コンプレフロスについて
今回は題名にあるように「コンプレフロス」についての記事を書いていきます。
私や岩佐くんのyoutubeをご覧いただいてある方はご存知かと思いますが
ウォーミングアップやケアにも使える超優れものです。
私も練習のある日はほぼ必ずと言っていいほど使いますし、
これまで砲丸投げに関して購入したもの中で三本の指に入るくらいには
買ってよかったものだと考えています。
そんな超優れもののコンプレフロスですがこれも
「なぜそのような効果が現れるか?」を理解していただいた方が
効果も実感しやすいかと思いますのでその理屈を紹介していきます。
コンプレフロスって??
こちらの動画の冒頭で私が胸の辺りに巻き付けているのがコンプレフロスです。
私はグレーのかなり長めのものを使っていますが、色によってゴムの硬さが異なりライムグリーン・ブルーベリー・プラム・グレーの4種類があり、長さや幅もさまざまです。
色(ゴムの強度)は目安として体重によって変わりますが
公式ホームページには自分にあったものを10秒で診断できるものがありました。
また、私が作成した早見表も併せてご覧ください。
※長さは2mと3.5mの2種類
幅は2.54cm・5.08cm・7.62cm
巻く部位は手や手首は2.54cmで2m・肩や腕は5.08cmで2m
太ももやふくらはぎは5.08cmで3.5m・腰や胸は7.62cmで3.5m
このように変わってきます。
個人的なおすすめは7.62cmともう1種類は用途に応じて持っておくと全身に使いやすいです。
具体的な効果
イージフロッシングマニュアルという書籍に記載されてある内容には
組織修復の促進
捻挫や怪我の治りが早くなる
関節可動域の改善
体が柔らかくなる
筋肉のつっぱり感を抑える
関節を動かした際の痛めの低減
神経伝達の改善
バランスが必要な運動が楽にできるようになる
血流の改善
体温上昇/冷えを感じにくくなる
風邪を引きにくくなる/痛みが緩和される
皮膚の色が良くなる/腫れが引く
肌のハリが良くなる。
筋出力の改善
身体が軽くなる
ウエイトトレーニング時の最大挙上重量UP
姿勢が変わる
これらの内容が記載されてあります。
これは私の個人的な感想ですが
バランスが必要な運動が楽にできるようになる/冷えを感じにくくなる
風邪を引きにくくなる/皮膚の色が良くなる/肌のハリが良くなる
などの効果は感じられませんでしたが、
それ以外の効果は実感することはできました!
私が購入した時の最大の目的は
柔軟性UPと怪我の治りを早くするためだったのですが
それ以外の効果を実感できたことは非常に嬉しかったです。
この記事を書いているのは7/15なのですが、、、
本日トレーニング指導をしていた際に
肩の後ろ側の痛みがあり、腕を後ろに引けないと悩んであった
50代の女性にフロッシングをさせて頂きました。
そうしたところ痛みがなくなり、
肘を思い切り後ろに引いても全く問題なさそうでした。
ご本人様も「なんでなんで!?」とかなり不思議がっていました笑
それくらいには効果があるので本当に一石二鳥どころか
五鳥くらいの効果を私自身感じています✨
なぜこのような効果が現れるのか?
本記事の最大のテーマになってくるのがこちらの章です。
まず、前提の知識をして押さえておきたいのですが
人間の身体には『ファシア』と言われるものがあります。
このファシアというものは「筋膜」と訳され
筋膜とは筋肉を覆っている白い膜のことを指す場合が多いのですが
それだけを意味しているわけではないみたいです。
ファシアは水を主成分とし蜘蛛の巣のような構造をしていおり、
身体のありとあらゆる組織や内臓覆い、組織の隙間を埋めるように張り巡らされています。
さらに筋肉から皮膚に至るまでに何層にも(ミルフィーユのように)
なっているみたいです。
そしてその層と層の間にもこのファシアが存在します。
これらが正常に機能しているのであれば滑走が滑らかでスムーズに動作を行ったりきちんと可動域を確保しておくことも可能です。
しかし、
長時間同じ姿勢でいる
同じ動作を繰り返し行うことによる筋肉疲労
などによってこの滑走が起こりにくくなり
可動域が狭まるなど、上記のようなデメリットが起こるのです。
こういったデメリットをコンプレフロスは解消してくれます。
使ってはいけない部位やケース
これだけ優れた効果を持っているコンプレフロスですが
残念ながら利用できない方や部位などがあります。
まず、使ってはいけない部位に関していうと
「首」首は当たり前すぎるかもしれませんが。。。笑
ここ以外には基本的に全身に使うことができます。
利用できないケースは下記の通りです。
利用できないケース(絶対的禁忌)
相対的禁忌(医師との相談が必要なケース)
これらのケースを避けていただければ全身の気になる部位に巻くことができます。
組織修復の促進のところにも書いてあったように
捻挫や怪我の治りが早くなるなどの効果も見込まれます。
そのため、陸上選手に多い怪我、肉離れにも使用することができるのです。
※安静時に痛みがない場合
具体的な使い方
実際に私が使っている様子に関してはこちらの動画をご覧ください。
早送りになっていますのでゆっくり見たい場合には再生速度を調節してください。
1.抹消から中枢へかけて巻く
心臓に遠い方から近い方にかけて巻いていく
この時になるべく素肌に巻いた方が効果を得られやすいです。
2.アンカーを密着させ、1周巻く
バンドを密着させて外れにくくするために1周巻く
3.50%(1.5倍)伸ばし、50%(半分)重ねる
バンドを1.5倍程度伸ばしながら巻いていきます。
その際に、半分程度重ねながら巻いていく。
巻き始めから終わりまで一定の強さを保つことを心がける。
(モモの裏や二の腕あたりを巻く際に緩みがちなので特に注意!)
4.しっかりと止める
巻き終わりにバンドの端を捩じ込んで解けないようにします。
5.2分以内に行う
巻いた状態で、皮膚、筋肉、神経、血管、関節などの周辺のファシアを刺激します。
皮膚表面を捻る→関節を大きく伸ばす(肘や膝の曲げ伸ばし)
→筋肉に負荷をかけて動かす(肘の場合、腕立て伏せ・膝の場合、スクワットなど)
これらを各40秒ずつで行います。
この際に最初は痛みを伴う場合がありますが、
癒着を剥がすためには必要な刺激になっています。
そのためあまりにも強すぎる痛みでなければ問題ありません。
6.外す
外す時は一気に外します。
その方が血流が一気に戻って圧迫から解放され、痺れや痛みが消えていくのがわかりやすいです。
外した際にバンドが重なっていた部位が内出血を起こし
赤い線がついてしまう場合があります。
これはその部位の毛細血管に微細な傷がついたものによるものですが
1週間も経たずに治りますので心配はありません。
毛細血管に弾力が戻ると赤い線は発生しにくくなります。
7.関節の曲げ伸ばし、負荷をかけて動かす動作を繰り返す
5で行った動作を繰り返す。各30秒ずつ。
これらを2〜3set繰り返し行うことで効果を感じやすくなります。
1setでは効果を感じにくくても、複数set行うことでより深部の癒着まで効果が現れやすいです。
まとめ
今回はコンプレフロスについての記事でした。
正直なところコンプレフロスの使い方などはwebで検索すれば出てくるかもしれません。
砲丸投げ競技者できちんとコンプレフロスの良さや効果が現れる根拠を理解した上で利用している選手はそう多くないだろうと思いますし、
私経由でこの素晴らしいツールを知る人が一人でもいてくれたらいいなと思って記事にしました。
記事の冒頭でも触れたように私がコンプレフロスを使ってみて実際にいいと思ったのでみなさまには共有しようと思いました。
私がコンプレフロスを使い始めたのは社会人1年目の頃だったので今から4年ほど前でした。
あの頃はコンプレフロスを手に入れたことに満足してしまい最初に数回使っただけでした。
しかも間違えた利用方法でしたので効果が十分に発揮できていませんでした。
しかし、それから頻繁に怪我をするようになったのがきっかけで
セミナーを受講するなどしてきちんとした使い方を勉強し直し、自分の身をもって実践しました。
そうするとあの頃とは全く違う感覚があったのを今でも鮮明に覚えています。
どれだけいいツールも持っていようとそれを使いこなせることができなければ
全くといっていいほど効果を発揮してくれません。
もし私経由でコンプレフロスを知って購入した際にはきちんとした利用方法を簡単にチェックできるようにこの記事を見返していただけたらと思います。
おまけ
コンプレフロスに因んだおまけの話ですが
現地コーチングを行う際にもし希望されるのであれば
コンプレフロスの巻き方をレクチャーさせていただいてます!
また、体験してみたいという方がいらっしゃれば
W-up時にご遠慮なくお申し付けください😊
これまで一度も体験したことがない方は巻き終わりには口を揃えて
「身体が軽い!!」とおっしゃります。
それくらい素晴らしいものですし、私もものすごくおすすすめしています!
なんならぜひ巻かせてください!!笑
次回はかなりマニアックな技術について解説をしていきます!
それだはまたーーー!!