#5_対話型アート鑑賞会with Caric -キャリク-
こんにちは!I-Screenのmochiです。
今回は、先日参加させていただいた「対話型アート鑑賞会」について記事にしたいと思います。
「対話型アート鑑賞」とは?
「対話型アート鑑賞」とはVTS(Visual Thinking Strategy)をベースにしたプログラムであり、アーティストの作品をファシリテーターと参加者で対話をしながら一緒に鑑賞し、作品に対して、またアーティストが制作を行う中での思考について深めていくものです。
VTSとは、近年ビジネスの場においても重要なスキルと考えられている「美意識」を鍛える美術鑑賞教育法であり、すでに全米100以上の美術館や博物館で実施され、300以上の教育機関にも採用されています。
「CariC -キャリク-」とは?
「CariC -キャリク-」とは、熊本大学発のアートビジネスプロジェクトであり、アーティストのキャリアアップ環境構築を目指し、活動をされている団体です。今回は初のオンラインイベントとして「対話型アート鑑賞会」を開催をされました。
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企画の内容は?
参加者は、作者も、作品名すら知らされない状態で、一つの作品を一緒に鑑賞します。
今回は1枚の絵を鑑賞しました。
まずは、個人で鑑賞する時間を持ちました。
①絵を見て感じたこと(絵の中で何が起きているのか)
②どうして(何を見て)そう感じたのか
についてワークシートに書き出しました。
その後、グループでそれぞれワークシートに記入した内容を共有しました。
グループワークの際には、よりより対話ができるように、エグゼクティブコーチの向江さんがファシリテーターを務めてくださいました。
対話をしながら共有を進めることで、新しい視点で作品を見ることができるようになり、作品に対しての思考を深める時間となりました。本当に様々な意見が飛び交い、企画側も驚かれるほどでした。
作者インタビュー映像
ひとしきり、対話を終えた後、事前に撮影・編集された作者のインタビュー映像を視聴しました。
作者がどのようにインスピレーションを受けて描かれたものなのか、どのようなこだわりをもって描かれた作品なのかなどを詳しく知ることができました。
作者の意図・思考を知ることで、作品への理解度が増し、より深く作品から伝わるものがありました。
対話型アート鑑賞会を終えて
イベントの後に、参加者・企画者合同で歓談・交流の時間を過ごしました。
感想を聞いていて印象的だったのは企画側のある方の感想でした。
その方は、今回鑑賞した作品の作品名や経緯を知ったうえで今回の企画に参加されました。背景を知っていることは絵を鑑賞するうえで有益なはずですが、その方は何も知らない参加者の方々が自由な発想を持って絵を鑑賞している姿を見て、背景を知っているが故に自分の考えが縛られてしまって自由な発想ができなくなっていたと話されていました。
私はこの話を聞きながら、「知る」ことと、深く「考える」ことは全く違うことだと感じました。
座学を通して多くの知識を「知る」ことも重要ですが、目に見えるものだけでなく、それ以上に深いところにあるものについて「考える」ことは、仕事をするうえでも重要なことですし、人生を生きていくうえでもとても大事なことだと思います。
アートに触れることは、ただ芸術を「知る」だけでなく、多くのことを「考える」きっかけを与えてくれるものだということを感じました。
↑歓談の際に撮影した写真
興味を持っていただけた方は是非、次回の開催時にご参加いただけたらと思います。
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記事を読んで下さったみなさん、ありがとうございました!