年に一度は人間ドック
すべてはここから始まった。
むしろ、ここから始まってなければ、数年後死んでたかも
私は現在48歳。(2024年9月時点)
3年前から年に一度、人間ドックに行くことにした。
理由なんてなんてことないんですけどね。
30半ばで志や夢なんてモノも特に無いまま独立起業し、10年以上1人で会社を切り盛りしています。
会社勤めであれば年に一度定期検診がありますが(あるはずですが)、いわゆる「一人親方」にはそんなの関係ねぇんですよ。
住んでいる市からは、「定期検診受けなさいよ」って案内状と病院一覧が送られてくる。
いや、行こうとしたことはあったんですよ。
予約取ろうと病院に電話したら、「空いてる枠は2ヶ月後です」なんて言われましてね。
定期検診ごときにそんな先の予定抑えられるか、って謎のプライドが発症して行こうともしなくなっちゃったんですよ。
ところが、40にもなってくると体の色んなところにガタが来ます。
いや、まじでどんどん体が不可逆的に壊れていくのが分かるんですよ。
あ、これ、衰えてゆくフェーズ入った・・・って感じます。
マラソンなら折り返し地点のクソデカ三角コーン回ってるところでしょう、きっと。
まぁ、でも、特に目立った症状も出てないし、どうせ身長、体重、血圧測ったところで異常なしって出るのは火を見るより明らかでしょうから、人間ドックできっちり調べてみるか…となったのが3年前。
自宅から近いクリニックを予約して、仕事は丸1日休みにして、正直イベント参加気分でウッキウキで行ってきました。
実はこの時行った人間ドックは人生2回目。
その5年くらい前に人生初人間ドックを経験したんです。
人生初胃カメラ。
喉にスプレーして麻酔をする。
あれ?変だ。喉がしびれてきた。
つばが飲み込めない。
アホみたいな喋り方しかできなくなったぞ。
ベッドに寝かされる。
口に輪っかをかまされる。
よだれ垂れ流し状態。
人としての尊厳を少し考える。
「じゃあカメラ飲みますねー」
はぁ!?なんだその太さ!
想像の5倍は太いやんけ!!!
5倍太いってことは、半径比でも5倍やぞ
ってことは、円の面積は「半径かける半径かけるπ」やから、面積比やと5倍じゃないぞ!25倍だぞ25倍!
太すぎる!想像と違う!!ちょっ!ムリムリムリムリ!!!
「飲み込んでください」
オエエエエエエエエ!!!
「飲んで」
オエエエエエエエエエエエエエエ!!!!!!
口からはよだれ、鼻からは鼻水、目からは涙がとめどなく溢れてくる。
もはや人としての尊厳なんて考える余裕はない。
こんなに辛いと思わなかった、まじで。
終わって看護師さんが「どうでしたかー?」って聞いてくれたのに対し、ぐったりと横たわり、涙流しながら
「処女の気持ちがわかりました。」
って答えてしまった自分の意図は看護師さんに伝わったのでしょうか。
さて、まだ3年前の話にすら到達していませんが、もう少しお付き合いいただければ嬉しいです。
そんなこんなで胃カメラで地獄の思いをした経験があったので、この時は鎮静剤という魔法のアイテムを使うことにした。
半分寝てるような状態で胃カメラできるという魔法のアイテム(要課金5000円)
鎮静剤を入れられる前に
「お酒は強い方ですか?」
なんて聞かれて
「はい、かなり飲む方です」
なんて答えたからなのか、あとから判明したんですが、かなりの量の鎮静剤を入れられたらしく。
ソッコーで落ちました。
気がつくと見知らぬベッドで寝てました。
「気づきました?もうちょっと寝ててくださいね」
「え?終わったんですか?」
なんっにも覚えてません。
どうだ、これが課金勢の力だ、驚いたか。
はい、驚きました。
昼過ぎに検査が終わって、天ぷら屋に入って、お酒のんで1人で打ち上げしました。
これがやりたくて人間ドック行ってる、まである。
胃カメラの直後に酒のむなって話もある。
さて、そこから数週間。
結果発表
ピロリ菌が見つかりました。
小さな子どもが感染するとは噂には聞いてたけど。
まさか私の胃の中いたのか、ヘリコバクター・ピロリよ。
それが今から3年前
ガンがみつかる2年前
このピロリ菌の治療のため、行きつけの内科にいって薬を処方してもらいました。
治療薬を2週間毎日飲み続けないといけないんです。
その間はアルコール飲んじゃダメなんですって。
しかし、いつの頃からかお酒は必ず毎日飲んでいる私。
二日酔いだろうが、インフルエンザにかかろうが、衣笠選手の連続試合出場記録よろしく必ず毎日お酒を飲んでいる私。
このときハッキリと判明しちゃったんです。
お酒がないと眠れない体になってる、ってことに。
ベッドに入って何時間目を瞑っても眠れない。
ようやくウトウトとしてきて、あっ寝れるかな、と思った途端、体がムズムズと変な感覚に襲われ眠気が飛んでいく。
これをずっと朝まで繰り返すこと二晩。
フラフラになって内科を再訪問して
「先生、眠れないんです。。。」
と相談したら睡眠薬だしてくれました。
それ飲んでようやく眠れるようになったという話。
後日談になりますが、結局お酒抜いたのは、入院1ヶ月とその後先生にお酒飲んで良いととお許しでるまでの2週間。
1ヶ月半は禁酒生活できましたが、その後は今日まであいかわらず続けて飲んでます。
せめて休肝日は設けないと、と思いつつ、思いつつ、思いつつ、、、、、
入院してたときはなんで眠れたのかって?
医療の力ってすごいですね
「眠れないでーす」
って言うと
「じゃあ眠剤点滴しときましょうねー」
って毎日睡眠剤打ってくれてました。
それでも眠りの浅さは相変わらずで、夜中でも3時間おきに点滴を入れ替えに来てくれるんですが、看護師さんの気配で目覚めて
「ありがとうございます! はい、手首のバーコード読み取りどうぞ!!」
と突然起きるものだから、何度となく暗闇の看護師さんを驚かせてしまったことをお詫びいたします。
正直スマンカッタ。
というわけで、人間ドックに行きだして、ピロリ菌が見つかって。
この次の年、運命的な巡り合わせで、別の人間ドックに行くことになるのですが、それはまた別のお話。
話が取っ散らかすばかりで、全然先に進めないや、どうしたもんだ。
とにかく、みなさんに、声を大にして伝えたいのが
人間ドックには行ってください
定期検診だけでなく、できれば人間ドック。
そしてできればオプションもつけて。
費用はかかります。
けど、病気を早期で見つけるには、病気を早く治すのであれば、定期的に人間ドックに行きましょう。
ほんと、お願い。健康であるために行って。
次の話