聖戦の系譜

ファイアーエムブレム聖戦の系譜が25周年ということで、聖戦の思い出なんかを書いてみようと思います。
とりとめのない文章になりますので、ご容赦ください。

出会い

最初に知ったのは、中学生当時に購読していたエニックスの漫画雑誌『月間少年ギャグ王』で連載されていた、藤森ナッツ氏の漫画でした。
今となっては、当時なぜこの雑誌を読んでいたのかすら思い出せないのですが、そのなかでこの作品に触れ、これがSFCのゲームであるということを知った私は、どうしてもプレイしてみたくなり、かといって中古屋ではなかなか見つからなかった、あるいは高かったので、ゲームを持っている知り合いがいないか友達に声をかけまくっていた覚えがあります。
コミックス1巻が発売されたのが1997年11月ということなので、恐らくその前後に出会っていたのだと思います。24年ほど前になりますね。

ちなみに、FEを持っている友人がいたので借りることができましたが、いざ借りてみると、それは聖戦ではなく紋章の謎でした。
せっかく借りたので紋章の謎もプレイしてみて、それはそれでとても面白かったので、結果としてFEのシリーズにハマってしまうことになりました。

結局、聖戦をプレイできたのはそれから1年くらい後だったような気がします。お年玉か何かを蓄えて、中古のソフトを購入しました。
そして案の定、聖戦にもドハマりしてしまったのです。

なお、ギャグ王は1999年に休刊になりますが、自分はその1年ほど前に購読をやめてしまっていました。ギャグ王、安らかに眠れ。

プレイスタイル

最初こそまっとうなプレイをしますが、何週もしていると、特定の縛りプレイとか好き勝手な遊び方をするものです。
聖戦の系譜の場合、エンディング時にプレイの内容に応じたランクが発表されます。敗北して離脱したキャラがいないかとか、経過ターンがどれだけ少ないかとか。
自分は早解きは苦手なので最高ランクを取ったことはついぞありませんでした。
その代わり、好きなキャラだけで進めるという遊び方をよくしていました。
具体的に言うと、女性キャラだけで攻略するというものです。
男性キャラは、必要に応じて残しておいて結婚相手としてだけ使うか、必要なければ城から出さないようにするか、武器を取り上げて消耗品の壁として使うか。「今回はこういう戦い方をしてみよう」という方針に従って振る舞いを変えていましたが、基本的に戦闘するのは女性キャラだけ、というスタイルは変わりませんでした。

序章で仲間になるエスリン。というかエスリン以外男性キャラばかりなので、序章はエスリンでクリアするしかありません。開始直後の猛攻をしのげさえすれば、あとはどうにでもなります。トルバドールであるエスリンは蛮族との相性が良すぎてほとんど攻撃は当たりませんし、仮に当たっても教会で回復できます。お金が足りなくなったらキュアンにもらいます。
武器が武器なのでダメージがなかなか通りませんが、それでもフィールドをうろついている敵くらいなら倒せます。
めんどいのは序章のボスですが、細身の剣でちくちく攻撃しつつダメージ食らったら逃げる、を繰り返してレベルを上げていきます。ここでLv20以上にして、1章開始時にパラディンにしてしまうのが主な攻略法でした。
ていうかそうしないと1章がクリアできません。

1章ではアイラを仲間にするためにシグルドの出撃が必須ですが、シグルドでアイラを引き付けつつ最初の城をエスリンで落とし、アイラを勧誘します。
同時にエーディン(とデュー)が逃げてきますが、エスリン以外運用できない都合上、ふたりを助けるのは至難の業です。デューがうまく攻撃を回避してくれれば御の字ですが、そうでなければエーディンの救出を優先します。ふたりとも救出できるまでリセットを繰り返す、というようなことはしません。全員生かすことが目的ではないので。
エーディンも、できることなら1章のうちにLv20にしてしまいたいです。武器を持てるかどうかは大きな違いなので。
2章冒頭までにウィンドを入手できたかどうか覚えてませんが、それがなければアゼルのファイアーをエーディンに渡します。そのためにアゼルも死なせるわけにはいきません。
その点で言うとレックスも勇者の斧のために生かしておきたいものです。ラケシスに持たせる余地があるので。いやほとんどの場合斧なんて持たせる余裕はないんですけど。
アイラは普段通りの運用なので特に気にすることはありません。問題になるとしたら、2章以降の騎馬を相手にするとどうしても劣勢になるので、突出させるわけにはいきません。2章の時点でエスリンとアイラとエーディン、ディアドラしかいないし。

2章のラケシスに関しては、ノディオンの3騎士の扱いが難しいです。助けたら助けたで勝手に戦い続けるのでラケシスを前線に出しずらい。仲間になった直後では前線なんて立てないですが、メンバーが少ないのでどうしても敵に囲まれがちになり、3騎士が突っ込んでいってしまいます。そしていずれ全滅します。
なので、3騎士は諦めるべきなんでしょうけれど、3騎士を生かしたまま章を終えたときに手に入るナイトリングは有用です。諦めきれない部分もあるかと思います。
しかし現実的には、女性キャラだけで攻略しようとすると、再行動の恩恵はそんなにない気がします。メンバーの絶対数が少ない以上、あまり自由に動けすぎても敵に狙われる羽目になるので。やはりシルヴィアか。

2章でラケシスとフュリーとシルヴィア、3章でティルテュとブリギッド。そしてディアドラが離脱し、3章の終わりでエスリンが離脱。このエスリンの離脱はとてつもなく大きいです。前線に立たせられる硬さを持てるのがラケシスくらいしかいなくなってしまう。そうなれば必然、アイラも壁役をやらなくてはならなくなるし、イチイバルを持つブリギッドもその役目を負うことがあるかもしれません。

つまり、なんだかんだギリギリなのですね。

封印の剣以降は、「性別限定を除いたほぼすべてのクラスに男女どちらのキャラもいる」というのがデフォルトになりましたし、クラスチェンジに自由度が増してからは騎馬キャラを増やしたりするのも簡単になったので、やはりこのカツカツ感は聖戦でないと味わえないなと思っています。
紋章の謎(暗黒竜、紋章)でも同じ遊び方をしましたけど、聖戦のほうがキツイような印象を受けます。
紋章は、ペガサスナイトがたくさんいて楽ですし、弓相手にする場合は最悪下馬すればよいので。パラディンは確かにいませんけど、最後はどっちにしても馬には乗れないですし。

なお、6章以降は前半よりは楽だと思います。ある程度装備の融通はききますし、6章の時点でユリアを含めて4人の女性キャラが現れますしね。
必ずしもシャナンを逃がす必要がないとか、ナンナを守るためにリーフやフィンを犠牲にするとか、そういう戦い方は必要になりますが。
そういう意味では、男性キャラを壁としても使えないのだとすると、それなりにキツイかもしれません。物事が前進するためには犠牲が必要なんだ……。

終わりに

聖戦の系譜はいいゲームです。SRPGとしては、難易度設定などもないので普通にプレイする限りでは難易度はそこまで高くないですが、自分なりに縛りを入れると途端に歯ごたえが出てきます。
そしてドラマがあります。裏設定なども含めると膨大な世界観が背景にあるのが伝わってくるので、今でも私の心をつかんで離しません。

リメイクに関してはいつまでも期待しています。いろんな事情で難しいだろうなということはよくわかっていますが、最近はFEヒーローズもあり、聖戦の火がまだ灯っているということが伝わってきます。
いざ発売されたら賛否色々あるでしょうけれど、楽しめるものになるだろうなという確信だけはあります。

ヒーローズで声がつくこと自体も嬉しいですが、新規キャラが実装されるとSNSが盛り上がったりするのが本当にうれしいです。SNSが流行する前、あるいはネットが発達する前は直接顔を合わせる人としか交流がなかったわけですが、当時は聖戦の系譜を知っている人なんて周りにほとんどいませんでした。
それが今では、こんなにも多くの人が聖戦を知っていて、好きでいる。
ヒーローズの人気投票でも、シグルドやセリスがいい位置につけたりしていました。こんなこと、ほんの数年前までは考えられなかった。感無量です。

これからも、FEシリーズと聖戦の系譜を応援していきます。
願わくば、聖戦の系譜に新たな発展のあらんことを。

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