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Isao 歌集 「秋物語」 オリナル

「秋物語」

作詞・作曲 Isao

1.A. 秋の日の忘れ物

今年も拾いに来たの
置き忘れた 想い出掻き集め
あの日にもう一度
戻りたかったの

A’. 色ずく町に零れ落ちる

柔らかな木漏れ日が
懐かしい物語を目覚めさせ
枯葉舞う街を歩いています

B 湖岸の辺りに座り

時を忘れた釣り人と
時の流れを少しだけ
止めてみました

C. 暑かった夏の日が

強い秋風に流されて
消えかけた心を後押する
「もうすぐ秋は、
終わりますね」

A”. 風にめくれた日記帳

書き綴った、にじんだ文字が
あなたと暮らした 季節の匂いを
秋物語の中で語ります

2. A. 暮れゆく埠頭に咲く灯り

一つ二つともりだし
桟橋に打ち寄せる
波音に合わせて
光に集まる虫が
踊り出します
A’. 山裾のぼる三日月が
鳥居の影を写し出し
平安の時を知る星たちが
海に浮かび
神秘な世界に連れてゆく
B. 人影まばらな参道訪ね
あの時の風に心騒ぎ
路地裏に続く小路歩き
時の足跡を見つけています
C. 磯の香りする窓越に届く
波間を渡る町あかり
秋の日に見つけた宝物
「置き忘れた想い出を、
拾いに来たの」
A’’ 旅人に紛れて飛び乗った
最終フェリーが白波残してた
あなたと訪れた
紅く染まる杜の宿
月明かり辿る 安芸路の旅

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