My foolish Heart 深堀ジャズスタンダード : ﾘｽﾞﾑﾗﾎﾞ

　さて。今回もジャズ・スタンダード曲を深堀していこうと思います。
楽曲は、My Foolish Heart (マイ・フーリッシュ・ハート) です。

　この曲は1949年に公開された同タイトルの映画 My Foolish Heart の映画音楽として作曲家の Victor Young (ビクター・ヤング)と、作詞家の Ned Washington (ネッド・ワシントン) らによって作られました。
　ボーカルは  Martha Mears (マーサ・ミアーズ) 。

アマゾンUSでこの映画が鑑賞できます。

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歌詞から見る My Foolish Heart

The night is like a lovely tune
あの夜は愛に満ちたな曲のように
Beware, my foolish heart
気をつけて、私の愚かな心
How white the ever constant moon,
いつも輝いている月のなんと白いことか。
Take care, my foolish heart
気をつけて、私の愚かな心
There a line between love and fascination
愛と魅惑の間には一線がある。
That's hard to see on an evening such as this
こんな夜はとても見極めにくくなる。
For they both give the very same sensation
どちらも同じような感覚を与えるからです。
When you're lost in the magic of a kiss
キスの魔法におちていると、、

Her lips are much too close to mine
彼女の唇は私に近すぎた。
Beware, my foolish heart
気をつけて、私の愚かな心
But should our eager lips combine
艶やかな唇が求め合えば
Then let the fire start
情熱は湧き上がる。
For this time it isn't fascination
今宵は魅せられているのではなく
Or a dream that will fade and fall apart
色あせて崩れていく夢でもない
It's love, this time it's love
これが愛だ、これこそが愛だ。
My foolish heart.
私の心よ。

ドラマーで見る My Foolish Heart

　さて今回もドラマー目線でこの楽曲を掘り下げて行こうと思います。

Jack de Jonetteのライブ録音

　ブラシとフットハイハットの「重さ」が格別な印象。
　このテンポのバラードにこのフットハイハットの存在は素敵です。そんなジャックの演奏を堪能できる録音です。

Brian Bradeのライブ録音

　シズルの効いた薄めのシンバルに、繊細なペダルワークとブラシワークが彩るMy Foolish Heart。
　ブライアン・ブレイドらしら前回のプレイが堪能できる

番外編　ボーカルで聞く My Foolish Heart

　とても好きなボーカルの録音がありましたので紹介します。
　このボーカルを聴きながら歌詞を眺めているときの気持ちよさは格別でした。時にドラムのサウンドは無い方が良い事もあるし、ドラムでどうこの音楽に対して何ができるか真剣に考える事があります。

おわりに

　映画音楽として生まれて、今日もだれかが地球上で歌っているであろうMy Foolish Heart。様々な側面をのぞかせてくれました。
　この様にネットの情報を紹介する為に調べていると、この様にデータになっていない音源や、通常の「記録」には残らない奇跡的な音楽が世の中には多くあるんだろうなぁ。と思わせてくれます。
　ぜひあなたの、My Foolish Heartを見つけてみてくださいね。