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映画 ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-感想(ネタバレ)

2025/2/21に公開されたヒプノシスマイクの映画を見てきました。ヒプノシスマイクムービー略してヒプムビ。

ネタバレなので前説で、ヒプノシスマイクと今回の映画版(ヒプムビ)の概要を説明しておきます。

ヒプマイとは

ヒプマイとはヒプノシスマイクの略でアニメキャラがラップで戦う荒唐無稽コンテンツ。DRB=Division Rap Battleと名を売った対決…CD・コンサートの売上やVR視聴での投票で勝敗が決まるという、オタクの推しの力を最大限に煽る悪徳商法で1シーズンあたり、巨額の売上を叩き出していた。

ヒプムビの驚き

第三回も当然やるのだろうと思っていたが、なかなか開かれずにヤキモキしていた。それが2024/12/11、唐突に3rd DRBが映画で行われることが公式に発表され、しかもこれがファイナルとなるとアナウンスされた。

映画「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle- 」略してヒプムビである

映画の中では中王区が参戦し、DRB勝者と決勝を行い優勝者に真正ヒプノシスマイクが授与されるという。映画のシナリオは48通り、エンディングは7通り。

これには驚いた。何が驚きかを私なりにまとめると…

驚きポイント① ハイリスク・ハイリターンビジネスにシフトした

いままで2回のDRBが開かれ傍目にはうまく言ってるように見えるが、3回目がなかなか開かれなかった。CD・コンサート・VRが主な収益源だが、特にコンサートはかなりの場所を事前に押さえなければならないため、綿密なスケジューリングが必要なはずで、水面下で動いているのだと考えていた。
しかし、投票としてのコンサートは一切諦め、一発の映画に集約するという、かなり大胆な手を売ってきた。他の売上を捨てて未知数の映画に全賭けという、有栖川帝統も真っ青な選択だ。48通りのシナリオ、7通りのエンディングということはファンは最低でも2回、各ディビジョンごとの応援会が開かれることを考えると3~5回のリピートを想定しているだろう。それでもキンプリなどが3億円ということを想定すると良くても10億円台にとどまるのではないだろうか。これは過去のDRBの売上よりはだいぶ低いものになるのではと想定される。2nd DRBの時点で売上が芳しくなかったのかどこかやけっぱちな戦略にも見える。発表から上映開始までの期間も2ヶ月半と異例に短かった。日本初のリアルタイム投票もうまく運営できるのかも不安要素だ。

驚きポイント② コンセプトの変更

時間をかけてリアルにラップバトルで決着をつけるのはこのコンテンツのコアだったのだがこれを放棄した。決着をつけることにより、ボルテージを上げて金を巻き上げることができたのだが、同時にファンをふるい落とすことにもなる諸刃の刃だった。
48種類のシナリオ、7通りのエンディングを用意するということで、最終的にはどのファンにとっても納得する展開が見られることになるだろう。ファンは推しディビの地域で見たり、推しの上映会イベントをやったりするのだろう。
運営としてはかつてのノベルゲームやぼく勉のようなマルチエンディングでファンの囲い込みに力を入れるつもりのようだ。これはアニメ2期ですでに見られた兆候で、アニメ2期は2nd DRB終了後のアフターストーリーで登場キャラすべてに平等に出番が与えられていた。

驚きポイント③ 中王区参戦と優勝賞品

中王区というのは日本を掌握する言の葉党の拠点で、DRB開催側だった。これがシードとは言え参戦するのは意外なこと。また優勝賞品の真正ヒプノシスマイクは、人を意のままにできる催眠兵器なので、これを手にすれば政府転覆も容易。これをどういう展開を正史とするのか実に読めない。マルチエンディングにしたので運営側の好きにできるのでどうでもいいと言えばどうでもいいが。

驚きポイント④ 3rd改ファイナル

4th、5thと延々とやるのかと思っていたら突然のファイナルである。もうジリ貧なのでたたむつもりなのか新たな展開にしようと思っているのかはわからない。ビジネス的にはやけくそ気味な展開が続いているので、本当にファイナルの可能性はある。1回戦の対戦もファンにはおなじみの因縁の対決でマッチアップされており、最終回感はある。ただし、トレーラーを見ると、「中王区主催のDRBとしてはファイナル」と言っているので、DRB復活!とかしれっと言ってそうな気はしないでもない。

Road to ヒプムビ

本当にヒプムビがこれで最後のコンテンツになるのかはわからない。だが、色々潮時な雰囲気も出しているので、終わりの可能性もある。見に行こうかどうか迷っていたのだが、ぼーっとしているとあっというまに公開が終わってしまい、後悔しそうな気がしたので、勇気を振り絞って、見に行くことにした。

いざ見ようと思って初めて気づいたのだが、上映館数が少ない!いつも利用している最寄りの映画館ではやってなかった。仕方ない遠出するしかない。候補はいくつかあるが横浜は4館で上映している。さすが横浜…行くか!と思ったが…ここで、はたと気づいた。

「ヨコハマで観たら毎回Mad Trigger Crewが優勝してしまうんじゃない?」

いかん。多分そうだ。まちがいなくMTC to 完全勝利だ。暴力三昧パワーキャラ揃いのヨコハマは嫌いではないが、どちらかというと高慢な左馬刻様が負けるところが観たい。あとヨコハマ推しのお姉様方が気合が入っていて怖そうだ。
仕方がないので、ヨコハマから離れた湘南テラスモールの109シネマズ湘南で観覧することにした。観客は女性が多いので、おっさんがウロウロしているとそれだけで迷惑だと思うので隅っこのほうで他の観客と目を合わさずに着席した。

映画の内容(ネタバレ)

ストーリーは無い。あって無きがごとしというか。本当に無い。映画のあらすじに書いてあるのがほぼほぼだ。なぜこれをファイナルとするのか?なぜ中王区は自らの立場をなげうつようなことをするのか?真正ヒプノシスマイクを得たチームはどうするのか?何も語られない無い。とにかくかっこいいMVが流れるだけの100分間だ。清々しい。

シナリオは48通り、結末は7通りなので、1回を観ただけで全ては語れない。あくまで私が見た回だけの感想になる。これはこれで個人的な映画体験ということでちょっと面白い

映画はこんな感じで進む

  1. 1対1のラップバトル

  2. 3チームのPVバトル

  3. 優勝チーム対中王区

  4. 勝利ライブ

1対1のラップバトルは作り込まれていて見ごたえあった。ヒプマイ史上最強最高だ。アニメ版がトンチキだったというのもあるが…アニメ版はあのトンチキなのが良いんで…
セカンドバトルのPVバトルはあんまりラップっぽくないというか普通にポップな曲だった。

私の回では
1)ナゴヤ・オオサカ・シンジュク
2)シンジュク
3)シンジュク

という展開だった。推しのナゴヤが勝ってよかった。自分の投票通りに勝たなかったのが一回だけだったので個人的満足度は高い。逆に全部負けるとフラストレーション高そう。
各映画館の勝敗はすべて公式サイトにアップされている!これは面白い。想像通り地元ディビジョンはそのチーム盤石だが、それ以外の地域は結構バラけている。ブルク横浜では右の方に行くほどMTCカラーの青が多いことがわかる。

ブルク横浜
MTCの圧倒的牙城だ
MTCファンは横浜に急げ
109シネマズ湘南の結果
麻天狼が勝つのは結構レアな模様

映画感想(ネタバレ)

感想と言ってもモノがモノだけに、断片的なものになってしまう…

  • 全編CGだが、ポリゴン・ピクチュアズが手掛けておりクオリティが高い。

  • 身長がストレートに出るので、十四とか寂雷先生の身長高いのがわかる。あと天谷奴零の幅が広い。どれも気合入ってるけど、特にナゴヤが色っぽくて良かった。ナゴヤ推し的には満足

  • ポップアップトースターでみんな飛びすぎ。バトル前に足ひねりそう。

  • 謎のスタンドみたいなオブジェクトの登場バンク長っ!っていうかあのオブジェクトなんなの?

  • 謎のスタンドみたいなオブジェクトがガッツンガッツンぶつかる。そういうバトルだったっけ?!

  • フォント投げつけ攻撃が発生するの面白かった。そういうバトルだっけ??

  • 覚えのあるフォントがたくさん出てきた。私がいつもサムネイルに使ってるDelta One Gothicも出てきていた。

  • ラムダと寂雷先生が湿っぽい…と思っていたらバトルでもう濡れ場だった。やーもうエッチ。もうダメだ。なんでここだけこんなに湿度高いの。

  • 負ける左馬刻様が見れて満足した。プロローグで「2回負けてるのでもう負けられない」と言ってて負けたので、展開的に最高だった。左馬刻様はいつも負けっぷりが良い。

  • コイントスの時、毎回勘解由小路無花果さんの胸が気になります。

  • Bad Ass TempleのPVの寺の看板が「家族」?!家族寺か。

  • 中王区登場そっから出るの??

  • 左馬刻様と兄妹の合歓の謎オブジェクトは左馬刻様と色違いののピンク色の棺で良かった。

  • 決勝戦前、独歩が「明日は有給取るぞ」って言ってて微笑ましいんだけど、前もって申請しておけよな。

  • 天谷奴零に肩に手を回されて嫌な顔をしている二郎三郎

インタラクティブアプリ感想

おおよそ正常に動きました。

  • CtrlMovieというアプリをインストールする必要がある。事前にインストールしてたので、冒頭に出るアプリリンクのQRコード撮影のところで無駄に一生懸命撮影してしまった。

  • 初回の選択で時間がズレてて危うく投票できないところだった。

  • 投票から発表までスムーズで投票の時はなかなかドキドキする

  • 推しが勝つとうれしい

  • ネットを見るとスマホのバッテリ消費がエグいという話があったが、私のは有機ELなので、ほとんど減らなかった。

総評

面白かった。
ヒプマイ追っかけている人しか観ない映画なので、その面で評価するしか無い。ストーリーがどうのと言っても始まらない。MVのクオリティは過去最高で、3Dモデルの精度には感心させられた。ここまでのリソースを作ったのなら、転用してほしいと思うが…これで終わりなんですかね…

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