高円寺でビジネスホテルに泊まったオタクの話

先日、ふと思い立って仕事終わりにビジネスホテルに行きました。

最近旅行をしていなくて飢えていたのと、翌日は休みだったということもあり、久々に外泊してみようと思ったのです。
ここ数ヶ月、都内でルームシェアをして生活しているので完全に一人の時間があまりなかったというのもあります。ルームシェアの相手は同じ会社の同僚なので、半ば寮みたいなものですが。

色々な理由で遠出はできないので、近場で探して、高円寺のホテルメッツにしました。
チェックインが19時以降のショートステイで、素泊まり5000円程度で気軽だったというのが選定の理由です。

ところで自分は百合オタなんですが、高円寺は工画堂スタジオというゲーム会社が開発した百合ゲーム『夢現Re:Master』通称ゆリマスターの舞台となっています。
そういったこともあり、せっかくなら少し聖地巡礼がてら、と思ったのです。

チェックイン当日は、普段の荷物に肌着だけを追加して出社し、仕事終わりにいつもと反対の電車に乗り、高円寺駅に降りました。
チェックインの時間まで少し余裕があったので、商店街を歩いてみることにしました。
高円寺、いい街ですね。溢れるほどのお店があって、人がいる。ご時世的にほとんど閉まっていますが居酒屋、飲み屋もたくさんあるので、生活すると楽しそう。
チェックイン近くの時間までふらふらして、駅前に戻りました。
そしてホテルに入る前に夕飯を調達。コンビニ飯でいいと思っていましたが、駅前に東急ストアがあったので、そこで買い物をすることにしました。自分の生活範囲にはないスーパーというのは楽しいですね。

夕飯とちょっとしたおつまみ、お酒を購入して、ホテルにチェックイン。
用意してもらった部屋は最上階(といっても9階ですが)にありました。
ビジネスホテルの部屋は機能的でシンプルなところが好きです。基本的に寝ること以外は求められていない最低限の部屋。とはいってもこのホテルの部屋に用意されていたデスクは比較的大きくて、荷物を広げることができたので助かりました。

軽くシャワーを浴びてから、YouTubeを観ながら食事。やっていること自体は自宅にいるときと何ら変わりません。でも、他人の目や耳を気にする必要のない自由な空間というのは心が高揚します。着るものに気を遣わなくていいし、独り言が漏れても気にしません。誰もいないから。

ベッドに横になってスマホをいじっていたら、いつの間にか寝落ちしていました。

そして翌日。
天気は残念ながらけっこうな雨で、聖地巡礼であちこち回れるような状況でもなかったのですが、とりあえず食事をしたいと思ったので、ゆリマスターの作中でも言及されていたモスバーガーに行きました。
ちなみに高円寺のモスバーガーは数年前に一度撤退して別の場所に再度オープンしたっぽいので、ゆリマスターの中に出てきたモスバーガーとは別の店舗な気がします。まあ、大事なのは雰囲気ですから。
モスバーガーの店舗があったのは高円寺パル商店街というアーケード付きの商店街の一角だったので、傘を差さずに済んだのも助かりました。
そこで食事をしてから、日課にしているドラクエウォークのクエスト消化のために少し周囲を散策しました。
その後、ある程度満足したので帰ろうと駅まで向かう途中で、駅近くにあるハンバーグのお店「ニューバーグ」のことを思い出しました。ゲーム中では「ネオバーグ」ともじった名前で出てきていたお店です。
ほんの2時間ほど前にモスバーガーを食べたばかりでしたが、オープン直後でお客さんが少なそうなのと、次に高円寺に来るのはいつになるのか、そしてそもそもゆリマスターの聖地巡礼がほぼできていないという虚しさから、お店に入ってみることにしました。
食べたのはメキシカンのソースがかかったハンバーグ定食。驚くべきことに600円もしない。あまりに安すぎて、これを頼んでもハンバーグが単体で出てくるだけなのではと懸念していました。実際はそんなことなく、ご飯とスープもついてきました。高円寺すごい。

結局、短い間に2食もしてしまって、お腹いっぱいの状態で帰ることになりましたが、楽しい時間を過ごしました。
そもそもその目的はホテルステイでしたし、そういう意味では十分に羽を伸ばすことができ、満足しました。

とはいえ、旅行したい欲はおさまるどころかますます増幅してしまっています。
はやく遠くに旅行したい。

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