を生み出すことが出来る。

上手く回れば、時代を変えていける。


ですが、今の日本でそれが上手く機能しているでしょうか?

個人的な感想でしか無いですが、古い発想のや固定観念のまま、アップデートされていない事が、国全体の底力を損なわせている様に思います。

この問いの一助になりそうな本がある。
というか、資本主義って?というのを教えてくださった方が、勧めてくれた本で、わたしはこれを読んでから、一気に考えが変わったので、個人的に是非読んで欲しい本リストのひとつとしてオススメしますね。

下の方は文庫版でお値段もお手頃です。

瀧本さんは、2019年、47歳と若くしてご病気で亡くなられた投資家の方です。
次世代の若者に多くの影響を与え、その若者たちが今最前線で活躍しています。

この本自体は、2011年に出版され、すでに11年が経過していますが、その根幹の教えは、今のみなさんにもきっと響くものとなるでしょう。

読書は、自分をアップデートするのに最適な手段。
この機会に是非。


それでは、また。


ありがとうございます! 支援はすべて本に変わりまする。