SLに乗ろうと思ったらDLが来た話
要点をまとめると以下の通り。
①東武鉄道の下今市~鬼怒川温泉間を走る「SL大樹」の特急券をインターネットで購入した。
②当日、SLの整備不具合によってSL車ではなくDL車が汽車をけん引することになった。
③予定通りの時間に乗車して、予定通りの目的地に到着。予定と異なるのは先頭がSLではなくDLなだけ。
④後日、特急券購入に支払った金額が全額返金された。
東武鬼怒川線で運行されている観光列車「SL大樹」は、記者をけん引するSLがたまに整備不良などで使えず、代わりにディーゼル車になる場合があるというのは事前にわかっていました。
実際にその日乗る予定の列車が「そうなってしまう」ことを知ったのは当日出発前でした。
甥っ子たちを含めた弟家族と一緒の旅行だったので、SLを楽しみにしていた甥っ子たちを喜ばせられなかったのは残念ですが、実際のところ、30分足らずの電車旅なうえ、当日は雨で景色もあまりよくなかったので、SLでなかったけれどたいしたダメージにならなかったなというのが正直な感想です。
もちろん、実に残念だったとはいえ。
そして、ディーゼル車による代行運転がおこなわれる場合、特急券のお金は払い戻しされるということも把握していました。
とはいえ、本当に返ってくるのか、そしていくら返ってくるのかはいまいちわかっていなかったため、今回はその情報を残す意味で記事にしておこうと思いました。
本当に返ってくるし、全額返ってきます。
少なくともインターネットで特急券を購入したのであれば、一切何の手続きもしなくても、数日後に払い戻しされます。
SLの代わりに同じ時間・同じ区間で運行される「DL大樹」に乗車して、特急券に記載された席を使っていたのにも関わらず。
つまり東武鉄道にとって「SL大樹」はそれだけ重要だということですね。
SLに乗れるという付加価値のために特急券を販売しているから、それが達成できなくなった時に客にクレームをつけられるくらいなら、乗車券の金額だけで乗せてしまおうという潔さ。
車内にはアテンダントもいるしアナウンスも終始されているし車内販売もある、実質的にはSLとDLでサービスが変わるわけではない。
それでもなおそうするという気概。心意気のようなものでしょうか。
ここまでされてしまうと、「今度こそSLに乗りに来たい」と思ってしまいます。
これもまた戦略の一部なのでしょう。
今回の旅行は鬼怒川温泉への一泊二日の旅行だったので、SLだろうとDLだろうと乗車して移動する必要があったため、もともと「ついで」くらいの感覚だったというのも、そこまで不満を覚えない理由かもしれません。
いずれ、SLに乗るためだけに来てみるのもいいかもしれないと思ったのでした。
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