一羽の朱鷺が故郷の空を舞い踊る時 #ときっこ新潟のつどい
先日10月8日に、新潟県で活動するVTuber越後屋ときなちゃんの生誕祭イベント「ときっこ新潟のつどい」が開催されました。
場所は新潟県新潟市中央区のi-MEDIAという専門学校のシアター。ときなちゃん念願の、地元新潟でのソロイベントです。
このイベントは3連休の中日に開催されたため、遠方からもたくさんの人が参加されたようです。おおよそ100人ほどのファンで会場が埋まりました。
前後も休みであることを利用して、新潟のグルメや観光を楽しんだファンもたくさんいたことと思います。私もそのひとりです。
イベントの数日前に、ときなちゃんが自ら新潟のオススメのグルメやスポットを案内する配信をしていたことも効果的だったと思います。
私の、このイベントに合わせた2泊3日の新潟旅行記は別の記事にしているのでそちらも読んでもらえると嬉しい限りです。
さて、この記事はときなちゃんのイベントの感想記事になります。
あのときの会場の一体感、楽しかった雰囲気が伝わればいいなと思います。
古町エリアにあるi-MEDIAの実習棟のなかに、シアターがあります。
そこがイベント会場です。
以前ときなちゃんがこの専門学校で講演をした際にライブ映像を流して、そのときの光の演出や音響が素敵だったのでここを選んだ、という話をされていました。
そうした実感から会場を選択するというのはエモい話だなと思ったのと同時に、このシアターは基本的には学校ですから普通の人は入れないと思うんですが、ときなちゃんとときっこの聖地となったなと感じました。
ほら、聖地ってたいてい立ち入り禁止じゃないですか。神域とか。
開場15時、開演15時半というアナウンスがされていましたが、開場の30分前、14時半には受付が始まりました。
物販に時間がかかることを見越しての対応なのだとしたら、実に英断だと思います。
一通りの物販の列がはけたころに、ちょうど入場が開始されたので。
ちなみに、物販ではいくつかの既存グッズやCDのほか、その日のイベント終了後に予定されていた1on1(チェキ会)のチケットも売られていました。
私は完全に油断して、そもそもグッズ付きのS席を取っていたので物販はあとでいいと思っていたんです。グッズを持っていないけれど欲しい人が優先のほうがいいよなとか勝手に思って。
結局、物販の中で1on1のチケットも販売されていたので、自分が買う前にすべてなくなってしまいました。後悔先に立たずとはまさにこのことです。
でもまあ最前列の席だしよしとします。
開場時間になって入場すると、思ったよりも広かったことに驚きました。きちんとした舞台があって、でも段差が低いので客席との距離が近く感じる。
ときなちゃんはVTuberなのでスクリーンにいるわけですが、実際に人が演奏会や演劇やるときはかなり圧倒されそうだなと感じました。すごい。
こんなステージがあるなんて、さすが映像系の専門学校。
この絵、すごくかわいいですよね。
ケーキに乗ってる「3」を、自分はなぜか翌日の配信で言及されるまでずっと越後屋の「E」だと思っていました。
反対じゃん。鏡写しじゃん。なんでEだと思ってたんだ。思い込みって怖い。
開演までに数度、のどぐろさんによるアナウンスがありました。声聞いたの久々!
そして時間になり、イベントが始まります。
最初に登場したのは、MCとして参加することが事前に伝えられていたときなちゃんの盟友、むらゆきさん。
1on1チケットに関する連絡から始まり、実に流暢に、スマートに司会進行を務めておられました。
10日の誕生日配信の際も思いましたけど、トークが上手で安心感のあるパフォーマンスでした。
そんなむらゆきさんと我々ときっこのコールによって、ついにときなちゃんが登場し、会場が拍手に包まれます。
しばしオープニングのトークがあって、最初のプログラムとしてかつてオンラインでおこなわれたときなちゃんのライブ『Fly High!』で披露された歌とダンスのパブリックビューイング(PV)が始まります。
2年前、2021年の10月に配信されたこのファーストワンマンライブ『Fly High!』は当時の感想記事があるのでそちらもぜひ。
https://note.com/ise7a/n/nf0defa269ab5
てっきりそのまま流れるのかと思っていたらそうではなく、曲数を絞り込んだうえで流す順序も変え、途中に今回用のMCまで入れてくれていました。
このPVに関して、最初に言及したいのはやはり演出です。
記事の冒頭にも書いたように、ときなちゃんがこの場所でイベントを開催したいと思った理由のひとつとして、かつてi-MEDIAでおこなった講演のときに流されたライブの演出が凄かったから、それをときっこにも見てもらいたいという気持ちがあったと言っていました。
その理由が実感として理解できました。
そもそも2年前のオンラインのライブは自分の家のモニターで見ていたので、こんなおおきなスクリーンで見るということ自体が初めて。ガンガン響く音響と、舞台上を跳ね回る照明の演出。2年前当時と同じ映像を見ているはずなのに、全く違うものに見えました。
1曲目はときなちゃんの自己紹介ソングでもある『TOKI NICE DAY!』で、この歌とダンス、演出を観ていて、不覚にも泣きそうになってしまいました。
美辞麗句で表現できるような感動ではなく、ただひたすら「すごい!」という、驚きと喜び。ときなちゃんのパフォーマンスがこんなふうにリアルの会場で見られるという衝撃。この瞬間、ああここに来て本当に良かったと実感して、感極まってしまいました。
S席チケットの特典でもあるペンライトを振る余裕もなく、ただただスクリーンをじっと見つめていました。1シーンたりとも見逃したくない。記憶に刻み付けたい。そんな意識でいっぱいでした。
続いて流されたのは自分がときなちゃん楽曲の中でも一番のお気に入りである『Thank you Magical』で、この2曲はハイテンポでダンスも激しいんですけど、ときなちゃんが全身で表現する動きがこの大きなスクリーンだと圧巻でした。
2年前も同じことを思ったはずですが、今回はより強く、より激しく「ダンスすげえ!!!」と感激しました。
全部で5曲が披露されたPVのなかで、自分がようやく落ち着いてペンライト振れるようになったのは、本当に最後のほうだと思います。あとサプライズの(後述)
PVの終了後、ふたたびときなちゃんとむらゆきさんのMCが挟まり、次のプログラムであるビンゴ大会が始まりました。
ビンゴに関しては、自分は残念ながらダブルリーチ止まりだったのでこれといって書けることはないんですが、普段からときなちゃんを応援しているときっこの集団という意味だと、見事ビンゴを引き当てて舞台上で景品をもらった方々が自己紹介と一言のマイクパフォーマンスをするときに、よく目にする名前の方々だったのが面白いなと思いました。
やはりときっこは実在する……!
いやー、しかしまあ当たらなかったのは返す返すも残念。次の機会があればまた参加してみたいものです。
続いて、ときなちゃんからの「サプライズ」ということで、なんと誕生日にちなんだ新曲が発表、披露されました。
ライブ衣装でステージに立ったときなちゃんが、MCからそのまま歌唱に移り、新曲『Birthday』を聴かせてくれました。
ときなちゃんのオリジナルソングのひとつ『YAHHOO! I'm TOKINA!』を作成されたYASAI SHOPさんによる楽曲。
ときなちゃんの魅力である高音やデジタルな表現と、「誕生日を祝う」という明るさ、嬉しさ満点の楽しい曲です。
ときなちゃんの生誕イベントに合わせた曲ではありますが、ときなちゃんの誕生日というだけでなく、普遍的な祝福としての「お誕生日」を「一緒にお祝いしよう」というメッセージが込められていて、実に楽しい。
単純にときなちゃんの新曲として考えても久々でうれしい。
全然想像していなかったお披露目だったのでびっくりしつつ、この楽曲披露をこんな素敵なステージで、最前列で見られたことが嬉しくてたまりません。
そんなこんなで楽しい時間はあっという間に過ぎ去り、最後に参加者全員で写真撮影をして、17時過ぎにイベントは終了。
そのあとには1on1があるということで舞台上では準備がおこなわれており、自分はそのまま会場を出て帰路につきました。
とはいえまっすぐホテルに帰るのも寂しかったので、ホテル近くの居酒屋でひとり打ち上げをしたりしていました。
会場にはウェルカムボードが用意されていたんですが、帰りにはメッセージが変わっていて、こういう演出っていいなと思いました。
会場であるi-MEDIAのスタッフさん、あるいは学生さんの手によるものだと思うんですが、これすごいです。ホワイトボードにこんな描けるもんなんですね。
今回の会場が専門学校のシアターということで、会場のスタッフには学生さんも参加されていたようなことを話していました。
列整理とか、物販とか、イベント中のバックヤードとか、ビンゴでの景品受け渡しとか、たくさんの作業の中にはきっとそういう方たちが手伝ってくれたものもあるのだと思います。
本当にお疲れさまでした。そして、ありがとうございました。最高のイベント体験をさせてもらいました。
今回のイベントは参加者が100人くらいだったと思いますが、今後ときなちゃんがますます活躍の幅を広げてもっと大きなイベント会場が必要だとなったとき、今回手伝ってくれた学生さんたちもより成長してそんな大きな舞台のスタッフとして参加してくれる、みたいなことになったらアツいよなあと思ってしまいました。
そんな未来を現実のものにするために、これからも一層ときなちゃんのことを応援していく。改めてそう決意しました。
これは、弥彦山から飛び立った新潟を愛する一羽の朱鷺が、たくさんの人たちに見つけてもらい、愛されながら努力し、成長し、やがて立派な姿で新潟の空を舞い踊る物語。
そして、再度そこから飛び立って、より高く、より広く、羽ばたいていくためのスタートライン。
ときなちゃんのこれからのますますの活躍を祈って。