GUERNICA (ゲルニカ) : 俺の映画鑑賞記録
GUERNICA (ゲルニカ)
2916年
フェルナンド・ベラスケス監督
[8月は戦争関連映画を観る!月間]
1937年。時は第二次世界大戦前。
スペイン・バスク州ゲルニカ。
ナチス・ドイツが行った無差別爆撃をテーマとした映画ドラマで、先日の映画のテーマとなった重慶爆撃と並び無差別に市民を殺害した事実として歴史に名を刻んでいます。
この爆撃で初めて家屋を焼き払う事を目的とした焼夷弾が用いられたとの事で、映画内には水をかけても砂をかけても消えない発火剤を詰め込んだ爆弾を燃やして、空軍パイロットにその爆弾の意味を教えるシーンがありました。
それを見て思い出したのが母の話。
日本の戦火を経験した彼女はこう言っていました。
「焼夷弾はね。大きな線香花火みたいで綺麗なんだよ。
あっちこっちから、シュッーって火花が飛び出してね。
あれ、消えないんだ。あれが落ちたら家とかはみんな火事になっちゃうんだよ。」
それに対して私は、
「火なんて消せばいいじゃん!
なんで放っておくのさ。」
母はやや悲しげな口調で
「消えないんだよ。消す事ができないんだよ。」
と言ってくれたのを覚えています。
当時、焼夷弾の何たるかを知らなかった私は、なんて臆病なんだ。ちゃんと消せば良いのに見ていただけなんて。
と憤慨すらしていました。
きっと彼女は、焼夷弾を目の前にして何もできない自分の無力さや、燃えゆく知っている建物の光景を思い返していた事だと、今は思います、、。
不謹慎だと指摘されるかもしれませんが、私は焼夷弾を実際に見てみたい。
その恐ろしさや、家屋を焼く事を目的に使ってはならないと知る為、焼夷弾がどの様に使われて何をどれだけ消失させてきたのかを含めて、しっかりと知りたいとこの映画を観て思いました。
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