二十四の瞳の : 俺の映画鑑賞記録
二十四の瞳
1954年
木下恵介監督
時代は昭和3年から日本敗戦後までを描いた作品で舞台は瀬戸内海の小豆島でした。
命を大切に自分のやりたい事を人や社会の役に立つ為にどの様な勉強をすれば良いかなどを真摯に取り組んでいた教師は、時の権力勢から アカ として見られてしまう。
上司には「上手にやりなさい。」と叱られ教職を辞していきます。
パートナーと男子生徒は徴兵された後に戦死し、生き残った一人は戦争で視力を失ってしまいます。
女性生徒の数人は貧困から身売りや、中等教育前に親族の食べ物屋へ丁稚に出さざるを得ず、音楽の才能を発揮した子は女学校から芸術学校への進学を志すも文化への理解の無い親に反対されていきました。
上手くやりなさい。
という全体主義や事勿れ主義は現在に直接通ずるものがあり、映画内のセリフの名詞を変えるだけで、現在の社会への問題提起になる様に感じました。
人が変わらないのか、今が戦争前後の時代と似ているのか。
良いタイミングで鑑賞出来た映画でした。
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