ときなちゃんの魅力を3つのテーマで語る:歌とダンス編(後半戦) #ときな2周年
はじめに(ハーフタイム終了)
さて、やってまいりました後半戦。前半戦はこちら。
ときなちゃんがこれまで公開した「歌ってみた」系のカバー曲について、その魅力を語ります。
曲数がたくさんあるなかでどれについて語ろうか、何曲語ろうか考えたんですが、前半と同じ8曲に絞ろうと決めました。
そして、今回はコラボ歌ってみたは除外して、ときなちゃんソロだけからチョイスしました。
選んだ基準は個人的な好み、ときなちゃんの魅力にあふれている(全部あふれてますが)、そしてときなちゃんを知らない人にもぜひ聴いてもらいたいもの、という感じです。
厳密な条件というわけではありません。おおよそ好みで選びました。
そして順不同です。公開順などではないのであしからずご了承ください。
コラボの動画も素晴らしいものがたくさんあるんで、それはそれで別の機会で語りたいものです。
前半戦はオリジナル曲8曲について語りました。少し文量が多いですが、よければそちらもよろしくお願いします。
そして、3つのテーマのうち1つ目である「ビジュアル編」も公開済みです。あわせて読んでもらえると幸いです。
歌ってみた楽曲
1.ハッピーシンセサイザ(2020/8/12公開)
記念すべき1曲目の「歌ってみた」動画で歌われた『ハッピーシンセサイザ』です。
この曲を手掛けた新潟出身であるEasy Pop氏とは縁ができて、ときなちゃんのファーストオリジナル曲『TOKI NICE DAY!』を作成されるに至りました。
出会いって大事です。
この曲は、ボーカロイドの曲ということもあっていろんなVTuberがカバーしていて、耳馴染みのある曲です。
そんな、VTuberを追っているなら知っている人が多そうな曲という点に加え、新潟という繋がりがあることも、選曲としてはとても優れているなと感じます。
そして歌そのものですが、これが最初の歌ってみた動画とは思えない、まっとうに聴きやすくて上手な歌唱です。もちろん収録とリリースの順序が異なることもあるでしょうから初めて録音した歌かどうかは分かりませんが、デビューして最初に公開した楽曲がこれだったので、「うわ、歌うまっ」と素直に感心してしまうものでした。
ときなちゃんの高く通った声は、ちょっとした電子音的な加工によって、ボーカロイドみが増して驚くべき完成度。
また、前半戦の記事でも少し言及しましたが、この曲は去年のライブでも披露されました。
そちらもぜひ見てください。
この曲は前述した要素によってときなちゃんにとっても思い入れが深いものであるようで、最近公開されたコラボ歌ってみたでも選曲されました。それはまた別の機会に。
2.うっせぇわ(丁寧語Ver.)(2021/6/19公開)
一世を風靡したAdoさんの『うっせえわ』を丁寧語に変換したうえで元の曲に乗せて歌ったカバー。
カバーっていうか替え歌ですけどね。
この発想がもともとどこかにあったのかこれが初出なのかは微妙に分からないんですが、でもここまできちんと「歌ってみた」動画に仕上げたのはときなちゃんだけなのではないでしょうか。
替え歌の部類に入るだけあって、元の歌詞と比べると笑えてきます。ときなちゃんが歌上手なので余計に。
替え歌ってまじめにやってこそ面白いってところありますよね。
「うっせえうっせえうっせえわ」が「お静かお静かお静かに」に変わっているところは、「うるさい」という叱り(あるいは愚痴)が「静かにしろ」という命令に変わっているという点で、丁寧語になっているけどむしろ表現としては厳しくなっているのが面白い。
「お静かお静かお静かに」をもとの口調に再翻訳したら「黙れ黙れ黙れ」ですからね。
この動画の概要欄に
という一文があるんですが、もはやここまでくるとこの文章すらも煽りに見えてくるからすごい。
3.true my heart(2020/10/17公開)
この記事のサムネイルにした、やたらかわいい「えちごやときな」のロゴはこの歌ってみた動画にあったものです。
ニコニコ動画の黎明期から黄金期にかけてあまりにも有名だった「空耳ソング」のひとつ。
「きしめん」です。
自分はときなちゃんの存在そのものはわりと最初のほうから認知していたつもりですが(新潟出身シナジーがあったので)、一気にハマったのはこの曲を聴いてからですね。
あまりにも有名、なおかつ原曲は年齢制限のついているギャルゲー。
そんなジャンルの楽曲を「歌ってみた」でカバーするVTuberはほとんどいなかったので、ガツンと持っていかれました。
この曲で特筆すべきことはMVと歌唱。要するに全部なんですが。
MVに関しては、原作へのリスペクトに満ちた「ギャルゲーのOPムービー風」の動画の完成度がやばい。
このゲームそのものはやったことがなくてもOPムービーは知っているので、比較するととてもうまく似せてきていることが分かります。
ヒロインはみんなときなちゃん。
幼馴染ときなちゃん、ご令嬢ときなちゃん、天才幼女ときなちゃん。みんなときなちゃん。
キャラの立ち絵的にポーズをとったときなちゃん自身もそうですが、ゲームの背景っぽく新潟の風景写真が展開されるのも雰囲気があって最高です。
歌唱については、ときなちゃんの高い歌声が存分に発揮されます。
この曲、原曲からしてキーが高いんですが、それを見事に歌い上げています。
原曲を歌唱しているave;newの佐倉紗織さんに引けを取らない高音の歌唱。
原曲のキーがいくつでときなちゃんの歌唱がいくつかといった技術的・専門的なことは存じ上げないのが心苦しい。
でも「よくそんな高い声で歌えるな!」ってくらい高いんで、原曲を知っている方にはぜひ聴いてほしいです。
なお、この曲の公開は2020/10/17なんですが、デビューした8月からここまで数曲の歌ってみたをあげていました。
ここまでで選ばれた曲は、この記事でも前述している「ハッピーシンセサイザ」のほか、「おちゃめ機能」「花に亡霊」「夜に駆ける」と有名どころの曲ばかりで、ある意味VTuberの歌ってみたとしては王道路線を突っ走っていたところにこの曲。
受けたインパクトの大きさは説明の必要もないでしょう。
4.メルト(2020/12/12公開)
ボーカロイド曲としてあまりにも有名なこの楽曲。
これを選んだのは、ひとえにときなちゃんの声の高さを生かした選曲だと思ったからです。
ときなちゃんのカバー曲というと、やはりその声の高さと綺麗さを前面に押し出したものを推したくなってしまいます。
今回の記事の都合上、原曲の要素について触れることはあまりしませんが、ボーカロイド初音ミクだからこそ歌えるような高音でのド直球のラブソング。
それをこうして歌い上げてしまうこの子の技術力、歌唱力はいったいなんなんだと衝撃を受けました。
動画そのものの出来もいいもので、昨今の派手でひねった演出ではなく、落ち着いた演出と本人の歌う姿を画面に映し続けるのは、このまっすぐな歌にとてもよくマッチしています。
それでいて、ラスサビあたりの表現力は圧巻です。
大人しめの演出でじわじわと高めてきた高揚を一気に吐き出すように歌い上げる姿。
爽快感にあふれた素敵な歌唱です。
5.YONA YONA DANCE(2021/12/18公開)
true my heart、そしてメルトと比較すると対極の位置にいそうなこの曲。
和田アキ子の『YONA YONA DANCE』です。
R&Bというジャンルでは抜群の知名度をもつ和田アキ子のこの曲は、まさにその低音のために用意されたようなもの。
それをときなちゃんが歌う。それだけでもう衝撃です。
もちろん和田アキ子のような低音が出るわけではないですし、キーも原曲とは異なっているのだと思いますが、それが逆に「朱鷺色に色付けされたYONA YONA DANCE」という感じがして、原曲と違った印象になって最高です。
全編通して低めの声色での歌唱をするときなちゃんもまたいい。
クールさがマシマシです。
そんななかでも隠し切れない可愛さ。サビに入るとその雰囲気がにじみ出てきます。
正直、こんな可愛い曲だったっけって印象になります。
ぜひ原曲と聴き比べてもらいたい。
ギャップが凄いので。
6.マーシャル・マキシマイザー(2022/6/18公開)
寡聞にして私はこの曲を知らず、ときなちゃんの歌ってみたで初めて知りました。
そして心地のいい歌詞の羅列、テンポの良さに虜になりました。
ちょっとした歌詞のアレンジでもある、上記に取り上げた部分もさることながら、その直前の早口言葉な部分。
そこをなんと言っているのかきちんと聞き取れるというのが、ときなちゃんの力のなせる業といえるでしょう。
この曲の言葉遊びは実に今時だなと思うわけですが、軽快な曲調に乗せると心地よく聴こえてくるから不思議です。
更に私の場合、それが推しの歌声なので更によく感じる、といったところでしょうか。
ときなちゃんの歌唱というのは、こんなに高音を歌い上げるのに歌詞が聴きとれるし、すらっと頭に入ってくるところが凄いと実感します。
特にカバー曲の場合、知らない曲も多いのでなんと言っているのか分かりづらかったりすることもあるんですが、ときなちゃんの歌は比較的それを感じない。
別の見方をすると、ときなちゃんの歌や声の高さに合わせた選曲が多いだろうと思うので、それを聴き続けているこちらももう慣れてしまったということかもしれません。
少なくとも私自身は、ボーカロイド方面の流行曲はほとんどVTuberで知るようになっています。
ときなちゃんはコンスタントに歌ってみたを出してくれるので、特にその情報源です。
話がそれましたね。
7.チョコレイト・ディスコ(2021/2/13公開)
言わずと知れたPerfumeの楽曲。
公開されたタイミングがバレンタイン時期ということもあり、まさに時事ネタという感じでした。
Perfumeの歌なので機械的加工がされているのはもちろんなんですが、特筆すべきはMVかなと思います。
true my heartもそうでしたが、この曲も原曲へのリスペクトにあふれています。
サビ部分のダンスのときなちゃんが実に可愛いのでぜひ見てください。
いえ、サビだけでなく全般的にとても可愛いです。
なので全部見てください。
途中、3人に分裂してひとりPerfumeになったりするのも可愛い。
可愛いしか言ってないな自分。
この曲はそういう曲ですから、それでいいということにしましょう。
そして個人的な観点から言うと、私はときなちゃんのジト目が好きなので、途中に挟まるその表情もお見逃しなく。
8.CH4NGE(2022/6/25公開)
『マーシャル・マキシマイザー』と同様に、かなり最近の歌ってみたからこの曲。
ここまでいろいろな曲を紹介してきましたが、比較的可愛いタイプの曲が多かったように思いました。
ときなちゃんが歌うと可愛い雰囲気になるという面もあるのかもしれませんけれど。
ともあれ、この曲はそれらと雰囲気を変えて、やんちゃというか、悪ぶった雰囲気の楽曲になっています。
それに合わせてときなちゃんの歌い方もまたロックさの増した、かっこよさに全振りしたような雰囲気になっていてすごく好きです。
『うっせぇわ(丁寧語Ver)』の概要欄に「ときならしく丁寧に」という記載があったように、生配信でも基本的に敬語で会話してくれるときなちゃんは礼儀正しくていい子という印象があります。
でも、だからこそこういった楽曲でそのイメージを一蹴して、新たな一面を見せてくれるというのが楽しい。
これが音楽のいいところですよね。
他の楽曲ももちろんなんですが、この動画のサムネイル画像が実に素晴らしい。
原曲の絵をときなちゃんに置き換えたことで、ときなちゃんが普段見せないような刺々しさと可愛さが見事にマッチしたインパクトの強い絵になっています。
元の絵も素晴らしいし、ときなちゃんのサムネイル画像を数多く手掛けるダリちゃんことウィッチ・ダリ・スイートさんの絵も素晴らしい。
歌ってみたが公開されるたびにこのような新しいときなちゃんの姿を見られて幸せとしか言いようがありません。
ときなちゃんの声が可愛く甘い雰囲気があるので、こういったロックで激しい攻撃性、加虐属性のある楽曲には背徳的な何かを感じてしまいます。
終わりに
といったところで後半戦も終了し、「3年目」にちなんでときなちゃんの魅力を3つのテーマで語る記事の2本目は終了となります。
最後の最後でドMみたいな発言をしてしまいましたが、少なくとも私自身が個人的に抱く魅力については語ることができたかなと思っています。
これを読んだ人が「気になるな、歌を聴いてみようかな」と少しでも思ってもらえたら幸いです。
とは言うものの、果たして自分のドキュメントにプレゼン性能があったかどうかは分かりません。
あったことを願うばかりです。
前後編に分けた2本目の記事だけで12,000字を越えてしまいました。
ここまで文章量が多いとむしろ読む気をなくしてしまうかもしれません。
最後まで読んでくださった方がいたら心から感謝します。ありがとうございます。
ときなちゃんの楽曲、歌唱がどれだけ素晴らしいのかということと、私がそんなときなちゃんを好きでいるということが伝わることを願います。
次回は3つのテーマの最後のひとつ、「新潟愛」を軸にときなちゃんを語ります。
特に、ときなちゃんの普段の配信、「食べてみた」系や雑談配信で繰り広げられる新潟への愛情を伝えられたらいいなと思っています。
食べ物の好みというのは人それぞれで、なおかつ自分の地域や家庭での「ふつう」というものがありますから、場合によってはそれが対立の火種にもなります。
それに振り回されたり、自分から乗っかってきたりするときなちゃんの愛おしさなんかを語れたらいいな。
ではまた次回お会いしましょう。
ときなちゃんの2周年は、もう目の前だ。