その瞬間、銀河は彼女のものだった

ティアラも ドレスだって
ガラスの靴なんかも
全部いらないわ キミが全て

湊あくあ『君色プリンセス』

あくあちゃんの卒業について何か残しておいたほうが自分のためにいいかな、と思い続けて3か月が経過していました。
個人的にはそれまでの間のねねちの不在が大きかったというのもあります。

あくあちゃんについて自分が語れることはそんなに多くありません。コラボにもあまり参加していない印象でしたし、ソロ配信もあまり見ていませんでした。ソロだとFPS系や格闘ゲームに注力していた印象で、個人的にそういう配信は見ないためです。

湊あくあというVTuberを個人として意識するようになったのは、たぶんホロライブ箱企画のマイクラハードコアで、ねねちと絡むようになったからです。
もちろんそれまでも認知はしていたしマイクラもよくやっていたのは存じていたものの、湊あくあ、おもしれーじゃんと思ったのがそこでした。

だから本当に、一瞬しか彼女の輝きを目の当たりにしていなかったのです。

マイクラ企画に前後して、急にDQ11の配信をやりだしたのも注目する理由だったと思います。
サブクエストとか探索系をあまりせずにストーリー追いかけ続けるあくあちゃんを不思議に思ったものでした。ストーリークリア後に他のことをやるのかな、とか。
あの急ぎ足がそういうことだと知ってからは逆に、卒業までにクリアが間に合うのかとひやひやしたりもしていました。
でもやはり、さすがゲーマーメイドだけあってはじめてのドラクエシリーズでも順調なプレイでした。

話が前後しますが、あくあちゃんについて一番思うのは、前述したマイクラハードコアでねねちと絡んでくれたことについてです。
あくあちゃん、ねねちの魅力を引き出してくれてありがとう。一緒にいたずらしたり、ツッコミとして対応してくれたり、ヤンチャなねねちにおおらかな心で接してくれてありがとう。本当にいい先輩でした。

ねねちは本当にいい先輩に恵まれています。ホロライブがいい箱だということもあるんでしょうけど、ねねちの性格を受け止めて笑ってくれる人が多いことが、箱企画そのものを楽しめる理由になるし、他の配信者を見る理由にもなります。

だからこそ余計に、あくあちゃんのあの発表からの怒涛の配信、そして最後のライブは、とても複雑な思いでした。
どうしても、あくあちゃんとあくあクルーのみんなのやりとりが、自分の最推しと自分との「その時」を想像してしまうきっかけになってしまう。
自分にきっといずれそういう日が来るはず。
そのとき、自分はあのたくさんのあくあクルーのみんなみたいに、自分の推しを送り出すことができるだろうか。
いや、むしろ逆で、当事者だからこそ送り出せるのかもしれない。自分みたいに外部の人間みたいな立場だから余計に、いろいろ考えてしまうのかもしれない。
でもいずれにせよ、卒業発表からあの日までの間に、みんなたくさん悩んで、悲しんで、葛藤して、そしてたぶん溢れる気持ちを抑え込んであの場にいたのだと思います。

ホロライブという、VTuberの世界としては間違いなく巨大な箱で6年間を駆け抜け、そして消えていったひとりのアイドル。

新たな航海の前途が明るくあることを願います。

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