詩集 「雪木立」〜 詩集「四季」 第四章 冬の調べ
詩集 「四季」
第四章 「冬の調べ」より
著: 夢 明日香
大寒が過ぎ
節分まで一番寒い日が続く
「春遠き、束の間の日差しに
戯れ遊ぶ子供たち
北風ふりのけ走りだし
慌てる冬将軍は逃げ出した」
暖冬の風景に慣れ
雪の重みや冷たさを忘れてた
春の日の清々しい風
夏 の日の暑い日差し
秋の日の爽やかな空
冬の日の綿雪降る町
季節は時を知らせ
忘れた記憶を届けてくれる
冬空から舞い落ちる
雪の華
瞼を濡らし瞳の奥に溶けてゆく
木々を白色に塗り替えた
「雪木立」
静かに春の日を待っています。