『いまはむかし』インドネシア巡業ツアー報告 その5
今日(昨日)は、映画祭をエスケープして古都・ソロを訪ねた・・・
80年程前、親父がジャカルタの撮影所での国策映画創りの合間をぬって、ソロを訪れたことが、つい最近わかったからだ。
今回の通訳・コーディネーターをしてくれているインドネシア現代史の研究者、高地薫さんが、ある偶然からソロにあるマンクヌガラン宮殿の芳名帳を目にすることができ、80年程前の「伊勢長之助」という親父の名前を見つけてくれたのだ・・・
筆跡はマチガイなくクセのある親父の字だった。
親父に「来い!」と言われたような気がして、列車に乗ってソロまで行ってきた。
静かな人影の少ない宮殿一杯にガムランが響き、気持ちは完全に時空を超えた・・・親父はニコニコ微笑んでいた。
親父が大好きだったインドネシアを、私もどんどん好きになっていく。
(かんとく・伊勢真一)
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