ファースト・リパブリック・バンク破綻…
また米国銀行の破綻ニュースです。
今回は、簡略的に。
あのシリコンバレー銀行破綻からまだ日が浅いです。やはり一年前からの急激な利上げと預金流出、不動産融資への偏重といったところが主な原因かと…
このファースト・リパブリック・バンクの経営破綻は、JPモルガン・チェースの買収により、危機は乗り越えたと思われてますが、それはごく一部に過ぎないという懸念の声もあります。
市場が次に警戒してるのが、オフィスなどの商業用不動産関連の不良債権です。こちらもCREローンを束ねた証券化商品、商業用不動産ローン担保証券の値動きを示す指数「ICE BofA US CMBS」によると、信用格付けの低いトリプルB格で、コロナ期の数日を除くと、リーマンショック後の10年以来の低水準となり、借り換えが難しくなる可能性があります。
*CREは、"Corporate Real Estate" の略で、日本語では「企業不動産」とも呼ばれ、企業が事業のために保有している不動産をいいます。
今後の課題は、金融市場の安定とインフレの抑制をどう両立させるのか焦点になりそうですね^_^