L-O-V-E ジャズスタンダード深堀り : リズムラボ

 "L-O-V-E "は、アメリカ合衆国の歌手でありジャズピアニストである Nat King Cole(ナット・キング・コール)が1965年に発表した同名のスタジオアルバム「L-O-V-E」に収録された楽曲として生まれました。
 同国の作曲家、Bert Kaempfert(バート・ケンパート)が作曲、作詞家の Milt Gabler(ミルト・ガブラー)が作詞を担当しました。


 作曲家のBert Kaempfertはナットのアルバム発表に先駆けてインストでのアレンジを1964年に発表しています。


Nat King Cole の日本語での録音

 ナット・キング・コールは、L-O-V-Eを、日本語、イタリア語、ドイツ語、スペイン語、フランス語でも録音したとの事!!
 この行動力には驚愕しました。

日本語 Ver

スペイン語 Ver 

フランス語 Ver

イタリア語 Ver

ドイツ語 Ver


 この音楽制作に対する情熱、素晴らしいとしか言いようがありません。製作に必要な苦労とその準備の労力を考えると頭が下がります。
 巨匠と呼ばれるにはその理由があるんですね。

 また欧州列強国言語に加えて日本語が入っていたことから、この時代の日本はマーケット対象として、「ジャズが販売できる消費者層がいる。」という認識があったのでしょう。どの様な統計を元に行ったかは現時点では判っていませんが面白い事例ですね。

同年の美空ひばりの録音

 Nat King Coleのアルバム発売と同年、美空ひばりさんも同じ曲をスタジオ録音しています。しっかりとしたマーケッティングと根回しの上に、売るべくして売り出した楽曲だったのかと思います。
 上述した言語の国でも、当時の有力な歌手がカバー曲をリリースしているかもしれませんね。

 

歌詞でみる L - O - V - E

L is for the way you look at me
L はあなたの視線。
O is for the only one I see
O はあなただけを見ているという事。
V is very, very extraordinary
V はとても、とても特別だという事。
E is even more than anyone that you adore can
E はあなたが熱狂している何よりも上回っているということ。

Love is all that I can give to you
私の愛はすべてあなたへのもの。
Love is more than just a game for two
愛は二人にとって一番のできごと。
Two in love can make it, take my heart and please don't break it
二人の愛は、壊れることなく、裏切ることもなく、
Love was made for me and you
愛は今の私とあなたを、はぐくんでくれた。


おわりに

 今回の深堀りではドラマー括りの章は省きました。理由としてはあまりにも歌の印象が強く音源にたどりつけなかった事があります。
 YouTubeやネット検索だけではなく、今後音楽アーカイブを調べてブログの制度をあげていこうと思います。

 それはさておき、ナット・キング・コールの多言語録音は凄まじい活動ですね。素晴らしいとしか言いようがありませんでした。

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