【人生百年時代】畑違いの異動について考える。
昨日(12月17日)の日経新聞に畑違いの異動に関するトラブルで会社を提訴した記事が掲載されていたので今回はこれについて考えてみたい。(島崎雄太さんの記事を一部要約し引用しています。)
訴訟までのいきさつは以下の通り。「海外営業の経験を買われてヘッドハンティングされた専門人材が、転職後、意見の食い違いからパワハラにあたる行為を行ったことにより譴責処分を受け、畑違いの部署に異動させられたことを不服に思い会社を訴えた。」というのだ。「自分は専門人材としてヘッドハンティングされたのだから配転に応じる義務はない。」というのが訴えた理由だ。
訴訟を起こす前に雇用契約とか就業規則などを確認しておけばと思ってしまうが、憤怒を抑えきれなかったのだろう。或いは会社に一石を投じる目的で訴えたのかも知れない。
この裁判の結果は、転職がヘッドハンティングによりなされたという流れから、起訴側の主張に一理あるとしながらも就業規則には人事異動の拒否は認めないとあり、敗訴したようだ。
しかしながら、この記事の「オチ」がすごいのはこの男性は畑違いの部署(SDGs関連)でも腐らず知見を深め、SDGsについて講演するほどの専門性を身につけたというとだ。訴訟やパワハラなどあったが、負けずに結果的にどの分野でもやり切ってしまうこの男性に内含しているパワーには感嘆してしまった。記事も「思いもしない経験も、本人が活かすことさえできれば、やがてキャリアアップにつながるかもしれない。」と結んでいる。
この話はリスキリングの話にも繋がると考えている。企業でもデジタル技術の導入が進み、働き方が変わりつつある現代において、今後は部長や課長などのマネジメントスキルだけでは次のステージに行くのは難しい。我々世代も怯まず時代に適応できるスキル習得を目指していく必要がある。(ということを自分の肝に銘じている。。)
今回もお読みくださりありがとうございました。