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【Backyard Ultra】3日間走り続ける人を初めて見たよ〜森下輝宝(モリモリ)さんとの出会い〜

サポーターとして臨んだBackyardレース、無事に任務を終えました‼︎ 
感想は、
ん〜、、気狂い過ぎるレース🤣
本当に、なんだコレって感じ🤣

4月に自分が挑んだサハラ砂漠レース、あれはまだまだこの世界の入り口に過ぎなかったのだと理解した🤣‼︎

レースの名前は「Backyard Ultra」
詳細は是非、前記事を読んでみて下さい✨

今回のレースで世界記録が更新され、その記録はなんと90 Loops !! 
3日と18時間、距離にして600km以上。
あり得ない数字に思えるけど、精神が肉体を凌駕しているあの人たちには、もはや不可能なんて無いのではないかと思わされた。。。

我らが日本代表、森下輝宝 Morishita Terumichi(通称:モリモリ)さんの記録は
74 loops!! 全体の3位‼︎

年間でコンスタントにレースに臨む中で、今シーズンの他のレースとの兼ね合いも計算しながらのリタイアの決断。その決断に至るまでの思考の流れが本当にプロフェッショナルだった。
1週間前にナミブ砂漠マラソンレース250kmを走って総合2位を勝ち取ったばかりの人が、、
ホント、常識外れにも程がある🤣‼︎

まさしく人間の限界への挑戦に思えた。
多くの選手が6.7kmを45分〜50分のペースでレースを展開する。

つまり6.7kmのコースを45分〜50分で回ってきて、10分〜15分の休憩を過ごし、またスタートをする。あとはこれの繰り返し。

レースが始まるまでは自分にも全く未知の世界だった。数周ラウンドが進むと何となくわかってくる。
この1時間という時間は、容赦なく選手に迫り来る。6.7kmの道中でもそう。 に戻ってきた後でもそう。夜道で迷うわけにはいかず、トイレに手こずるわけにもいかない。徐々に悲鳴をあげる身体のケアも時間との勝負。食事も着替えも仮眠も、常に迫り来る時間を秒単位でカウントしながら、それでも気持ちは乱さず、粛々と。
一つのミスや気持ちの乱れが命取りになりかねない、そんなレースなんだと思う。

日中の暑さは選手たちの体力を奪う。闇夜は眠気を誘い、精神を疲弊させる。
各ループから帰ってくる毎に、選手たちのメンタルやコンディションには変化があって、待ってる側も気が気じゃない🤣
女性の参加者も多い。唸り声をあげて己を鼓舞するその姿の勇ましさに、こっちまでアドレナリンが溢れ出すのを感じる。

時間の経過とともにランナーが減っていく。世界各国から集められた精鋭たち、皆が当たり前のように己の限界を超えていく。そんな選手たちがリタイアを決断する時には、自然と人々の涙を誘う。

こんな世界もあったんだなぁ、
世界にはこういう勝負をしている人たちもいたのか。
レースの最中ですら、旅の道中にこんな瞬間に立ち会えていることへの不思議と、感謝の気持ちでいっぱいだった。

奥さんをサポートにつけて挑むベテランランナーもいた。なんか理想の夫婦像だったな。心配そうに帰りを待つも笑顔で出迎える奥さんと、限界を超えてなおそれに笑顔で応える旦那さん。
俺ら2人ならどんな事でも乗り越えられる、そんな挑戦なのかな^ ^

2日目の夕刻、1時間ほどのスコールに見舞われ、その日の夜にはリタイアが続出。疲労も眠気もピークを迎える中、また長い夜を迎える。残った選手たちの精神力の凄まじさたるや。。。

モリモリさんはさ、身体の痛みや足のむくみを気持ちでコントロール出来ちゃうんだって💦
もうワケワカメ😂実際にそれを目の前で見せられてるから、科学の通用しない世界ってのを初体験😂‼︎ 何事においても、メンタルって本当に大事だ。

Backyard Ultraは日本でも開催されているレース。機会があれば是非皆さんにも観戦に行って頂きたい‼︎ 僕らにとっては非現実的な世界がそこにはあるはず!
長丁場のレースは観てる側にも過酷だけどね😁

その過酷さは、選手の比ではないがサポーターや運営側にも言えること。
モリモリさんはレース中も「しっかり休んでね」と声を掛けてくれるが、頑張っている選手を前に寝てなんかいられなかった。サポーターとしての経験の無さだろうなぁ💦


そしてやってしまったよね、3日目の夜。選手よりも先にサポーターが意識を失ってしまうという😂モリモリさん、本当にごめんなさい😂‼︎ 
出発したモリモリさんを見送って、次の出迎えの準備を始めたところまでは覚えてる。その後、気付いたらモリモリさんに起こされていた。目を覚ましても、話しかけてくるその人が誰なのか認識出来なくて、会場を見渡しても、ここが何処で自分が何をしているのか理解出来ない。
これ何の夢だろう?とか考えながら、「別世界にいるの〜?」とモリモリさんが話しかけてきていたのは鮮明に覚えてる😂けど無意識の中で靴をはきかえさせたり飲み物を渡したりは出来ていたらしい🤣
モリモリさんを見送って10分程ぼ〜っとしていると、だんだん記憶が繋がってきて、まぁ焦ったこと😂💦
ヤバいッ‼︎これレースだ‼︎
モリモリさんのメンタルを乱してないかな💦
さっきちゃんとケアしてたっけ?💦みたいなね。
一般人はだいたい3日目の夜で一度意識が飛ぶのかも、不思議な感覚初体験😂‼︎

スタートの鐘を鳴らしそびれそうになるスタッフを周りの人達が叩き起こしたり、

選手たちも、今のラウンドはほとんど記憶がなかったよ、とか。
それはもう異様な光景🤣

65時間を過ぎた頃、選手はいよいよ3人に絞られる。精神が完全に肉体を凌駕しており、意識を絶たれるか、余程気持ちが切れない限り、この3人の勝負は終わらないのだろうと皆んなが思っていたと思う。圧倒されるような集中力。鳥肌ものだった。

レースの詳細やその時の心境、選手間での心理戦、コース上でのドラマ、それらは選手にしか分からないこと。
モリモリさんは講演会なんかもやっています。気になる人は是非調べて頂きたい‼︎ 自分に厳しく人には優しい。粛々と自分と向き合い戦う、侍みたいな人。モリモリさんがしてくれた話には、競技の枠を越えて沢山の学びがあった。
凄い人がいるもんだなぁ。。

旅の最中、こんな競技に携わらせてもらえて、素敵な人たちと繋がれて、つくづく出会いに感謝だ。まさか旅してたら世界記録に立ち会えるなんて思っても見なかった🤣

そしてまた新たな世界を知ってしまった。死ぬまでには絶対に挑戦しなきゃなとか、心の奥で顔を覗かせる感情と、絶対にやりたくないと思う感情のせめぎ合い🤣
どうなることやら。
けど、やってみたいなぁ。。。

レースの後はモリモリさんとステーキ食べて、眠くてしょうがないはずなのにホテルの部屋で深夜まで話し込んで、、
ありがとうございました‼︎本当に多くを学んだ‼︎

翌朝早朝にモリモリさんとRenaさんをフランクフルトの空港までお見送り。
寂しいなぁ。凄く寂しかった。また1人旅再開だ!

気付けば1週間以上ドイツに滞在してたんだね😳‼︎
また歩みを進めなきゃ!

次はポーランドを目指そうと思ってます‼︎
次回投稿も是非お楽しみに♪

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